オホーツクの鉄道史を未来へ繋ぐ!旧国鉄車両7両の修復を【第一弾】

オホーツクの鉄道史を未来へ繋ぐ!旧国鉄車両7両の修復を【第一弾】

支援総額

3,621,000

目標金額 2,000,000円

支援者
226人
募集終了日
2022年9月30日

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プロジェクト本文

終了報告を読む

 

クラウドファンディング終了のご報告とお礼

 
 本日23:00、「オホーツクの鉄道史を未来へ繋ぐ!旧国鉄車両7両の修復を【第一弾】」のクラウドファンディングを終了させていただきました。


226名様のお力をいただき、総額3,621,000円のご支援をいただきましたことに厚く御礼を申し上げます。誠に有難うございました。

 

右も左も解らぬ中、私どもの初めてクラウドファンディング挑戦にもかかわらず、最終的には当初目標額の181%を達成していただきました。私どもが思っている以上に多くの方々がこの車両たちの行く末を心配され、注視されていたことをヒシヒシと感じております。そして歴史記念館を目指すこのプロジェクトを最後まで完遂させねばならない責任を改めて強く自覚しているところであります。

 

10月に入ると、オホーツクの冬はもう目の前です。私どもは急ぎ修復の作業に着手し、その経過は皆様に随時ご報告をさせていただきます。皆様にはその進捗を見守りいただきたいと思います。

 

このプロジェクトは次年度以降も【第二弾】、【第三弾】、【第四弾】として継続してまいります。どうか皆様にはプロジェクトの随伴者として、長くお力添えを賜り、更なる情報の伝搬と支援者の拡大につなげて頂けます様、心よりお願い申し上げご支援へのお礼とさせていただきます。

 

2022年9月30日

NPO法人オホーツク鉄道歴史保存会
理事長 長南進一

「当初目標額達成へのお礼とネクストゴールをめざして」はこちら

 

国鉄車両を修復し 

オホーツクの鉄道史を未来へ

〜オホーツク鉄道歴史記念館プロジェクト 第一弾〜

 

かつてオホーツクは

明治44年の鐡道院網走線の開通にはじまり、

国鉄、森林鉄道、鉱山軌道、植民軌道など

25にわたる鉄軌道が走りまわる鉄道王国でした。

 

鉄道は文字通り

オホーツクの開拓と近代化の牽引車であり、

今日のオホーツクを形作る礎。

 

鉄道は人々の生活に深くかかわる一方、

その建設をめぐって様々な苦難と悲劇を生みました。


私たちNPO法人オホーツク鉄道歴史保存会は

そんなオホーツク近代化の実相を未来へ伝え遺すために

オホーツクの鉄道史の記録と遺産を

発掘し、記録し、公開します。

 

目指すは「オホーツク鉄道歴史記念館」の開設。

 

しかし記念館の開設には

長い年月と多大な資金が必要です。

 

今回は記念館開設プロジェクトの第一歩として

まずは国鉄車両を修復します。

 

そのファーストステップの今年は

皆さまにご協力いただき

スユ15、ヨ、ワフの補修・塗装を進めます。

 

手作業で自力で進めたいところですが、

劣化の進行に追いつきません。

 

また大規模修繕には

皆さまからのご支援が必要不可欠です。

 

「オホーツク鉄道歴史記念館」までの長い過程を

同伴する仲間となっていただけませんか。

 

あたたかいご支援、応援を

どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

オホーツク近現代史の証言者である「丹尾遺産車両」を守り、

歴史と遺産観光を結び付けていくために

 

NPO法人オホーツク鉄道歴史保存会について

 

ページをご覧いただきありがとうございます。NPO法人オホーツク鉄道歴史保存会です。

 

北海道北見市、2006年に廃線となった「ふるさと銀河線」の線路脇に、国鉄時代に活躍した7両の車両が保存されています。これら車両は個人が収集したものであり、個人の努力により保存が続けられてきました。しかし、現在の所有者もすでに80代の後半に至り、もはや個人の力での保存は難しい状況にあります。

 

そこで、2011年からボランティアとしてこの車両の冬囲いや、公開に取り組んできた市民団体のメンバーが、この状況に危機感を持ち、2021年7月に「この遺産車両を末永く残そう!」とNPO法人オホーツク鉄道歴史保存会を創設しました。そして2022年2月、これら7両の車両とその展示場敷地が個人からNPO法人オホーツク鉄道歴史保存会に継承されました。

 

私たちはこれらの車両を末永く保存するとともに、国鉄、森林鉄道、鉱山軌道、植民軌道等の鉄道が、オホーツクの開拓と近代化、地域の経済と文化発展の文字通りの牽引車であったことを顧み、オホーツクの鉄道史と鉄道にまつわる郷土史の発掘・記録・公開を通し、未来への教訓と示唆を伝え遺すために活動しています。

 

 

NPO法人設立につながる10年の取り組みがありました

 

現在保存されている車両は、北見市で鉄工業やトラック販売業を営み、北見の経済発展に大きく寄与した故丹尾一夫氏が収集したものです。生前丹尾氏はオホーツクに関わりの深いこれらの車両を永く残せないかと、行政はじめ各方面に働きかけました。結果、「ふるさと銀河線」存続運動にかかわってきた「ふるさと銀河線沿線応援ネットワーク」(現・石北沿線ふるさとネットワーク 以下、「ネットワーク」という)が実施主体となり、丹尾氏のご遺族の資金と市民ボランティアによる保存活動が進められてきました。

 

これまでの主な取り組み

 

|2011年 初めての冬囲い

 

当時、北見市が管理をしているSL(D51やD50、C58)が毎年立派なテントシートで囲われているのに対し、丹尾車両群は雪に晒されたままでした。そこで、広く市民に呼びかけて不要になったブルーシートをかき集め、まだら模様ながらも冬囲いができ上がりました。これ以後、ネットワークはこれらの車両を「丹尾遺産車両」と呼び、毎年の冬囲い、冬囲いはずし、そして年に何回かの車両公開を続けてきました。

 

 

|2013年 「SLオホーツク号」の運行に合わせたツアーの実施

 

「SLオホーツク号」の運行に合わせ、ネットワークは歓迎実行委員会のメンバーとして丹尾遺産車両の車内公開、元国鉄職員による車両ガイド、更にはオホーツクの鉄道遺産や遺構を巡るツアーを実施しました。国鉄だけではなく森林鉄道や鉱山鉄道の遺構を巡り、当時の鉄道運行や森林伐採、鉱山採掘に直接関わった人々のお話を聞くことが、鉄道がオホーツクの産業や経済だけではなく日々の生活に深く係った事実に触れる機会となりました。

 

 

 

|2014年「宮沢賢治の星まつり」など文化を発信するイベントの実施

 

ネットワークは不定期に「宮沢賢治の星まつり」イベントを行っていましたが、2014年には著名な天文家でCG作家でもあるKAGAYA氏とのコラボレーションが実現しました。地元のアイリッシュバンドが音楽を、演劇人が朗読を担当し、KAGAYA氏のCGイラストを投影しながら「銀河鉄道の夜」の野外朗読コンサートを実施しました。これ以外にも未公開映画「鉄道王国北海道」の野外上映会を開催するなど、「丹尾遺産車両」の展示場は文化を発信するイベントの場として市民に親しまれることとなりました。

 

 

 

|2015年 丹尾遺産車両に最初の大きな補修

 

ラッセル車であるキ100、キ700の錆落としと塗装、更には鉄道文字の再現を行いました。単に塗装の上塗りではなく、本来稼働する部分は可能な限り稼働できるよう、固着した部分の錆落としをネットワークの会が行い、そのうえで業者による塗装と文字入れをしていただきました。鉄道文字はカッティングシートではなく、白ペンキによる手書きです(まだ鉄道文字を書ける職人さんがいるのです)。

 

同時にこの時は、展示場の一番南側に置かれているスユ15についても、紫外線の影響で劣化の激しい部分のみでしたが、広く市民の参加を募って塗装はがしとペンキ塗りを行いました。この作業を通し多くの市民が「自分たちにとっても丹尾遺産車両は大切な車両」と身近に認識していただくことになりました。

 

人, 子供, 立つ, 男 が含まれている画像自動的に生成された説明

 

 

 

「オホーツク鉄道歴史記念館」の開設を目指し、

劣化が進む丹尾遺産車両の修繕維持に取り組む

 

「オホーツク歴史記念館」の開設を目指して

 

私たちが取り組むのは「丹尾遺産車両」の修復保存にとどまりません。私たちは廃止された国鉄や森林鉄道、鉱山軌道や植民軌道等の歴史を掘り起こし、その鉄道とともにあった地域の産業、その産業に関わった人々の労働のスペクタクルと悲喜交々のドラマを未来へ伝え遺します。

 

そのことはオホーツクの開拓と近代化の実相を今に伝え、更にそこから未来への教訓と示唆を導き出すことになります。

 

 

温根湯森林鉄道

 

 

雪の積もった山の中を歩いている人の白黒写真低い精度で自動的に生成された説明
鉄山軌道(ところ通信1989~1999より)

 

 

ユニフォームを着た男性の白黒写真中程度の精度で自動的に生成された説明
昭和23年の北見機関区

 

私たちの地元北見市には2つの記念館があります。それはいずれもオホーツクの近代化の歴史を今に伝えるものです。

 

①キリスト教の宣教師として社会や文化の近代化に腐心したピアソン夫妻の業績を伝える「ピアソン記念館」(北海道遺産)

②かつて生産量世界一を誇り、地域の農業と経済に隆盛をもたらしたハッカ蒸留工場の事務所「ハッカ記念館」(近代化産業遺産)

 

社会や文化、産業の歴史を伝えるこの2つの記念館に対して、私たちが開設を目指す「オホーツク鉄道歴史記念館」は鉄道や軌道を動かし、あるいはこれらの産業に関わった人々の肉体と労働のスペクタクル、そしてその人々を取り囲む日々の悲喜交々のドラマを伝えることが目的です。

 

それぞれに視点の違う3つの記念館が揃うことによって、オホーツクの開拓と近代化の真の姿が生々しく甦るのだと考えています。

 

 

まずは劣化の進む「丹尾遺産車両」の補修維持から

 

本プロジェクトは長期にわたります。まずは「丹尾遺産車両」の補修維持からスタートし、ファーストステップの今年は、スユ15(郵便車)、ヨ(車掌車)、ワフ(緩急車)の補修と塗装に着手します。

 

7両の車両が保存される「丹尾遺産車両」の展示場 「丹尾遺産車両」の詳細はこちら

 

草の上にいる電車自動的に生成された説明
今回補修をスタートさせる「スユ15」(郵便護送車)
電車の車両自動的に生成された説明
今回補修をスタートさせる「ワフ」(緩急車)
フェンスに囲まれた家中程度の精度で自動的に生成された説明
今回補修をスタートさせる「ヨ」(車掌車)

 

丹尾遺産車両の内、これら3両の車両は展示場の一番南側に位置し、常に太陽の紫外線に晒され続けたことで、塗装の著しい劣化が進んでいます。

 

 

電車の車両中程度の精度で自動的に生成された説明
ヨの劣化塗装部

 

 

木製, 屋外, 傘, 建物 が含まれている画像自動的に生成された説明
ワフの屋根部分(ヨも同じ状態)

 

 

更にヨ(車掌車)とワフ(有蓋緩急車)は屋根部の塗装材も剥がれて下地の木組みが露出し、ほぼ全面雨漏れの状態にあります。現状これをブラックシートで覆い急場をしのいでいます。

 

雨漏れの影響でヨの窓の一部も閉まらないままです。ほかにもヨ、ワフの昇降ステップ、床板の劣化・損失、車内の塗装剥がれ、座席の劣化・損傷が進んでいます。

 

 

建物, 座る, 暖炉, 火 が含まれている画像自動的に生成された説明
ヨの窓部

 

 

ベッドの上に置かれたスーツケース低い精度で自動的に生成された説明
ヨの椅子

 

 

ヨのステップ部​​​​

 

 

ワフの床部

 

 

屋内, 古い, 座る, テーブル が含まれている画像自動的に生成された説明
ヨの室内

 

 

建物, 屋内, 座る, テーブル が含まれている画像自動的に生成された説明
ワフの室内

 

 

その一方で、運行当時の「操作注意書き」や「業作業指示書」を記載した紙片が劣化変色しているとはいえ、そのまま残されており、往時の様子を知る重要な歴史資料となります。

 

遺されている作業指示書

  

スユ(郵便護送車)は、車両群の中では最も製造年が新しい(1982年)ため塗装以外のダメージは比較的少ない状態にあります。


しかし過去に塗直しをした色は本来の国鉄色(青15号)ではなく、レタリングの多くも本来の鉄道書体ではなくなっているため、これらを本来の色と書体に戻すことが必要です。

 

 

電車のドア自動的に生成された説明
ドア部の塗装はスユ本来の色ではなく、これが全体に塗られている

 

 

電車の扉中程度の精度で自動的に生成された説明
レタリングは書直しが必要

 

スユについても窓部分の腐食はかなり進んでおり、この錆落としと防錆処置が必要です。

  

水, 座る, 古い, 体 が含まれている画像自動的に生成された説明
スユの窓は板金と防錆処理が必要

 

今回補修・塗装する3つの車両は、次年度以降に資料・博物の展示施設として活用していきます。スユ15は郵便車のなかでも護送車といい、車内で郵便物を区分する作業は行わず大量の郵便物を郵袋に入れたまま輸送していました。そのため車内は広い空間があるだけです。

 

私たちはこのスユ15の広い空間を利用し、車内をオホーツクの鉄道史に係る資料や博物の展示場として活用します。

 

 

大規模修繕には、より多くのご支援が必要です

 

「丹尾遺産車両」は屋外に展示されており、冬場の11月から4月までの半年間はブルーシートに覆われるため補修作業はできません。また、現状では電機設備も水道設備もありません。

 

年間を通じてボランティアでコツコツと手作業で進めたいところですが、それでは劣化の進行に追いつきません。11月からの冬囲い前に作業を完了していくためには、ここはまず塗装、板金・防錆、木工などの技術を持ったプロの力を借りなければならないと考えています。

 

NPO法人としては会員や賛助者の寄付が基本財源となりますが、この大規模修繕にはより多く全国の皆様からの支援が不可欠と考えております。

 

 

皆さまのご支援で実現できること


今回は長期的なプロジェクトのスタートライン。クラウドファンディングに取り組むのも初めてですから、まずは確実かつ絶対に必要な資金を確保したいと考えています。

 

|詳細な資金使途

 

<1st GOAL:200万円>

①ヨ、ワフの屋根の防水

②ヨ、ワフの窓枠の修理

③ヨ、ワフの錆落としと塗装

④スユ15の窓枠修理

⑤スユ15の錆落としと塗装

※遅くとも2022年11月末までには修理・塗装を終える予定です

 

 

200万円が達成できたらセカンドゴール、更にはサードゴールをめざします。

 

<2nd・3rd GOAL>

①スユ15、ヨ、ワフへの文字入れ

②スユ15への昇降ステップの整備

③ヨ、ワフの室内塗装と椅子の修理

④スユ15内の鉄道レール展示棚の制作

⑤鉄道レール以外の資料・博物展示設備の制作

⑥スユ15への電気・照明設備の整備

 

 

 

次年度以降の取り組みについて


繰り返しとなりますが、このプロジェクトは「オホーツク鉄道歴史記念館」開設に向けた長い取り組みです。「丹尾遺産車両」の修復保存のためだけでも、今年を含めて4年にわたる取り組みを予定しています。


次年度はキハ27(気動車)のアスベスト除去工事と外装の板金塗装及び各車両を覆う屋根の設置を進めます。屋根の設置はこれ以上の劣化を食い止めるための最大の課題と考えています。3年度目にはDD14(ロータリー除雪車)のロータリー部可動化と外装塗装をし、4年度目にはキハ27の及びDD14の車内設備整備を計画しています。

 

 

なぜクラウドファンディングに挑戦するのか

 

これまで、「丹尾遺産車両」は個人所有ということでその情報はほとんど発信されてきませんでした。2019年にとある俳優の方が「飲み鉄本線日本旅」で訪れていただきましたが、その存在はまだまだ知られておりません。

 

私たちNPO法人はこの車両の常時公開と車両を使っての博物・資料展示を目指します。そのことで歴史教育や社会教育の一翼を担うとともに、全国の皆様にこの車両の存在を知っていただき、オホーツク・北見市の新しい観光資源に育て上げたいと思っています。

 

クラウドファンディングでご支援者いただく皆さんに、「オホーツク鉄道歴史記念館」までの長い過程を同伴する仲間となっていただき、素晴らしいスポークスマンになっていただけることを期待しています。

 

 

オホーツク鉄道歴史記念館が伝えていくこと

 

「オホーツク鉄道歴史記念館」は何を伝えていくか

 

「オホーツク鉄道歴史記念館」の役割は、オホーツクの開拓と近代化の実相を伝えていくことです。その中で記念館が扱う領域は4つあります。

 

 

【第1目】

鐵道院から国鉄そして第三セクターふるさと銀河線に至る領域

 

ここでは建設前夜に先住の民であるアイヌ・エレーコ―クの果たした役割や、網走線開削、常紋トンネル建設に伴う悲劇を正しく伝えるとともに、鉄道建設によってもたらされたオホーツクの町々の繁栄の時代、鉄道全盛期の仕事と生活を支えた女性たちの力と苦労、そしてふるさと銀河線の廃線につながるローカル線廃線の諸相を伝えます。

 

 

道路建設、鉄道建設、鉱山開発などオホーツク近代化の過程は多くの秘話や悲話に溢れている。近代化の繁栄の陰にアイヌの人々の力があったこと、タコ労働等過酷な労働による犠牲があったことを正しく未来に伝え遺す。
 

 

網走線建設を進めた前田駒次
駒次を案内したアイヌ・エレコーク
網走線・汽笛をならす場所
常紋トンネルの犠牲者供養
全盛期の置戸駅貯木場
林業で栄えた留辺蘂の祭り

 

 

 

【第2目】

オホーツクにとって極めて重要な森林鉄道の領域

 

北海道の最初の森林鉄道となった置戸森林鉄道・温根湯森林鉄道ほか7つの森林鉄道について取り扱います。

 

山から国鉄の駅までは森林鉄道が林材を運び、それを国鉄が全国に運びました。その結果置戸駅は、ある時期北海道一の貨物取扱駅となりました。温根湯の森林鉄道は、その建設がイトムカ水銀鉱山を発見し、のちには国道39号線建設に道を開き、あるいは温根湯温泉の組合が森林鉄道の線路を使ってお客を温泉まで運ぶ等、林業を超えて社会や生活に貢献しました。

 

最も生活に近い鉄道として果たしてきた役割、そこにあった様々な物語を検証します。

 

 

滝上森林鉄道の思い出
滝上森林鉄道の思い出
森林鉄道の建設で見つかった水銀鉱脈
人も運んだ温根湯森林鉄道

 

 

 

【第3目】

鉱山鉄道(軌道)

 

「東洋一の金山」とうたわれた鴻之舞金山。有名な「銀色の道」の歌は鴻之舞と紋別をつないだ鴻紋軌道を歌ったものです。最盛期1万5千人近い人々が住み栄華を誇った町が一瞬にして廃墟と化した歴史は、まさに悲喜こもごものドラマに絶えません。

 

更には鉱山を中心に理想的な街を作ろうとした北の王鉱山(生田原)と石北線の関わり、湧網線建設につながる常呂の鉄山軌道の歴史等の歴史を掘り起こし公開していきます。

 

 

鴻紋軌道
繁栄を謳歌した鴻之舞の町
鴻之舞の繁栄に貢献した金八姐さん
常呂の鉄山(ところ通信1989〜1999より)

 

 

 

【第4目】

殖民軌道とその他の軌道

 

斜里殖民軌道や小清水鉄道、東藻琴村営軌道などは農地開拓・内陸部開拓をめざして建設された軌道です。沿線唯一の交通機関としてまさに生活に深く関わりました。出征兵士を送り出すなどの多くのドラマが埋もれています。これらの記録と記憶は、今それを残す最後の時期かもしれません。そうした記録と記憶を掘り起こし公開していきます。

 

 

斜里殖民軌道
斜里殖民軌道路線図
東藻琴村営軌道
東藻琴村営軌道路線図

 

 

 

 

記念館開設までは、鉄道車両内部を博物資料の展示施設に

 

私たちがめざす「オホーツク鉄道歴史記念館」の開設を実現するには多額の資金と関係者への取材、歴史的資料の発掘、検証、分類、記録等多くの時間が必要です。それまでの間、私たちは今回のクラウドファンディングで修復を行うスユ15やヨやワフの空間を利用し、常設展示や企画展示を進めて参ります。         

 

屋内, 天井, 建物, 部屋 が含まれている画像自動的に生成された説明
スユの空間を展示施設として活用します。

 

 

貴重な網走線開業時のレールも展示したい!

 

 

皆さまとともに、歴史を紡いでいくために

 

私たちの取り組みは長期にわたります。「オホーツク鉄道歴史記念館」の開設をしていくまでには、私たちの取り組みが実績を生み、多くの皆さんにこの取り組みへの理解と賛同、そして様々な意味での参加をしてもらうことが必要だと考えております。

 

まずは、「丹尾遺産車両」の補修を完全なものにし、展示施設として十分に活用して参ります。どうぞこの第一弾のプロジェクトに皆様のご理解とご支援をいただき、さらに次年度以降のプロジェクトに引き続きご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

 

 

代表メッセージ

 

長南進一

特定非営利活動法人オホーツク鉄道歴史保存会 理事長

 

北海道ちほく高原鉄道「ふるさと銀河線」の存続運動にかかわり、その廃線後は「廃線の後こそ地域の衰退が心配!」と「ふるさと銀河線沿線応援ネットワーク」の事務局長を担い、旧ふるさと銀河線沿線の町々を巡るツアーを実施してきました。その中で鉄道遺産、産業遺産との出会いがありました。

 

2011年から取り組んできた「丹尾遺産車両」の保存活動もNPO法人の設立により本格的取り組みを開始することができます。鉄道ファンを超えて、郷土史や産業史、更には観光に関心を持つ多くの皆様からご支援をいただけますよう、心よりお願い申し上げます。

 

 

応援コメント

 

永山 茂 様

一般社団法人 北海道観光資源創造センター 理事長

私たちは、当法人の設立母体である鉄道愛好家団体「北海道鉄道観光資源研究会」とも協働し、普段から「特定非営利活動法人オホーツク鉄道歴史保存会」との友好活動をして参りました。今回のプロジェクトでは初期段階から相談や意見交換を通じてお手伝いをして参りました。クラウドファンディングの支援の輪が全国に広がり、目標達成されることを強く願っており、応援のメッセージを送らせていただきました。

 

当法人の目的は「北海道発展の礎となった鉄道及び交通文化遺産を、次代に遺す北海道の観光資源と捉えて地域活性化に資するための活動を行う」と定款に定めております。まさに今回のプロジェクトが目指す方向と合致しております。活動の拠点を置く札幌から、微力ながら全道・全国に協力依頼の情報発信をして応援して参りますので、どうぞよろしくお願いします。

 

 

石黒 明 様

MOTレール俱楽部 会長

貴重な鉄道文化財が朽ち果てるのを放っておくわけにはいかない!いよいよ北見において息の長い挑戦が始まりました。かねてより鉄道愛好家から去就を注目されていた、旧ふるさと銀河線の検修庫跡付近に置かれたラッセルや郵便車等の貴重な保存車両群。そこを拠点に、オホーツクの鉄道遺産を歴史の証人として守り伝えるべく、NPO法人オホーツク鉄道歴史保存会の壮大なプロジェクトの始動に、網走からエールを送ります。
 

当会は網走を拠点に、釧網線・石北線を地域の財産と位置づけ、先人から引き継いだ今ある鉄道を生かし未来へつなげる活動をしています。車両の補修保存は活動内容としていない当会ではありますが、この秋には網走駅開駅110周年、石北本線全通90周年を迎えるにあたり、地域と鉄道に関わる郷土史を学び伝えることは尊いものと実感します。


今回のプロジェクトに際して郷土史を改めて振り返ると、かつて道央圏とオホーツクを結ぶ主要ルートは、旧ふるさと銀河線、池北線、もとの網走本線でした。鉄路は主に林業を支え開拓民を送り込みました。各地域の栄衰は鉄路の変遷と重なります。その歴史の象徴として北見の保存車両群は存在すると考えます。このプロジェクトがオホーツクの過去と未来を結ぶシンボルとなり、多くの皆様からの賛同を得て永続することを願って、応援のメッセージとさせていただきます。

 


ご留意事項
※本プロジェクトのリターンのうち、有効期限を設けている体験型のリターンについて、有効期限内にやむを得ない事情によりご案内が困難になった場合には、有効期間について個別に調整させていただくこととし、ご返金は致しかねますのでご了承ください。

 

※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

 

当初目標額達成へのお礼とネクストゴールをめざして

 

初めてのクラウドファンディングへの挑戦。ハラハラドキドキでスタートしましたが、日々ご支援の輪が広まり、本日第一次目標を達成することができました。ご支援を頂いた皆様、SNSでのシェアを頂いた皆様、そして応援のメッセージを頂いた皆様、すべての皆様に心より御礼を申し上げます。

 

自分たちが思っていた以上に、全国の多くの皆さんからこの北見の車両群に注目とご心配を頂いていたことにあらためて気付かされました。そして何よりこのプロジェクトを完遂させねばならない重い責任があることを強く肝に銘じております。

 

私どものプロジェクトは、長い期間を要するプロジェクトでございます。7台の車両の修復だけでもこの後3回のクラウドファンディングを予定しております。まずは保存のための最低限の作業のために200万円を設定させていただきましたが、資料博物等の展示施設として皆様への公開をしていくためには、さらに多くの整備が必要です。そこであと少し、皆様のお力をお借りし、ネクストゴールとして+200万円を目指していきたいと考えています。ネクストゴール到達により、

①スユ15、ヨ、ワフへの文字入れ

②スユ15への昇降ステップの整備

③ヨ、ワフの室内塗装と椅子の修理

④スユ15内の鉄道レール展示棚の制作

⑤鉄道レール以外の資料・博物展示設備の制作

⑥スユ15への電気・照明設備の整備

が実現します。

 

北海道の冬の到来はすぐ目の前でございます。私たちは早速、車両の錆落とし作業に着手いたします。どうぞ、皆様にはこのプロジェクトのパートナーとして、あるいはスポークスマンとしてさらなるご尽力を賜れますよう、心よりお願いを申し上げます。

 

9月3日・一次目標達成の日に

 

NPO法人オホーツク鉄道歴史保存会
理事長 長南進一

プロジェクト実行責任者:
長南進一(NPO法人オホーツク鉄道歴史保存会 理事長)
プロジェクト実施完了日:
2022年11月30日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

オホーツクの鉄道史及び鉄道にまつわる郷土史を掘り起こし、永く将来にわたり継承する「オホーツク鉄道歴史記念館」の開設をめざし、その第一歩としてNPO法人オホーツク鉄道歴史保存会が管理保存する旧国鉄時代の車両7両の補修維持管理を行います。今回支援を頂く資金はスユ15、ヨ、ワフの雨漏り対策、木造部の補修、塗装等に使われます。

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5,000+システム利用料


5,000円|グッズで応援コース

5,000円|グッズで応援コース

・お礼のメール
・缶バッチ *完全新規制作

申込数
44
在庫数
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発送完了予定月
2022年11月

10,000+システム利用料


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・缶バッチ *完全新規制作
・現地に設置する支援者銘板(プラ板)に名前掲載<希望制>

申込数
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