相模原事件に思うこと

昨日の相模原の障害者施設の事件にとても衝撃を受け、容疑者の「障害者はいなくなればいい」という発言に鳥肌が立ちました。そして15年前の私の住む池田市で起こった小学生無差別殺傷事件の記憶が蘇りました。自宅のある同じマンションに犠牲になった子もいて、子どもを単に弱者としか捉えることのできない人がいるということが、彼らを撮ることで元気をもらっていると感じていた私にとって、やはり、ものすごい衝撃と強い憤りを感じた憶えがあります。だから、小さな子どもが持つポジティブエナジーをレンズに捉え伝えることで、そういう人たちの意識を変えていきたいという想いが子どもを撮り続ける根幹になっています。

障害のある子を撮影した機会に、そのエナジーの最も強いものをその子たちが持っているということに気がつき、それを写真で伝えていくことが、このプロジェクトを立ち上げた理由であり目的になりました。そして、繰り返された痛ましい事件に、是が非でもこのプロジェクトは実現しなければという想いに駆られました。

障害者も健常者も、みな意味があってこの世に存在しているのだと思います。そして、体は健常でも心に障害のある人がたくさんいる世の中で、子どもたちの前向きなエナジーは人々の希望につながっていくものと信じています。