『LFHC患者さんの症例③』

13歳の男の子、アノウシス君。

LFHCから３時間離れた村（メコン川を越えて！）に住んでいます。

 

彼は、数日間激しい腹痛と嘔吐が続き、ラオ・フレンズ小児病院（LFHC）にやってきました。

 

診断の結果、重症な腹腔の感染症と、腸チフスの疑いであることが分かりました。

これらの原因で、腸が破裂してしまい、とても危険な状態で、生命の危機にある感染を引き起こしていました。

 

隣接する県立病院で手術を受け、人口肛門造設後の管理をLFHCで対応。また、回復に向けた栄養失調の改善にも取り組んだ治療を行いました。

 

彼の腸が完全に治るまでには、数ヵ月がかかりそうで、消化器官が正常機能するように人工肛門を閉じる手術も必要となってきます。それまでは、感染症にかかる危険性が非常に高いため、細心の注意が必要とされていましたが、運よく危険が迫る前に手術を受けることが出来ました。

 

彼は、緊急手術が必要な患者さんの一人ですが、他にも、外傷、虫垂炎、内臓器官の感染症等など、手術が必要となる緊急性の高いケースが多々見られます。多くの場合は、LFHCのパートナーである県立病院で治療が出来るのですが、時には手遅れになってしまっていたり、ケアの質の面で対応が難しい事もあります。

 

皆さんご存知の通り、LFHCでは手術室オープンに向けて着々と準備を進めています。手術室がオープンすることで、緊急時には子どもたちの手術を安全に行うことが出来るようになります！！