ノラ猫なんていない。人間が生み出す不幸な命を不妊手術でSTOP！

NPO法人猫色protectionむろらん代表の芳賀直美です。

 

みなさまからたくさんのご支援をいただき、
公開12日目100万円の支援金が集まりました。

 

まずはお礼を申し上げます。
本当にありがとうございます。

 

 

さて、今日は
私たちの正直な気持ちを
少し書かせていただこうと思います。

 

「殺処分ゼロ」という言葉の意味についてです。

 

「猫の殺処分ゼロ」という言葉は、
誰もが共感していただけるものだと思います。

 

2020年に東京オリンピックが開かれることもあり、
日本が世界にアピールするためにも、
「2020年までに犬・猫の殺処分ゼロ」の目標を
掲げる地域がたくさん見られるようになりました。

 

実際に殺処分ゼロを達成している地域もあり、
それをアピールしている行政もいます。

 

ですが…

 

その裏側では、

 

「根本的問題が解決されていない」

 

という現実があります。

 

 

「殺処分ゼロ」というのは、
保健所での殺処分が行われなかったこと。

 

 

これはもちろん素晴らしいことです。

 

ですが、それは、

 

保健所で殺処分をさせないために、
地域の保護団体が引き取っている。

 

ということが行われているのです。

 

さらには、

「一方的に保護団体に頼っている」

 

という行政もあるでしょう。

（全てとは言いません）

 

私たちも含め、

各地域で活動する保護団体は、

 

当然ですが、殺処分なんかさせたくありません。

 

 

ですから、引き取るしかないのです。

 

たとえお金や人手が十分でなくても、

やるしかないのです。

 

何の罪もない猫たちを

殺処分せるわけにはいかないのですから。

 

 

昨年、私たちが住む室蘭市では、
多頭飼育放棄による猫たちが７６頭。

 

次いでお隣の登別市で発生した「多頭飼育崩壊」で
猫たち１５頭を引き取りました。

 

 

一気に９１頭の猫たちを引き取りました。

 

 

これはちょっと稀なケースではありますが、
私たちが引き取らなければ、殺処分されていました。

 

 

もちろん、

保健所の方たちが悪いのではありません。

 

 

私も保健所の方たちと話をしますが、
誰だって殺処分なんてしたくないのです。

 

つまり、殺処分ゼロを達成するためには、
根本的な問題を解決しなければいけないのです。

 

 

その解決方法が、「不妊手術」です。

 

 

これ以上猫の数を増やさないことが、
根本的な解決方法となるのです。

 

一に避妊、二に避妊。

 

これが私たちの活動方針です。

 

頭数を適正に保つことが
殺処分ゼロへの近道なのです。

 

今、日本全国で「殺処分ゼロ」活動が
注目されるようになってきました。

 

 

そのため、この機会にぜひ、
根本的な解決方法も周知されるように
今回、クラウドファンディングに挑戦することにしました。

 

 

まずは私たちの住む室蘭市で、
保護施設内の不妊手術スペースを充実させ、

「保護」→「不妊手術」→「譲渡」

 

までワンストップで可能になるような
施設にしたいと思っています。

 

 

先月の一斉不妊手術はこんな感じでした。

 

 

どうぶつ基金さんの不妊手術無料チケット９頭を含め
Mobile VET Officeの獣医の執刀により
１９頭のさくら猫が誕生いたしました。

ありがとうございました。

 

保護施設内に不妊手術専門スペースを作ることができれば、
スタッフの労力や時間が短縮され、
今以上に手術の頭数を増やせることができます。

 

長文になってしまいましたが、
このような「殺処分ゼロ」の現実を
少しでもご理解いただけたら嬉しいです。

 

 

追伸

昨日の夕方、北海道豊浦町に捨てられていた成猫が来ました。

 

３匹…まだ残ってる子がいるらしいです。

 

 

 

 

長毛の大きな男の子たち。未去勢です。

 

おとなしい子たちです^ ^

 

ドライフードは好きではないようで、

パウチの開ける音が聞こえると大合唱( ^ω^ )

 

この度の捕獲は、

豊浦町の役所の方が捕獲器で捕獲をしてくれたそうです。

 

ありがたいです。