【今日限り!!】戻ってきたマルミミゾウを密猟者の手から護りたい!!

寄付総額

3,775,000

目標金額 6,000,000円

寄付者
197人
募集終了日
2022年12月23日

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2022年12月06日 19:58

【ジャングルこぼれ話】野生のヨウムもおしゃべりが得意;番外編

ページをご覧いただき、ありがとうございます。UAPACAA国際保全パートナーズの岡安です。昨晩、アップした新着情報で、改めてコンゴ共和国で巻き込まれた内戦のことを思い出していました。今年2月にロシアがウクライナに侵攻して以来、戦争のことを考えない日はありません。最後の一線を軽々と越えたロシアは言うに及ばず、ヨーロッパからもウクライナへの武器提供が信じられないスピードで行われたこと自体、悪夢でした。犠牲になられてしまった、すべての皆さまにお悔やみ申し上げるとともに、一日も早く停戦が成立することを願ってやみません。

 

自衛のためにカラシニコフ自動小銃(AK47)が次々と民間の人々の手に渡っていく光景は、ようやく薄らいでいたトラウマを否応なしにえぐり出すだけでなく、10年前にロベケ国立公園の自然保護活動に関わり始めた当時のショックをまざまざと思い出させます。1997年6月の市街戦勃発当時、ブラザビルの街角でガソリンスタンドの景品のように、政府軍からも反体制側からもAK47が道行く人に配られました…。

 

それが10年後に何を引き起こしていたか…象牙目当てのマルミミゾウの密猟です。AK47は驚くほど単純なつくりをしており、そのため組み立ても手入れも簡単で、20世紀の地域紛争の嵐の時代、広くアフリカで生まれてしまった少年兵は、AK47の申し子ともいえる存在だったのではないかと思うほどです。

カメルーンで最高レベルの保護動物に指定されているヨウム

 

そして単純だから壊れない、タダで大量に配られたAK47は、広くジャングルの村々に潜伏し、10年以上も経ってから、一晩で何十頭ものマルミミゾウたちを殺していました。私にとっては二重の意味で、許しがたい存在なのです。

 

また人にとっても野生動物にとっても新たな悲劇が生まれる前に、戦争は止めなければなりません。#NOWAR

 

ヨウムの逸話の最後は、やはりその密猟のお話です。ヨウムは象牙ほどではないにしても、一羽30万円近い値がつく人気ペットということで、下のビデオにあるように群れが一網打尽にされてケージに押し込められ、違法取引されるケースがあとを絶ちません。オレンジ色の尾羽や頭が装飾品として珍重され、無残な姿で大量に袋詰めされて運ばれているところを、岡安の目の前でレンジャーに摘発されたこともありました。

 

<アフリカからはるばる運ばれるヨウム>

繰り返しになりますが、ヨウムの飼育下の繁殖技術は確立されているので、逮捕されるリスクを冒してまではるばるアフリカから密輸して割が合うのかと思いますが、現実は逆行しています。2016年までは、野生生物の国際取引を管理するワシントン条約(CITES)の付属書II(輸出枠に基づく許可による、国際取引が認められる種)の掲載種だったため、付属書Iに格上げされて取引禁止になったにもかかわらず、以前の野生由来の個体や飼育下繁殖の個体が入り乱れて、ことが複雑になっている感も否めません。コンゴ民主共和国(DRC)は、年間5,000羽を輸出する最大手でしたし、カメルーンも1万羽まで輸出枠を広げようとしていました。


国際社会は厳格に管理して正規の取引を確保し、密猟・密輸を撲滅するため付属書IIを活用するはずが、手軽なオンライン市場が見る間に拡大。流通は秩序を失い、絶滅の縁に追いやられる野生生物は増加の一途です。違法も合法もなく需要急増では、取引禁止にするしかありませんが、闇市場に潜ってしまった違法取引は摘発が難しく、稀少価値がついて値が吊り上がり、ますます密猟が増える悪循環のリスクも抱えてしまいます。

 

こんなグローバリゼーションの申し子のような取引がまかり通る時代では、ペットとして輸入する側の責任は重大です。たとえ自分で飼わなくても、珍しいオウムに会える、フクロウに癒される、などの野生動物カフェ人気の裏側で、知らずに違法取引に加担していないとも限りません。

ロベケ国立公園でパトロール中に密猟者から押収され、公園事務所に収容されていた野生のヨウムたち。この後、ジャングルに帰されます。人馴れしていない野生のヨウムは用心深く、近づくと警戒の声を出して離れようとします。 (2018年5月)

 

コロナ禍の不自由な暮らしで動物と触れ合う機会は貴重な癒しですが、さらなる需要が生まれる可能性も広がっています。人々が旅行できない代わりに現地の野生生物を違法に連れてきてしまう、そんな状況が出現したら絶滅危惧種はひとたまりもありません。われわれ一般ユーザーが地道に「自分が使うサービスは由来を確かめる」ことを実践するだけでも、訊かれたお店は襟を正し、怪しげな出所のものの取り扱いは避けるようになるでしょう。

 

ロベケ国立公園の雄大なヨウムの乱舞をご覧いただきつつ、そんな身近なペットとしての野生動物についても、思いを馳せていただければ幸いです!

ギフト

10,000+システム利用料


【野生動物を守る仲間!】密着フォローコース

【野生動物を守る仲間!】密着フォローコース

・ガードポストに詰めるチームは、見回りやゴリラ観察路調査をしながら、30日間ジャングルにこもります。10,000円あれば、彼ら4人の1日分の食費と日当をまかなうことができます。
・予算に10,000円の余裕があれば、密猟の痕跡を見つけるなど緊急事態が発生した場合に、臨時部隊を派遣することが可能になります。

<ギフト>活動報告
◆ メルマガ配信(1年間:不定期ではありますが、野生動物の保護活動の様子を今後も追っていただけるよう、UAPACAA会員様に配信しているメルマガをお送りします)
◆ 寄附領収書(2023年1月末までにお送りする予定です)

※ こちらから寄附領収書以外のギフトなしの「全力応援コース」もお選びいただけます!

申込数
88
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

3,000+システム利用料


【お気持ちコース】ポン・カッセまでのランクル2往復分の燃料がまかなえます!

【お気持ちコース】ポン・カッセまでのランクル2往復分の燃料がまかなえます!

・1カ月交代でポン・カッセのガードポストに詰めるレンジャーチーム。彼らの足として欠かせない、ランドクルーザーの往復分のディーゼルをまかなうことができます。
・3,000円あれば、1カ月分のエンジンオイルや倒木切断用のチェーンソーの燃料費など、他にも支援できることはさまざまです!

<ギフト>
◆ 寄附金領収書(2023年1月末までにお送りする予定です)

申込数
45
在庫数
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発送完了予定月
2023年1月

10,000+システム利用料


【野生動物を守る仲間!】密着フォローコース

【野生動物を守る仲間!】密着フォローコース

・ガードポストに詰めるチームは、見回りやゴリラ観察路調査をしながら、30日間ジャングルにこもります。10,000円あれば、彼ら4人の1日分の食費と日当をまかなうことができます。
・予算に10,000円の余裕があれば、密猟の痕跡を見つけるなど緊急事態が発生した場合に、臨時部隊を派遣することが可能になります。

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申込数
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在庫数
制限なし
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2023年12月

3,000+システム利用料


【お気持ちコース】ポン・カッセまでのランクル2往復分の燃料がまかなえます!

【お気持ちコース】ポン・カッセまでのランクル2往復分の燃料がまかなえます!

・1カ月交代でポン・カッセのガードポストに詰めるレンジャーチーム。彼らの足として欠かせない、ランドクルーザーの往復分のディーゼルをまかなうことができます。
・3,000円あれば、1カ月分のエンジンオイルや倒木切断用のチェーンソーの燃料費など、他にも支援できることはさまざまです!

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◆ 寄附金領収書(2023年1月末までにお送りする予定です)

申込数
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発送完了予定月
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