支援総額
目標金額 1,400,000円
- 支援者
- 154人
- 募集終了日
- 2013年9月18日
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- 総計
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- 現在
- 1,360,000円
- 支援者
- 105人
- 残り
- 40日
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#音楽
- 現在
- 726,000円
- 寄付者
- 45人
- 残り
- 71日
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#地域文化
- 総計
- 364人
えん罪のない世界へ!IPJサポーター
#起業・スタートアップ
- 総計
- 55人
プロジェクト本文
■ 気仙沼の高校生が「なまり節ラー油」を考案しました!
こんにちは! i.club代表の小川と申します。
私たちのクラブは、震災をきっかけに、「若者の地元離れ」という問題を解決すべく、宮城県気仙沼市で始まりました。
気仙沼の伝統的なドライフード「なまり節」をご存知でしょうか?
なまり節は、その素晴らしい加工技術にもかかわらず、チルド食品の発達に押されて、地元でもあまり食されない傾向にあります。
生産者の方のインタビューなどを通して、この食材の良さを再発見した高校生たちがなまり節の良さを活かした新食材、「なまり節ラー油」を開発しました。
なまり節ラー油は、なまり節の持つ独特の食感と鰹の風味をさらに引き出した、どんな料理にも合う万能調味料です!
「なまり節ラー油を全国に届けることで、地元の良さを伝えていきたい!!」 高校生たちの想いは加速するばかり。
いま、彼らは真剣に、商品化を実現させようとしています。
高校生たちの活動から、大人を、地域を、全国を変えていく第一歩。 実現するためには、この活動を心から応援してくださる皆様のご支援が必要です!
気仙沼の高校生たちの想いを、一緒に全国に届けましょう!
<試作品段階のなまり節ラー油。今後、高校生がネーミングやパッケージングのデザインなどを行っていきます!>
i.clubの活動を通して高校生たちに、気仙沼の良さを再発見してもらいたい。
そこで活動のテーマとして設定したのが「気仙沼のドライフード」でした。
気仙沼には、戦前から豊富なドライフードの文化が根付いていました。しかしながら、チルド(冷凍・冷蔵)による運送の技術が発達するに応じて、消費者側も生産者側も“生で新鮮な食材”にばかり目をむけるようになり、気仙沼のドライフードは光を浴びなくなってしまいました。
そのような中で、3.11の震災が発生。これをきっかけに、いま、ドライフードの衰退に拍車がかかっています。
「地元の高校生の発想で伝統文化でもあるドライフードの新しい活用法を発見し、高校生に気仙沼の良さに気付いて欲しい。」
この想いからテーマをドライフードとし、クラブ活動を2012年12月から開始しました。
<豊かな漁獲と、卓越した加工技術をもつことで知られる気仙沼>
地元の伝統的なドライフードを探し始めた高校生たちが出会ったのが、気仙沼で50年以上“なまり節”を作り続けておられる79歳の昆野さんでした。“なまり節”とは、鰹を燻す回数が鰹節よりも少なく、水分が残っている半生な状態の食材です。
昆野さんが作られているなまり節は、三陸産の脂が乗った鰹で、なまり節に適したものだけを選別し、燻したものです。
<昆野さんが作られているなまり節>
2011年3月、昆野さんを、東日本大震災が襲いました。震災で工場も流されてしまった昆野さんは、これを契機に引退を考えていました。しかし、縁のある多くの人々から、「ぜひまた昆野さんのなまり節を食べたい!」との声を受け、その方たちのためにも、なまり節づくりを再開することを決意しました。
工場を建て直し、なまり節づくりを再開した昆野さん。しかし、30年前には10社ほどあった、なまり節の生産会社も、現在はたった3、4社に。さらに、震災の影響で卸していた問屋が倒産したり、代替品を使用するようになる問屋が出たりした結果、出荷数は震災以前の3割以下に落ち込むといった厳しい状況に見舞われています。
しかし昆野さんは、「儲からなくても、おらのつくるなまり節でみんなが笑顔になってくれればいい。加工中に出るはらみや心臓をみんなに配って喜んでもらうのも楽しみ。」と今日も、なまり節づくりに励んでいらっしゃいます。
<いつも笑顔で、なまり節について熱く語って下さる昆野さん>
実は昆野さんに出会うまで、気仙沼の高校生は、なまり節が、魅力的な食材だとはあまり考えていませんでした。
なぜならば、地元で最も一般的な食べられ方と言えば、なまり節を切って、キュウリとマヨネーズをつけてそのまま食べること。
しかし、それは高校生からすると地味で、特別に食べたいと思う調理法ではなかったためです。
地元の高校生にとっては、パッとしない印象しかなかったなまり節。しかし、実際に昆野さんにお話を伺うと、様々な良さがあることを知りました。
その話を聞いた高校生たちは、昆野さんのためにも、そして気仙沼のためにも、このなまり節というドライフードを活かした新たな商品を生み出せないかと考え、立ち上がりました。
<昆野さんにインタビューをする気仙沼の高校生>
そもそも一般の人たちにこのなまり節の良さが知られていないことに着目した高校生たちは、「世間のなまり節に対するイメージを良くすること」を目指して、アイデアを考えることにしました。
その達成のために、一般の人には知られていないなまり節の特徴である、
①出汁や香りが非常に良いこと。
②身も食べれることで食感を楽しめ、そして美味しい。
③鰹節のように濾す必要がなく便利であること。
を活かしたアイデアを考え、試作品づくりに挑みました。
<成果発表会でなまり節ラー油を、寸劇を入れて発表する高校生ら>
その結果として生まれたのが「うまいっ!新食感っ!なまりラー油!※」です。
なまり節でつくった、ラー油風味の、何に合わせても美味しい逸品!なまり節の出汁がラー油の辛味に旨味を加え、マイルドさをもたらし、なまり節の身が入っていることによりナッツ類と共に新食感を生み出します。お米やパンだけではなく、焼き魚や刺身といった気仙沼にて普段食べられている食べ物にもマッチします。
2013年3月にその成果発表会があり、講評者や来場者から大きな評価をいただいたので、その一部をご紹介します。
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「すごい、うまいです。いままでのなまり節を使った食べ方で一番うまかった。ナッツがすごく効いているのもいいです。なまり節ならではの香りと食感もしっかり残っていて、素晴らしい。」(気仙沼の加工会社取締役)
「想像以上に美味しくてびっくりしました。なまり節のもっている素材の特性を本当にうまく活かしている。ラー油となまり節って、いままでくっついたことがないですよね。すごく斬新でインパクトがすごくあるし、絶対美味しいよね!っていうのを食べたことがない人も感じることができる。」(食卓研究家)
「本当に美味しかったです!あったら買いそうです!」(気仙沼の一般市民)
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■ 動き出した、なまり節ラー油の商品化のクラブ活動!
成果発表会で好評だったなまり節ラー油のアイデアをぜひ商品化して欲しい、との意見を多くいただき、高校生も自分たちで考案した商品が実現化する可能性があることに自信と誇りをもっています。その意見を受け、商品化を目指すクラブ活動を、2013年6月30日からスタートしました。なまり節ラー油の食べ方から、パッケージデザインやPRのデザインまでを、高校生が主体的に考えていきます。
【高校生のクラブ活動のスケジュール】(予定)
第1回6月30日(日)ストーリーをデザインする
第2回7月15日(月・祝)食べ方をデザインする
第4回8月4日(日)PRをデザインする
第5回8月18日(日) なまり節ラー油の楽しみ方をデザインする
第6回9月8日(日) 売り方をデザインする
第7回9月28日(日)商品完成発表会:”新しいなまり節を全国に!”
気仙沼の高校生たちの今回の挑戦に対する想いは真剣です。高校生の声をご紹介します。
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「自分たちの考えたものが、お店に並べられるんだなぁと思うと、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。なまり節は、家庭などであまり使われていないので、この商品をきっかけに、たくさんの方になまり節の存在を知ってもらい、家庭でも手軽に使えるような食材になってもらえたら嬉しいです!」
「なまり節の風味や食感を生かすために、たくさん試行錯誤を繰り返し、やっとで完成したものなので、できるだけ多くの人に手にとってもらいたいです。」
「味よし、風味よし、バリエーション豊富!の、自信作です。『なまり節ってこんなに美味しいんだ!』と一人でも多くの人に感じて頂ければ大満足です!」
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高校生の商品化に対する熱い想いに動かされ、地元の先輩方で今回の商品化にご協力してくださる方も増えてきました。成果発表会にいらっしゃって下さった、地元の加工業者を営む佐藤さんも、その一人です。この度、佐藤さんの工場で、なまり節ラー油の商品加工のご協力をいただけることになりました。その佐藤さんからもメッセージをいただきました。
「今回、高校生たちが実際に足を動かし調査を行い、手を動かしカタチにしたことは本当に素晴らしいと思います。同じ地元の先輩として、できる限りの形で協力してあげたいと思っています。みんなでなまり節ラー油をカタチにしていきましょう!」
<高校生の熱い想いに動かされた、工場長(左)と佐藤さん(右)>
■ 気仙沼の高校生が考えた「なまり節ラー油」を全国に届けるために、ご支援をお願いします。
今回のアイデアを世に出すためには、乗り越えなくてはならない壁がまだ多くあります。その壁を乗り越えるためにも、みなさまのご支援はかかせません。
なまり節を長年作ってこられた昆野さん、そして気仙沼のドライフードにイノベーションを起こそうと一生懸命アイデアを作った気仙沼の高校生の想いを実現するために、そして、若手の地元離れの解決に挑んでいるi.clubの継続的な活動のために、どうかご支援のほど、よろしくお願いいたします。
<i.clubに所属する気仙沼の高校生ら>
■ 支援金の使い道について
今回ご支援いただいたお金は、なまり節ラー油を全国に届けるための第一歩となる、初期1000ロット(予定)を作成するための原材料や配送費(※)および、気仙沼の高校生による、販売イベントを実施するために使用させていただきます。
また残りの支援金、なまり節ラー油の売り上げは、気仙沼の高校生が継続的にi.clubでの活動をするための、運営資金として大切に使わせていただきます。
(※上記には、加工委託費、安全検品のための人件費などが含まれます)
■ 引換券について
ご支援いただいた方には、以下のお礼をさせていただきます。(全て送料込み)
※2013年3月末時点の成果発表会でのコンセプト・名称であり、今後の高校生による商品化に向けてのクラブ活動で、多少の変更が生じる場合がございます。ご了承ください。
■ 最後に...
高校生が変わることで、大人が変わる。
大人が変わることで、地域が変わる。
地域が変わることで、日本が変わる。
i.clubの活動から生まれた、気仙沼で起きようとしている高校生からの変化。
このプロジェクトの成功は、気仙沼の高校生の想いを全国へ発信するだけでなく、彼らに、地元と今後も関係性を持ち続けたくなるような、「地元と生きる」という選択肢をもてる機会につながると私は考えています。
こうした選択肢を若手が持つことこそが、より多くの若手が地元に対して前向きになり、地元を支える動機になり、若手の地域離れの解決につながるはずです。
東日本大震災をきっかけに気づかされた「若者の地域離れ」という社会的課題を、ぜひこのi.clubという新しいクラブ活動を通じて解決したいと思っています。
その第一歩となるのが、今回のプロジェクトです。
今後、約3ヶ月間に渡って、気仙沼の高校生のなまり節ラー油の商品化を目指したクラブ活動をこちらの活動報告で随時お知らせしていく予定です。いったいどういうドラマがあり、最終的にどういう商品が誕生するのか。楽しみにしてください!
【i.clubについて】
「i.club(あいくらぶ)」とは、東京大学 i.school の修了生および地域教育に関心のある若手が中心となって構成する団体であり、地元の良さの再発見から、新たなアイデアを生み出し、人々の考えや行動に大きな変化を起こすこと(=イノベーション)ができる人材の育成を目指すイノベーション・クラブ活動です。現在、宮城県気仙沼市と福島県会津若松市で実施されております。
→ http://innovationclub.jp/
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プロフィール
「地域の高校生にイノベーション教育を、地域の大人にイノベーションを。」がコンセプトのi.clubを立ち上げ、代表理事として統括する。
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リターン
5,000円+システム利用料
・「なまり節ラー油※」お裾分けセット(2瓶入り)
・活動報告書へのお名前の記載(希望者のみ)
・活動報告書
- 申込数
- 117
- 在庫数
- 制限なし
10,000円+システム利用料
・「なまり節ラー油※」お裾分けセット(2瓶入り)
・「昆野さんのなまり節!」(1パック)
・高校生からのサンクスレター
・活動報告書へのお名前とコメント(140文以内)を記載(希望者のみ)
・活動報告書
- 申込数
- 61
- 在庫数
- 制限なし
5,000円+システム利用料
・「なまり節ラー油※」お裾分けセット(2瓶入り)
・活動報告書へのお名前の記載(希望者のみ)
・活動報告書
- 申込数
- 117
- 在庫数
- 制限なし
10,000円+システム利用料
・「なまり節ラー油※」お裾分けセット(2瓶入り)
・「昆野さんのなまり節!」(1パック)
・高校生からのサンクスレター
・活動報告書へのお名前とコメント(140文以内)を記載(希望者のみ)
・活動報告書
- 申込数
- 61
- 在庫数
- 制限なし
プロフィール
「地域の高校生にイノベーション教育を、地域の大人にイノベーションを。」がコンセプトのi.clubを立ち上げ、代表理事として統括する。