NHK放送前に!【航海プロジェクトのおさらい】をしましょう!

皆様、精一杯の応援をいつもありがとうございます! 航海プロジェクト・クラウドファンディング事務局の田島です。

 

とうとう、明日21:00に「NHKスペシャル」放送ですね!個人的には、高橋一生さんの大ファンでして…、間接的に関わっているような気になって観ています(第1集から)。(※ 現場に同行したメンバーより:「高橋一生さんは、手が美しくて、声も良くて、人類の進化についても詳しくて、そしてNHKスタッフに信頼されている感じで…。」生で見られたなんて羨ましい!)

 

 さて、本題です。プロジェクトが開始したのは、2年以上も前最近になってご存知になった方も多いと思います。そこで、海部先生に、インタビューの形で、このプロジェクトについて振り返っていきたいと思います!

 

プロジェクト代表・海部陽介。アジアを舞台に人類進化・拡散史の解明に挑む

 

 Twitterなどで「#人類誕生」「#3万年前の航海」と文末に入れて疑問を呟くと、もしかしたら、追って海部先生から回答がある“かも”しれません!放送時間はリアルタイムに、「海部陽介(@yosukekaifu)」先生のアカウントが更新される予定なので、楽しみにしていてくださいね。

 

「最初の日本列島人は航海者だった?!」驚きの新説

一 「3万年前の実験航海」をするとのことですが、そのイメージをわかりやすく教えてください。そもそもなぜ、そんなことをやろうと考えたのでしょう?

 

▼「クラウドファンディング第1弾」時に掲載した動画

 

人類は最初から島にいたわけじゃない。人類史上のどこかで、誰かが、陸を離れて海の向こうを目指したわけですよね。なぜかはわからないけど、あえて海を渡ることに挑戦した祖先たちがいて、だからこそ島に暮らす今の僕らがいるそういうことを考えているうちに、実は3万年以上前の日本列島こそが、そんな太古の祖先たちの、海への挑戦の舞台だったことに気づいたんです。

 

でも彼らの挑戦が、本当にどれだけ困難なものだったかは、想像してるだけではわからない。だから、自分たちで実験航海してみようと考えたわけです。

 

 

一 「日本人は最初から航海者だった」って、なんだかドキドキしますね。

 

僕もです。これまでも海を越えたという仮説はあったけれど、海流に乗った漂着としたり、そもそも海を渡ることの難しさについて十分な検討はありませんでした。でも実際に僕らが追及をはじめたら、漂流では説明できないことや、そうした航海がどれだけ難しいことなのかが、ありありとわかってきました。 これは本当に「偉業」と呼ぶにふさわしい。この謎多き彼らの偉業を何とかして解き明かして、歴史書に書き記さないといけないと思っています。

 

一 今の話ですが、「漂流説」「凍った海を歩いてきた説」「当時、島は台湾と地続きだった説(海面が低かった、大陸が近くに集まっていた等)」のようなことを、幼い頃の科学番組で観た記憶があるのですが…。

 

それらは、今では様々な証拠から否定されている話ですね。例えば、沖縄の島々が孤立していたことは、動物たちが独特であることからもわかります。

 

一 なるほど…。もう少し詳しくお伺いしたいところですが、長くなってしまいそうなので、明日のテレビで学んだら、また今度別の機会に取材させて下さい!

 

 

実験プロジェクト前半の活動(2016-2017)で得たもの

一 2年前の「第1弾クラウドファンディング」成功後の2016年7月「与那国島でのテスト航海」が失敗。その後、海部先生が「謎が深まった」と言っていたのが印象的でした。【完結編・最後の実験航海】としている今回ですが、この2年の間に、プロジェクトはどう進展したのでしょうか? 

 

始まった当初、正直言って3万年前の世界はあまりに謎だらけでした。与那国島でつくった草束舟は、海上でとても安定していたので、「もしかしたら西表島につけるかな」と期待していたのですが、厳しい結果となり、あの直後は「「祖先たちは一体、何をして島にたどり着いたのか?」と、頭の中を疑問がぐるぐる回っていました。

 

しかし実験してみたからこそわかったことが、膨大にあります。与那国に加えて、台湾での大規模実験を2回行なった今では、考えるべき課題が整理され、「ゴールに向けて何をすべきか」が明確になってきました。だからこそ、これからプロジェクトの【完結編】に入ることを、宣言できるのです。

 

実験航海で検証するという突飛なアイディアに共感し、実現しようとする一流の専門家たちが多数集まってくれ、今までプロジェクトを続けることができました。

 

一 2016年7月の与那国島でのテスト航海は、テレビでも特番放送され、話題を呼びましたね。その当時の状況を振り返って教えていただく事はできますか。

 

2艘の草束舟で、与那国島から30時間ほどをかけて、西表島を目指す計画でした。漕ぎ手は2つの島の男女の若者が中心で、半数はプロのカヤックガイド。7月17日に、を、西表島にむけて出航させましたが、大型台風の到来後で荒れていた海が、ようやく落ち着きはじめたというタイミングでした。晴れていて目標の西表島が見える日に出たかったのですが、期限という3万年前にないものがあったため、叶いませんでした。

 

島を出て早々に、どんどん北へ流されてしまい、西表到達が難しくなりました。そのうち目標の西表島どころか、背後の与那国島まで雲に隠れて見えなくなり、洋上で位置を知る術を失ったところで、打ち切りの判断となりました

 

終わった後で、この海域の海流が普段の2~4倍に強まっていたという事実を知るのですが、とにかく舟のスピードが足りなかったということと、変動する海流とどう向き合うのかという課題を突きつけられた実験でした。

 

西表島を目指した2艘の草束舟

 

一 その後も実験は続いたのでしょうか? 

 

はい。2017年からは活動拠点を台湾に移し、第2の候補である竹の舟の実験を始めました。3万年前の舟の素材は、今のところ不明なのですが、「草・竹・木」の3つが候補なので、それを1つずつ調べる計画です。

 

一 竹ですか。今度はスピードは上がったのでしょうか?

 

それについては、日曜のNHK番組を楽しみにしていてください。直径15cmもある竹を使うのですが、そもそもそれが3万年前の石器で切ったりできるのか? という実験から始まります。草よりも表面が滑らかな竹ですから、当然スピードも速いだろうと期待できるわけですが、果たしてどうだったのか…。

 

実際に作られた竹筏舟。本当に3万年前の技術で加工ができたのだろうか。番組が楽しみです。

 

 

【完結編】最初の課題は「丸木舟」そして「漕ぎ手」

一 「草」「竹」と試し、これから取り組むべき課題は何でしょうか?

 

これまでの2年間で、この2種の舟については特徴がわかってきたと思いますので、次は第3の候補である「木」つまり「丸木舟」の出番ですね。

 

一 何をするのでしょうか?

 

「丸木舟」は縄文時代の遺跡から多数発見されており、縄文人が日常的に使っていたことがわかっています。それがその10倍くらい古い「旧石器時代」に存在したのだろうか? 旧石器人の道具で作れるのだろうか?というのが最初の課題です。

 

一 そのほかに、伝えるべき重要な成果は?

 

与那国と台湾で海へ何度も出て、今、痛切に感じていることがあります。それはこういう航海を成功させるには、舟もそうなのですが、乗っている人が重要だということです。

 

一 「漕ぎ手」のことですね。

 

コンパスや地図、時計なしに、針路を定めなくてはならないし、疲れても交替できないわけですよね。一度出たら逃げ場がない洋上で命を守るためには、自分自身がしっかりしていなくてはならない。針路は、陸・太陽・月・星・風・波・雲・鳥などから察知するのですが、逆に言えば、昔の人たちはそういう業を持っていた。便利な道具に埋もれた現代にいると、そういう感覚は失われてしまうわけですが、人間の潜在力って、実はすごいんだなって思うんです。

 

星を道標とする方法を学ぶ漕ぎ手たち

 

その部分については、漕ぎチーム監督の内田さんが語ってくれているので、ぜひ、読んでいただきたいです。

 

→「3万年前の古代人の再現になる」漕ぎ手監督・内田正洋

 https://readyfor.jp/projects/koukai2/announcements/81695

 

一 あの…愚問かもしれませんが、海部先生のように自らの仮説を、海上実験だけじゃなく、「3万年前の黒潮の流れ」をスパコンで再現するなど、ここまで徹底的に再現することに全精力を捧げているような研究者って、例えば、他にいらっしゃるのでしょうか。

 

あまり聞かないですが、いないことはないでしょう。ただし、旧石器時代の実験航海をこれだけ大規模に、組織的にやっているのは、僕らが世界初でしょうね。一応、最先端を走っているつもりです(笑)。

 

 

「NHKスペシャル」では僕らのプロジェクトの背景が更にわかる

一 日曜夜が楽しみですが、どんな番組になるのでしょう?

 

番組は、航海プロジェクトだけでなく、「ホモ・サピエンス」のアジア拡散、その中での「日本列島への到来」という大きな視点で語られますので、僕らのプロジェクトの背景がわかると思います。内容としては、この「第3集」は、国際的にも斬新ですよ。「海を越えた話」をここまで深くえぐった試みは、今までになかったですから。

 

ちなみに「第3集」も、CGの場面が入るようです。僕はその大筋は聞いてますが、完成版を見てないので、放送を楽しみにしています。

 

一 番組放送中は、先生がTwitterでつぶやいてくださるのですよね。それを見ながら、テレビ鑑賞します!

 

はい。皆様に楽しんでもらえるように、SNSの更新は苦手ですが、がんばります(笑)。NHKでは膨大な取材をこなしていますが、それが40数分に圧縮されるわけですので、こぼれる話も沢山あります。そのあたりも含め、紹介できれば。 ご覧になる皆様も、ぜひ「#人類誕生」「#3万年前の航海」で、疑問や自分の仮説をつぶやいてください。「皆で考えていく」というのが、このプロジェクトの醍醐味でもあり「大事にしているポリシー」でもあるので。

 

一 では最後にひと言お願いします!
 

番組が終わりましたら、最新情報がまとまっている、クラウドファンディングのサイトを通読して頂けると嬉しいです。新作動画も見られます。そして是非、実験航海の行く末を「最後まで密着フォロー」する「クルー会員」になってください。どうぞよろしくお願い致します!

 

2017年の台湾での海上実験後の一枚。日台の大勢が協力して、ハードな実験が奇跡的に回りました。助けてくれたNHKスタッフの皆さんが写真に入ってないのが残念。

 

本プロジェクトへのご支援は以下から

 

今週日曜「NHK番組」放送!7/15(日)21:00

 

 

 

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