東日本大震災12年、被災者100人で創るミュージカルを石巻圏で！

ニューヨーク公演シリーズ、part4は、公演後に寄せられた多くの感想。その一部をご紹介します。

 

 

白田　正樹さん　「風の環コンサート」ディレクター（抜粋）

いやー、すごかった！

過去8回の風の環コンサートのフィナーレであんなに盛り上がったのは初めてです。会場にいた聴衆全員が総立ち。拍手の嵐と“アンコール”の叫び。まさに感動と興奮のるつぼといった状態が数分間続いたと思います。あの時私は「音楽はやっぱり世界の共通語だ。言葉の意味は分からなくても心とメッセージは通じるんだ！」と確信しました。（中略）

皆さんがあの大震災での極限の状態にあって筆舌に尽くしがたい大変な苦労をされてきたこと、それでも支援をしてくれた人々に感謝の意を表そうとする気持ち、そして不幸にして亡くなったテイラーアンダーソンさんへの思いをその母国の人たちに伝えたいとする強い意志がニューヨーカーの魂を揺さぶったのではないでしょうか。あれはまさにスピリチュアルの世界だったのでしょう。

 

石垣就子さん（抜粋）

　ニューヨークにいたのは、実質丸２日だけだったのに、たくさんの出会いと体験があり、なんと密度の濃い２日間だったことでしょう。

（中略）本番前に寺本さんから、へたにはちがいないが、へたでもいい演奏と悪い演奏があり、へただけれどいい演奏をめざそうというお話があり、うまくやらなければ、という余計な緊張が抜けて、思いきりやれたと思います。そして、あのスタンディングオベーション！本当に最高でした。そして、へたな私たちをあそこまでもっていく寺本さんの腕にも超感動しました。（後略）

 

今野くに江さん（抜粋）

スタンディングオベーションが起きた瞬間のつま先からざわざわと湧き上がってくるような熱い気持ち、こういう気持ちを感動と呼ぶのだと思った。しかも、子どものころから夢に見続けたニューヨークで、そこに暮らす人たちがしてくれた拍手だ。

（中略）

そして、私が自分の運の良さを最も痛感したことは、寺本先生の指導に参加できたことだ。寺本先生とは8月の練習に2時間ほど参加し、次にお会いしたのはニューヨークの本番当日だったが、練習の2時間だけでその考え方に共感し学ぶところがあり、「この考え方に出会えるなんて私ってなんてラッキーー」と必死の練習の中にもこの出会いに感動を感じていた。

寺本先生のいう有難うの意味、そしてそれを歌で表現し、ニューヨークまで伝えに行くというのだから、「自分の思いをもち行動する人」、私が最も尊敬する人の一人だ。

ニューヨークでの本番当日は、まずニュージャージーの9.11で犠牲になられた方のモニュメントに行き、そこで歌を歌う。そのあたりからこのコンサートの意味を考え「しっかりやろう」と思ったが、会場に入ると一気に緊張が襲ってきて、食事がのどを通らなくなる。

それでも、みんなでセントラルパークで過ごし少しリラックスすることができた。このとき私はもう一員になっていたのかもしれない。セントラルパークで忘れられない風景がある。それは、子どもたちが「だるまさんが転んだ」をしていたことだ。あのセントラルパークで「だるまさんが転んだ」（笑）。ささらちゃんと話したり、みさきちゃんに「あいうえ音頭」を教えてもらったことを思い出す。この子たちと一緒に歌えてよかった。

コンサートで歌った君が代。子どもたちのドラえもん。みんなで立った舞台。観客の視線。白田さんの指揮でTOMOの皆さんとうたった「ふるさと」。レセプションでこんなに感動したコンサートははじめてと言ってもらったこと。脳裏に焼き付いている。（後略）

 

家住照美さん

娘二人と参加させていただきました。　

メンバーの方達との本番までの練習、あっという間に終わった公演、そしてＮ．Ｙでの３日間。

自分たちだけではできないすばらしい大切な時間を与えていただき　ありがとうございます　の気持ちでいっぱいです。

私たちは、とても恐ろしく悲しい震災を経験してしまいました。

しかし、共に私たちは多くの優しい人々に出会い、助けていただき、たくさんの事を学びました。私も、そして子供たちも、それらの事を決して無駄にすることなく、これからの人生を進んでいけたら、と思っております。今回私たちのために力を注いでくださった方々に心より感謝申し上げます。