支援総額
目標金額 1,530,000円
- 支援者
- 147人
- 募集終了日
- 2016年6月17日
お礼を込めて! 実施終了報告(全文)
実施終了報告
このたび、私たちのラオスの小さな図書館へのご支援、どうもありがとうございました。
皆様に、そして、この大きな出会いを作り、応援してくださった、Readyfor の皆様にも心よりお礼申し上げます。
図書館がある山の村。ラオス、シェンクワン県、ノンヘート郡、ゲオバトゥ村
ゲオバトゥ村の図書館。学校帰りの子供達であふれている
「モンの民話の絵本ができました!」
今回の皆様のご支援で、モンの民話の絵本を2話、2000冊ずつ印刷することができました。半分の1000冊ずつは、ラオスの図書館活動の中心となるラオス国立図書館に寄贈いたしました。各地の図書館に配布してもらうことになっています。
「畑を耕すネコ」は、もう亡くなってしまったゲオバトゥ村のおじいさんが語った話。ユーモラスな語り口でした。絵は、絵の得意な国立図書館員にお願いしました。絵本の制作に関わる人を育てていきたいと思ったからです。ユーモラスな雰囲気を生かして欲しくて、あれこれ注文しましたが、楽しい絵本に出来上がったと思っています。
「ニワトリとイタチ」は、以前ゲオバトゥ村の図書館スタッフだった女性が文章を書き、下の写真の左端にいるトゥルが、刺繍の絵の下絵を描き、刺繍をしたものです。
ゲオバトゥ村の図書館に届けられたモンの民話の絵本
刺繍で刺して作る、モンの民話の絵。これまでもたくさんの作品が出来ている。
スタッフの刺繍に興味を持った女の子。刺繍の刺し方を教えてもらう。
出版に全部をつなげることはできないが、まずはカラーコピーなどで手作り絵本を作り、図書館に入れている。
これまで長い間、文字を使う習慣もなく、本を読むことも、ましてや本作りに関わることはなかった、都会からずっと離れた村の人たちが本作りに関わるということは、大きな意義があることだと思います。もちろん、全部を出版につなげることは不可能ですが、今回の出版で実際に本の形になったことは、大きな励みとなりました。これを弾みとして、今後も、「村から発信する」本づくりを目指していきたいという気持ちを新たにしました。
山の村、ゲオバトゥ村の図書館では、まだまだ、大きな課題があります。モンの子供たちが、ラオ語をなかなか読めるようにならない・・・ということです。お話を読んでもらうこと、お話を聞くことは大好きなのに、小学校に入って、ラオ語を勉強し始めても、なかなかラオ語を読めるようにならないのです。ラオ語とモン語はまるで違う言語なので、それは確かに難しいことではあるのですが・・・。
でも、あきらめずに続けていけば、少しずつ変化がやってくる・・・ということを、今回、私が関わるもう一つの図書館、ビエンチャン県、ヒンフープ郡のシヴィライ村図書館で、目にしました。
この中学校には、ラオ族の子とモン族の子の両方が通っています。図書館は中学校の敷地内にあり、休み時間ごとに、中学生がやってきます。小学生や小さい子供達もやってきます。これまでは、ラオの子は、本を手にとって読み始めるけれど、モンの子たちは、図書館スタッフに読んでもらって聞いている・・・という様子を目にしてきました。
ところが、今回、見ていると、モンの中学生たちも、それぞれ好きな絵本を取ると、熱心に読み始めました。指で字をなぞったりしていて、スムーズとは言い難いけれど、休み時間ごとに、熱心に読む姿を目にすることができました。
支援で印刷された絵本を熱心に読む。(やらせではなくて、本当にたまたま、この絵本を手にとって読んでいました)
そこへ放課後の小学生たちが大勢やってきました。小学生たちも、次々とラオ語の絵本を手に取ると、みんなで声を出して読み始めました。
「あぁ、この子たち、読めるようになっているのだ」と、本当に嬉しくなりました。
ラオスでは、いくら学校でラオ語を習っても、読む本がないという状況がずっと続いてきました。それでは、子供たちは、なかなか字を読めるようになりません。
もちろん、「字を読めるようになる」ために、図書館があるわけではありません。識字の学習をするために、子供たちが本を手に取るわけではありません。本のページをめくって、絵が楽しくて、新しいお話の世界に出会うことができるからこそ、子供達は本を手にするのです。
図書館に本がたくさんあって、魅力的で、お話を読んで聞かせてくれる図書館スタッフがいれば、子供達はやってきます。そして、絵本をめくって、お話を聞くという時間を重ねていけば、「本を読む」ということにもつながっていくのです。
本を作っていくことも、お話を子供に読むことも、地道なことの繰り返しです。それは必ず、子どもたちにつながっていくのだ・・・ということを、今回改めて確信しました。
ラオスの国立図書館による移動図書館活動は、図書館のない小学校を巡回しています。
私たちも協力していますが、そこにも、今回、出版された絵本が入っています。
「畑を耕すネコ」の絵本を手にとってお話しをする先生を取り巻く子供達
「日本から購入した絵本に翻訳をつけて図書館に入れる」
ラオスの絵本のレベルはまだまだです。そして、ラオスでは、世界の子供達に読み継がれてきた人気のある絵本が、翻訳出版されていません。なので、日本から購入した絵本に、ラオス語訳を貼り付けて、図書館に入れるということが、これまでも様々な場所で行われてきました。
私も、今回のご支援で、日本から新たに絵本を購入して、翻訳をつけて、図書館に入れたいと思いました。やはり、日本でも子供達が大好きな、魅力ある絵本を、もっともっとラオスの子供達にも読んでもらいたい・・・そして、同時に、絵本の制作をする人たちにも参考になれば、もっとラオスの絵本のレベルもアップするのではないかと思ったからです。
これまでにラオ語に訳されていない絵本の中で、ラオスの子供達に届けたい絵本を選び、これまでも手伝っていただいている、ラオス国立大学でラオス文学の教鞭をとるマイポーン先生と一緒に、試行錯誤しながら翻訳しています。
ビエンチャン市内にあるドンパレープ子ども図書館で。新たに翻訳した絵本と共に。
新たに届いた絵本の登録作業をするシヴィライ村図書館のスタッフ。
お断りしなければいけないのは、当初は、50タイトルを訳し、各図書館(3箇所)に、2冊ずつ入れ、合計300冊を新たに図書館に入れるつもりでしたが、翻訳に手間取り、そこまでは達せず、結局、30タイトルを訳しました。せっかく訳したので、補充本も含め、各図書館、3冊ずつとしたので 270冊となりました。
この翻訳作業については、今後も、自力で継続していきます。
翻訳については、ラオスの図書館活動で子供達が利用するためということで、版権をとったり、翻訳出版につなげるということは、ありません。そのようなことではなく、もし、ラオスの図書館活動に関わる方で、利用されたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。
「図書館を整備しました」
シヴィライ村図書館に、新しい本棚を入れました。これまで、本を入れる場所が足りなかったのですが、収納場所が増え、本を分類して入れることができるようになりました。この本棚ができてから、ますます多くの子供達が来るようになった気がします。
大きな本棚の前で、本を読んでもらう中学生たち。中学生になっても、お話を聞くのが好きだ。
ドンパレープ子ども図書館では、これまで殺風景だった壁に、スタッフと子供達と絵を描きました。とっても楽しくなりました。
みんなで、白く塗った壁に絵を描いた
とても楽しい空間になりました!
ドンパレープ子ども図書館の片方の壁の本棚
今回、実際にトライしてみて、世界の絵本と出会える図書館・・・となるには、やはりまだ蔵書も少ないけれど、楽しい絵本が増えたことは事実です。まだ、夢を追わなくてはいけない!というのが現状の図書館ではありますが、子供たちと本の世界との出会いを作る場であり続けたいと思っています。
みなさまのご支援を得て、図書館活動に弾みがついたと共に、今後の課題もいろいろと見えてきました。まだまだ、頑張っていきたいと思います。
ありがとうございました。
コープチャイ・ラーイラーイ!(ラオ語)
ウアジョッー・ンダウ! (モン語)
シヴィライ村の図書館に集まったスタッフと子供達
ラオス ビエンチャンにて
安井清子
リターン
3,000円
サンクスレターをお送りします!
①サンクスレター
②活動報告書
③モン族の刺繍のハートストラップ
- 申込数
- 61
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年12月
10,000円
ラオスで出版する絵本にお名前を掲載します!
①サンクスレター
②活動報告書
③ラオスで出版する絵本へのお名前の掲載
④モンの刺繍のポーチ
- 申込数
- 80
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年12月
3,000円
サンクスレターをお送りします!
①サンクスレター
②活動報告書
③モン族の刺繍のハートストラップ
- 申込数
- 61
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年12月
10,000円
ラオスで出版する絵本にお名前を掲載します!
①サンクスレター
②活動報告書
③ラオスで出版する絵本へのお名前の掲載
④モンの刺繍のポーチ
- 申込数
- 80
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年12月
「いのち」と「こころ」の灯台を守る!ごちゃまるクリニック緊急再建
#子ども・教育
- 現在
- 20,999,000円
- 支援者
- 843人
- 残り
- 2日
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- 7,290,000円
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- 残り
- 52日
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