【完結編】国立科学博物館「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」

【完結編】国立科学博物館「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」

支援総額

33,402,000

目標金額 30,000,000円

支援者
877人
募集終了日
2018年9月14日

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2018年09月05日 09:28

詳しく知りたい方へ第2弾:今年出版の論文3本を一挙無料公開!

代表の海部です。クラウドファンディング終了まで、とうとう残り9日となりました。祖先たちの真の姿に迫る私たちの挑戦を実現できるかどうか、全てはこの間のラストスパートにかかっていますので、皆様どうか私たちの仲間として、最後まで一緒に走り抜けて下さい!

● ● ● ● ●

 

さて、今回は【論文無料公開!】の第2弾です。「もっと詳しいことが知りたい」というご要望にお応えするため、皆さまを “一歩ディープな”専門的論文の世界へご案内したいと思います

 

前回もお伝えしたとおり、岩波書店の「科学」という雑誌に掲載された論文を、皆さまに無料でお読みいただけるよう、私たちが出版社より版権を買い取りました!(元をとるためにも…)ぜひ!多くの方々に読んで頂きたいです(笑)。

 

第1弾は、「詳しく知りたい方へ第2弾:昨年出版の論文3本を一挙無料公開!」をご覧ください。

 

 

今回の配信は、雑誌『科学』 2018年5月号「特集 黒潮の恵み」に掲載された9本の論文のうちの、以下の3本です。

 

●  ●  ●  ●  ●  

 

黒潮と対峙した3 万年前の人類  ―航海プロジェクトから
…海部陽介(国立科学博物館「3 万年前の航海徹底再現プロジェクト」代表)

 

● 要約

黒潮は、海洋物理学的観点から後期更新世にも確実に存在し、地質・テクトニクス・古海洋・現生生物地理・古生物学的観点から,当時も琉球列島の島間を抜けて太平洋〜東シナ海間で流入・流出をしていた。

 

したがって、3 万年前頃に当地域の海を越えて琉球の島々へ拡散した人類は、その過程で黒潮という障壁に直面したはずである。逆に言えば、彼らはその障壁を乗り越えてこれらの島々へと渡っていった。そのチャレンジを実験的に再現する「3 万年前の航海 徹底再現プロジェクト」の取り組みから見えてきた、旧石器人と黒潮と関わりについて報告する。

 

● 目次

これまでの仮説 / 琉球列島へのホモ・サピエンスの到達 / 黒潮圏における3万年前の渡海 / どこから来たのか? / 漕ぎ舟で意図的に黒潮を渡った / 祖先たちの移住モデルに必要な前提 / 「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」が目指すもの

 

 

●  ●  ●  ●  ●  

 

最終氷期の黒潮の復元

…久保田好美(国立科学博物館 地学研究部)

 

● 注目のポイント

かつて「3万年前の黒潮の流路は現在と全く異なっていた」という主張があったのですが、著者の最新研究を含む最近の調査では、当時の黒潮も、今と同じように台湾と与那国島の間を流れていたことが判明してきています。そのほか、過去の海流を復元するための多様な研究法にご注目ください。

 

● 目次

これまでの黒潮研究 / これからの黒潮研究

 


3万年前と今では、

黒潮の流路や流速が違っていたのか?

「変動する黒潮」をどう察知するのか?

現在、プロジェクトの協力研究者のグループが、「海洋研究開発機構」が持つスーパーコンピューターを使い、推定される過去の大気循環の情報などをインプットして、「3万年前の黒潮を模擬的に再現する」試みを行っている。


 

●  ●  ●  ●  ●  

 

見直される琉球列島の陸橋化

…横山祐典(東京大学 大気海洋研究所)
…藤田祐樹(国立科学博物館 人類研究部)
…太田英利(兵庫県立大学 自然・環境科学研究所/兵庫県立人と自然の博物館)

 

● 注目のポイント

昔の教科書には、「日本人の祖先は、かつて存在した“陸橋”を伝って、大陸から動物を追いかけながら歩いてやってきた」と書かれていました。しかしこの考えは現在では修正されており、「祖先たちは海を越えてきた」ことが確実です。ここでは地質学、古生物学、現生生物学の、「陸橋は存在しなかった」証拠にご注目ください。

 

● 目次

・琉球列島の陸橋と氷床、サンゴおよび海水準[横山祐典]

 氷期と間氷期 / 地球という “器” の変化 / テクトニックな地殻変動

・動物化石に交流した痕跡は認められない[藤田祐樹]

・南西諸島の陸生脊椎動物 ――意外に多い漂流による分散者[太田英利]

海を渡った哺乳類 / 海を渡った爬虫類 / 海を渡ったカエル / 結びに


黒潮による漂流で移住できるか?


 

雑誌「科学」は、「科学界と社会」を結ぶことを目的として1931年に創刊され(https://www.iwanami.co.jp/kagaku/)、専門家も読者であるため文体は少々硬いですが、その分、読み応えがあると思います。「やっていることの根拠をきちんと知りたい」という方は、ぜひご一読ください。

 

【その他の特集掲載論文】

雑誌『科学』 2018年5月号「特集 黒潮の恵み」には、ほかにも以下の6本の論文が掲載されました。ご興味のある方は、バックナンバーをお買い求めください。

 

● ウナギとマグロとイワシ:黒潮がつくりだす環境……木村伸吾

● 黒潮が日本の魚類に与える影響……篠原現人

● 黒潮がつくったサンゴの楽園:沖縄……菅 浩伸

● 黒潮:その成り立ち……花輪公雄

● 黒潮大蛇行と予測……美山 透

● 黒潮10年変動と漁獲量との対応……伊藤進一

 

海部陽介(かいふ・ようすけ)
国立科学博物館・人類研究部,

「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」代表

 

本プロジェクトへのご支援は以下から

 

 

 

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