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手織りの西陣織を100年先へ残すために。機織り機を修理したい

池口 寧祥

池口 寧祥

手織りの西陣織を100年先へ残すために。機織り機を修理したい

支援総額

1,619,000

目標金額 620,000円

支援者
110人
募集終了日
2019年11月29日
110人 が支援しました
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プロジェクト本文

【おかげさまで第二目標を達成することができました。

最後の時間まで、1台でも多くの機織り機を動かすため、挑戦を続けて参ります。】
 
皆様の温かいご支援のおかげで、第二目標の150万円を達成することができました。本当にありがとうございます。

 

たくさんの方の思いとともに3台の機織り機を修理させていただけるのは本当に夢のようで、皆様にはなんとお礼を申し上げたら良いのかわかりません。

 

クラウドファンディングの挑戦は不安続きでしたが、それでも日に日に増える皆様のご支援とご声援が本当に励みとなり、ここまで諦めずに来ることができました。

 

これまで職人とともに厳しい状況の中伝統技術を残すために奔走して参りましたが、皆様に応援いただくたびに力が湧いてくると同時に、この温かいお気持ちに何としてもお応えしたい、だからこそ「伝統を残していく」という想い・決意を改めて強くいたしました。

 

恥ずかしながらおび弘の工房には、まだ動かすことのできない機織り機が30機近くございます。技術を守り繋いでいくために、1台でも多くの機織り機を動かしたい。そのために残りの時間で、最後まで1台でも多くの修理費用を募らせていただければと思っております。

 

本日でクラウドファンディングの挑戦は終了となります。
重ねてのお願いとなり大変恐縮ではございますが、最後まで温かいご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 
2019年11月29日追記
(株)おび弘 池口 寧祥
 

 

 

 

 

◆ご挨拶

 

こんにちは。(株)おび弘代表取締役 池口寧祥と申します。当社は昭和24年創業の西陣織のメーカーです。

 

 

機織りでも全自動化が進む時代、手織りにこだわり、世界にひとつしかない、お客様に感動していただけるような帯づくりを目指してきました。平均製作期間一ヶ月、一つ一つ心を込めてお作りしております。

 

手織りだからこそ実現できる軽さやしなやかさがあります。手織りでなければ作れない模様もあります。これまで脈々と受け継がれてきた伝統工芸をこれからも残していき、多くの方にその魅力をお伝えしていければと思う次第です。

 

左から、綴(つづれ)の本袋帯「御簾」、錦の唐織「有職模様」、錦と綴の本袋帯「松竹梅」

 

◆機織り機の老朽化。このままでは手織りの西陣織がつくれなくなってしまいます。

 

呉服業界は長年にわたる着物離れにより業績が厳しく、生産量も縮小してきています。その影響で、新しい機織り機を製造するメーカーもなくなってしまいました

 

そのため、伝統とともに大切に引き継いできた機織り機は修理するほかない状況になっていますが、すでに修理に使うために部品を取って全く使えなくなってしまったものが3,40台あり、まだ使えているものも全て老朽化が激しい状態です。毎日のように修理しなければならない機織り機を励まし、ごまかしながら製造を続けていますが、すべて使えなくなってしまうのは時間の問題です。

 

 

そこで、まずは中古の機織り機を購入して部品を確保し、機織り機を1台でも完全に修理して生産体制を整えていくことを目指し、多くの方にこの手織りの伝統と魅力を知っていただきたい手織りの機織り技術や文化を後世へ残していくためにお力をお借りしたいという思いから、今回クラウドファンディングに挑戦することを決意しました。

 

どうか、皆様の温かいご支援をお願いいたします。

 

 

 

 

◆西陣織の特色

 

西陣織は、794年京都遷都の際に置かれた織部司が始まりです。かつては私的に綾錦などを織ることはできず、貴族の為の織物でした。1467年応仁の乱(西陣の名称の始まり)により織工が堺、山口に逃れ一時途絶えましたが、1548年足利家より特権と保護を与えられて再興し、現在までその伝統が続いています。

 

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西陣織は経糸(たていと)と緯糸(よこいと)が細く大変緻密で繊細な生地に仕上がります。金銀の糸や箔(和紙の上に金箔を貼り、糸のように細くしたもの)を使い豪華に織り上げることもできます。

 

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奥2本は綴本袋、手前2本は錦の唐織

 

◆手織りだからこそ引き出せる西陣織の魅力

 

現在では全自動で織られているものもありますが、機械に比べ、手織りの帯はしなやかな手触りになります。機械で織るとスピードがあるため緯糸がピンと張る一方、手織りですとたわわに織られていきますので、ふっくらと柔らかみを帯びます。同じ絵柄でも、空気を含んだようにボリュームが出て、立体的な仕上がりになります。

 

さらに、手織りですと裏に余分な糸が少なくて済むため軽く仕上がり、着たときに疲れにくくなります。

 

綴の唐織(象)

 

また、「綴」(つづれ)や「羅」(ら)など、手織りでしか実現できない織り組織(パターン)もあります。また、2種類以上の織り組織を1本の帯に組み合わせることができるので、機械に比べ、つくることのできる模様や組み合わせの幅が広がり、抑揚のある模様を表現することができるのです。

 

綴:表から横糸しか見えない織り方。

羅:主に夏物に使われる織り方。経糸4本と緯糸1本を組み合わせて織る。丈夫な仕上がりになり、インカ帝国や奈良時代の羅が現存している。

 

◆平坦な布を織るためには、心身の統一も必要。

伝統を支える職人の技術

 

糸が染め上がり、経糸の準備もできて、織りはじめれば、一本の帯は一人の職人が最後まで織り進めます

 

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織る際には一瞬の間違いも許されません。万が一間違いがあった時には、織った分を、そのまま戻す工程が必要となり、織る時間の10倍ほどの時間をかけ戻さなくてはなりません。

 

そんな大変な技術ではありますが、届いた帯を締める人の喜びを思い浮かべ、職人は毎日毎日機に向かい、一越一越丁寧に織りすすめていきます。

 

それだけの時間と労力をかけますので、仕上がりの帯を確認した時の達成感は、苦労を忘れさせる喜びとなります。

 

 

帯作りで一番難しいのは、意外かもしれませんがどの織り組織でも無地のものです。無地だからこそ生地自体が主役で、平坦である必要があり、技術は勿論のこと機の調整を完璧にし心身ともに乱れがない状態ではじめてきれいに織ることができるのです。

 

また、違う組織を組み合わせての織り方は一層職人の技術が光ります。組織によって同じ面積でも縦糸の消費量が変わってくるので調整するのが難しく、長年の経験がなければ平坦な生地をつくることはできません。もちろん機械でつくることはできず、職人の技が、西陣織の魅力の無限の可能性を引き出しています。

 

機織りの職人として一人前といえるのは、綴れの生地が平坦に綺麗に織れるようになってから。少なくとも3年はかかります。

 

織り組織左から「菱有職」、「大七宝」、「吉兆松」

 

◆手織りの帯で今ある美しいものを表現し、100年先にも残していきたい。

 

父からこの機織りを引き継ぎ、私は三代目になります。この技術を勉強するうちに、織り組織の複雑さや組み合わせることで広がる美しい模様の可能性、糸の美しさや輝き、生地のふくよかさと温かみに魅せられ、さらに追求したくなり、より複雑な織り技術を、職人にも求めてきました。

 

新しいデザインを取り入れた帯。左から「DNAと月、地球の満ち欠け」「伊勢神宮宇治橋」「ヨーロッパ占星術の道具」

 

手織りだからこそこの世に二つとない帯をつくることができ、その技術は、脈々と受け継がれた伝統に裏打ちされた、世界に誇れる芸術だと思っています。

 

織物とは、蚕が吐いた不思議な細い糸を、経てと横に絡めていくことで美しい生地を形作っていくものです。私は、その絡める際の複雑さで美しい日本の風景や今ここにある美しいものを、これから100年経ってもなお、織りという技術とともに後世に残していきたいのです。それが引き継いだ者の責任であると考えています。

 

 

 

 

現在工房で動いている機織り機は19台、残りの40台は19台を修理するために部品を取ったため、使えなくなってしまいました。そして、もうこれ以上修理するための部品も無くなってしまった状況です。

 

機織り機は織る組織ごとに用意されているため、すでにもう織ることができなくなってしまった組織がたくさんでてきています

 

 

また、日々修理に時間を取られているため、作業効率が悪くなってしまい、織れる量も限られてきています。このままでは機織り機が全く使えなくなってしまうのも時間の問題だと危機感を覚え、せめて1台でも完全に使える機織り機を増やし、なんとか生産体制を立て直したいと考えています。

 

合わせて職人の高齢化も問題になっています。当社の職人の平均年齢は60歳、西陣織の職人は70歳以上しかおりません。このままでは、これまで大切に引き継いできた伝統が途絶えてしまいます。後継者の確保は着物業界において難しい問題となっていますが、今回のクラウドファンディングを通じて、せめて多くの人に西陣織や機織りの魅力を知っていただき、少しでも興味を持っていただけたらと願っています。

 


 

今回のプロジェクトでは、皆様からいただいたご支援で、機織り機の修理を行います。動く機織り機を増やすことでつくれる織り組織を増やし、技術を繋ぐと同時に、熟練した職人の腕を発揮してもらう機会を増やしていくために、何としても実現したいと考えています。

 

小杼(こび)と呼ばれるシャトル。緯糸を通す道具です。

 

今回ご支援いただいた皆様には、機織りに関する道具や、手織りの布をお礼としてご用意しております。プロジェクトを通じて、多くの皆様に少しでも機織りを身近に感じていただけましたら嬉しく思います。

 

※いただいたご支援は、2020年4月末までに機織り機の修理費用として大切に使わせていただきます。

 

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小杼に糸を巻いていくために使う糸枠

 

 

 

手織りの技術は短期間に習得する事はできず、また伝統は一度途切れると復活することはほとんどありません。これまで受け継がれてきた美しい伝統技術を、途絶えさせることなくこの先も長く後世に残していきたい。そう強く思っております。

 

このプロジェクトを通じて少しでも多くの方に、西陣織や手織りの技術の存在と魅力を知っていただき、伝統文化の継承に関心を持っていただけましたら、これ以上嬉しいことはございません。

 

皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

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プロフィール

池口 寧祥

池口 寧祥

1958年12月に京都紫竹で生まれる。高度瀬長期で、西陣の織り屋は、目まぐるしい忙しさで、ガッチャンガッチャ機織りの音が朝早くから夜ふけまで、鳴りやむことのない環境で育った。高校から大学卒業まで、アメリカンフットボールに没頭し、先輩後輩上下関係、逃げ出したくなるような苦しい部活生活の毎日から、人生を学んだと感じている。 1981年、専修大学を卒業後、即、西陣の現機屋に入社。機織りの就業を経て、営業、デザイン、組織開発といそしみ、三代目として代表取締役社長となって20年となる。 家業ではあるが、機織りを勉強するうちに、組織へのこだわりやデザインの斬新さ、日本古来の配色や海外の配色の違いなど、深く興味を持ち、現在まで、天職と感じ機屋の経営に努力してきた。 時代の流れからの呉服離れと販売の負のイメージから、需要が減りる中、後世に貴重な機織り技術と作品を残すことを目標に日々研鑽している。

リターン

3,000

おび弘の挑戦を応援コースA

おび弘の挑戦を応援コースA

・お礼のメールをお送りいたします。
・このコースは、リターンに費用がかからない分、Readyfor手数料を除く全額を機織り機修理費用に充てさせていただきます。
※こちらのリターンを支援いただいても税制上の優遇措置はございません。

支援者
21人
在庫数
制限なし
発送予定
2020年4月

5,000

織り道具の贈り物コース

織り道具の贈り物コース

・お礼のメールお送りいたします。
・機織りに使う以下の道具を1つずつお送りいたします。
①生糸を巻いた小杼(シャトル)
②糸枠
※糸の色はこちらで選ばせていただきます。

支援者
24人
在庫数
制限なし
発送予定
2020年4月

10,000

おび弘の挑戦を応援コースB

おび弘の挑戦を応援コースB

・お礼のメールをお送りいたします。
・このコースは、リターンに費用がかからない分、Readyfor手数料を除く全額を機織り機修理費用に充てさせていただきます。
※こちらのリターンを支援いただいても税制上の優遇措置はございません。

支援者
23人
在庫数
制限なし
発送予定
2020年4月

10,000

手織り布の贈り物コースA

手織り布の贈り物コースA

・お礼のメールをお送りいたします。
・手織りの布を一枚(幅30cm×長さ30~40cm)お送りいたします。
※画像はイメージです。デザインはこちらで選ばせていただきます。

支援者
12人
在庫数
制限なし
発送予定
2020年4月

15,000

おび弘工房見学コース

おび弘工房見学コース

・お礼のメールをお送りします。
・おび弘の手織り工房の見学にご招待させていただきます。
※工房までの交通費は自己負担にてお願いさせていただきます。
※平日のみの受付とさせていただきます。見学前日までのご連絡をお願いいたします。

支援者
20人
在庫数
制限なし
発送予定
2020年12月

20,000

手織り布の贈り物コースB

手織り布の贈り物コースB

・お礼のメールをお送りいたします。
・手織りの布を一枚(幅30cm×長さ50~70cm)お送りいたします。
※画像はイメージです。デザインはこちらで選ばせていただきます。

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送予定
2020年4月

30,000

おび弘の挑戦を応援コースC

おび弘の挑戦を応援コースC

・お礼のメールをお送りいたします。
・このコースは、リターンに費用がかからない分、Readyfor手数料を除く全額を機織り機修理費用に充てさせていただきます。
※こちらのリターンを支援いただいても税制上の優遇措置はございません。

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送予定
2020年4月

30,000

手織り布の敷物コース

手織り布の敷物コース

・お礼のメールをお送りいたします。
・手織りの布を加工した敷物を一枚(幅30cm×長さ50~70cm)お送りいたします。
四隅に紐飾りがついております。
※写真はイメージです(長さが短いです)デザインはこちらで選ばせていただきます。

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送予定
2020年4月

50,000

おび弘の挑戦を応援コースD

おび弘の挑戦を応援コースD

・お礼のメールをお送りいたします。
・このコースは、リターンに費用がかからない分、Readyfor手数料を除く全額を機織り機修理費用に充てさせていただきます。
※こちらのリターンを支援いただいても税制上の優遇措置はございません。

支援者
4人
在庫数
制限なし
発送予定
2020年4月

100,000

おび弘の挑戦を応援コースE

おび弘の挑戦を応援コースE

・お礼のメールをお送りいたします。
・このコースは、リターンに費用がかからない分、Readyfor手数料を除く全額を機織り機修理費用に充てさせていただきます。
※こちらのリターンを支援いただいても税制上の優遇措置はございません。

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送予定
2020年4月

プロフィール

1958年12月に京都紫竹で生まれる。高度瀬長期で、西陣の織り屋は、目まぐるしい忙しさで、ガッチャンガッチャ機織りの音が朝早くから夜ふけまで、鳴りやむことのない環境で育った。高校から大学卒業まで、アメリカンフットボールに没頭し、先輩後輩上下関係、逃げ出したくなるような苦しい部活生活の毎日から、人生を学んだと感じている。 1981年、専修大学を卒業後、即、西陣の現機屋に入社。機織りの就業を経て、営業、デザイン、組織開発といそしみ、三代目として代表取締役社長となって20年となる。 家業ではあるが、機織りを勉強するうちに、組織へのこだわりやデザインの斬新さ、日本古来の配色や海外の配色の違いなど、深く興味を持ち、現在まで、天職と感じ機屋の経営に努力してきた。 時代の流れからの呉服離れと販売の負のイメージから、需要が減りる中、後世に貴重な機織り技術と作品を残すことを目標に日々研鑽している。

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