プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました

ご支援いただいた皆さまへ。

 

今回、初めてのクラウドファンディングへの挑戦でしたが、多くの皆さまからご支援を賜り、開始からわずか7日、早速に目標を達成することができました。驚きとともに感謝の気持ちでいっぱいです。社会に開かれたお堂として、人と地域をつなぐ、お寺終活センター「ともいき堂」へのご期待と受け止め、僧侶、職員一同精進してまいります。

 

建築資金のまずはその10%を皆さまからのご寄付をお願いしたいと始めたクラウドファンディングで、さまざまな不安もありましたが、多くのご支援を頂戴した中には、ご遠方から、またご面識のない方々からのご厚意もたくさん頂戴いたし、驚きでいっぱいでした。

 

お寺が檀家さんだけの閉じた場所に陥るのでなく、一般の市民の方へ「開かれた場」として求められていることを強く感じています。また、家族や親族とのつながり(縁)が希薄になったり、絶縁状態となった方への支援の重要性も多くの応援メッセージから再認識することもできました。

 

僭越ではありますが、一つのお寺の可能性を掘り下げ、その成果を全国各地の寺院の社会貢献としてどのように役立てていただくか、新たな展開についても検討する契機になるかと存じます。

 

建築資金は全体で1500万円必要となります。基礎的な部分で1割の目標設定額の150万円を今回達成することができましたが、ネクストゴール目標額は300万円とさせていただきました。その中には、以下のものが含まれております。

 

1.地下に設置する合祀スペースや納骨収納棚の整備(約100万円)
2.相談や対話のスペースには、お茶が用意できるような小さなキッチンの設置(約50万円)

 

建築の基礎部分を賄う150万円の他に、以上の合計300万円が地下の合祀スペースや水回りを整備することで、誰もが使用しやすい「小さなお堂」としてのプラスα機能を充実することができます。

 

対話や相談の場として活用するために、また、小さなとむらいの場として、立派ではないですが、必要最低限の設備・水回りが揃い、季節を問わず多くの皆さまに集っていただける「祈りの場」としたいと願っています。

 

引き続きご支援、応援のほどよろしくお願いいたします。

2019年2月14日 追記

 

 

人々の死生観の基盤として寄り添う。
お寺による終活プロジェクトの拠点「ともいき堂」を創りたい。

 

 

ページをご覧いただきありがとうございます。大阪の天王寺にある、浄土宗應典院と大蓮寺二つのお寺の住職、秋田光彦です。


2018年7月より、お寺と市民活動者、事業者が協働して、「おてらの終活プロジェクト」に取り組んできました。

 

「おてらの終活プロジェクト」は、寺院が中心になり、人々が人生の終わりを見据えて、実務的な準備をしていくことを目的とし、仏教的な智慧に学びながら死生観を醸成、「安心の人生の仕舞い」に寄与するための学びの機会を提供するものです。

 

このたび、ここを拠点として、無縁から、結縁へを合言葉に、お寺を中心とした終活のコミュニティづくりを目指し、その発展形として市民に開かれたお堂「ともいき堂」の建築工事をスタートいたしました(3月21日竣工)

 

ともいき堂は、広く市民に開かれた終活センターとして、相談事業(サポート&ケア)、各セクターとの協働(マネジメント)、市民教育(エデュケーション)の3つの活動に取り組む拠点とします。

 

今回のクラウドファンディングでは、ともいき堂の建築費用を募るとともに、寺院が人々の安心の拠点になることを示すため、「おてらの終活プロジェクト」の活動を周知し、お寺が人々の安心の死後の準備に寄り添えるプログラムと機会を提供したいと思っています。

 

「ともいき堂」を檀信徒以外の市民を巻き込んだ「終活センター」として創り、コミュニティデザインのモデルケースとして、活動を広めていきたいと願っています。ご支援、応援のほどよろしくお願いいたします。

 

 


「死」こそ、人生最大の学び。

死生観を学ぶ学習拠点として再生。

 

 

多死と孤立の時代。多くの人が一人で「死」に直面しなければならない状況を迎えています。家族や地域といった従来、高齢者を支えていたセーフティネットが衰弱して、個々人がそれぞれの選択をしなくてはなりません。

 

そんな時代にお寺の役割とは何でしょうか。それぞれの地域によって立つお寺だからこそ、個々人に「死後の安心」を届けることが大切ではないでしょうか、それは檀信徒だけが対象ではなく、市民一人ひとりとともに豊かな「生前の関係」を紡ぎ出すことに他なりません。

 

▼「應典院のこれまでの20年」の取り組みついて

 

「お寺の社会貢献」というテーマは、平成に入ってこの30年に間に大きく展開されました。僭越ですが、私が住職を務める應典院はその先駆けとして知られます。

 

應典院は、「葬式をしない寺」として通常の法事やお葬式をせず、また、檀信徒による寺院の運営モデルとは異なり、会員による会費やお布施により、今まで寺院を運営しています。

 

かつてお寺が持っていた地域の教育文化の振興に関する活動に特化した寺院として計画され、〈気づき、学び、遊び〉をコンセプトとした地域ネットワーク型寺院として生まれ変わりました。

 

 

應典院20年の間に培われたネットワークや社会スキル、スタッフワークは単独の活動を超えて、全国の寺院運営のモデルとして運用されており、若手僧侶を中心に数多くの視察や研修が相次いでいます。

 

ただ、そのような運営は20周年を機に、広く市民へお墓にご縁を紡いだり、法事や儀式などを執り行うことも含めて、寺院運営モデルの転換を図っています。


現代は対話と協働の時代です。應典院では外部の異なるセクター、NPOや大学、行政、また企業とも積極的に連携をすすめてきました。

 

昨年9月に開催された「おてら終活祭」でも、宗旨宗派の異なる僧侶や市民とのさまざまなコラボレーションが展開され、このたびの「ともいき堂」計画でもその運営理念の基盤となっています。

 

 

その一環として、2月には「終活と社会貢献研究会」が発足、まずは地元・大阪市内の終活関係者(医療、介護、保険、相続、葬送等々の事業者)をネットワークして、「ともいき堂」への参画・協働を呼びかけます。

 

今回建設する「ともいき堂」は15坪の小さなお堂に過ぎませんが、そこをプラットフォームとして應典院と大蓮寺をはじめ、終活事業者やNPO、大学研究者など、多くの資源が相互乗り入れした、お寺の終活センターを設立します。

 


「死後の不安」が増大した無縁社会において

地域に「ともいき堂」が必要な理由。

 

 

「ともいき堂」のような社会事業が必要となる、ふたつの背景があります。

 

<「ともいき堂」建設背景その1>

 

社会全体の無縁化が加速して、「死後の不安」が増大していくことが背景としてあります。一例を挙げると、私たちが暮らす大阪市は全国(政令都市)で最も無縁仏が多く、じつに死亡者9人の一人が遺骨の相続人が見当たらない、あるいは引き取りを拒否される事態が生じています。

 

何十年も関係が途絶えたままの人のお骨は引き取れない

こちらも老親の介護で手がいっぱい。お骨の供養をすることもできない

 

お金があっても、生前の関係性が途絶えてしまい、無縁として処理されていくケースも多いといいます。これは日本中どこにでも当てはまる、共通の現象でしょう。

 

これまで例のない超高齢社会では、単身化と孤立化が加速して、さらに関係性は薄れていきます。

 

自分の死後はいったいどうなるのか。

誰に託せばよいのか。

 

年間140万人以上が亡くなる多死社会において、ますます「死後の不安」は増大し

ていくのです。

 

ともいき堂では、このような「死後の不安」をサポート&ケアいたします。

 

 

<「ともいき堂」建設背景その2>

 

お寺の地域とのかかわりや、その役割を提案する必要性があります。少子化・寺離れが加速する現代、「寺院消滅」といわれるように、お寺は従来の存立基盤を失いつつあります。すでに檀家制度も先祖祭祀も制度疲労を来しており、「墓じまい」が進行する中、日本のお寺の7割は経営的に成り立ち難いのが現状です。

 

しかし、元来お寺は地域資源としてゆたかな潜在力を備えています。地域の記憶を長くとどめてきた「こころの拠り所」であると同時に、人々が集い、語らい、祈る、コミュニティの拠点でもあります。そして、何よりも死後のビジョンを示し、「死後の安心」を育んできた歴史的な場でもあるといえます。

 

現代の終活は、たくさんの情報とサービスに囲まれていますが、本当のいのちの交流には程遠いものです。先人たちが蓄えてきた死生観を掘り起こし、それを新たな言葉で語り直し、またそこへさまざまな社会的サービスを接続するような、お寺でしかできない終活があるはずです。

 

「ともいき堂」では、これまでの檀信徒向けの布教とは異なる位相で、市民を対象にした新たに終活事業を始めようとしています。

 

日本に7万以上あるといわれるお寺には、それぞれよって立つ地域があり、どんな地域にも、「多死と孤立」の課題があります。だからこそ、「ともいき堂」の取り組みとは、お寺の新たな役割を事業化して、これからの社会貢献を目指していくお寺のモデルづくりでもあるのです。

 

 


「ともいき堂」3つの柱。

 

 

今回創る「ともいき堂」には3つの柱があります。

 

 

1:相談事業(サポート&ケア)

まず必要なことは亡くなってからの対応以上に、ゆたかな生前の関係性を紡いで、「死後の不安」を少しでも軽減・緩和(ケア)することです。

 

定期的に開催されている「おてら終活カフェ」や「おてら宗活塾」などの場は、いわば同じ境遇を生きる人々の溜まり場でもあり、語り合いや相談会を通して、死後に向けた課題発見や整理が可能となります。ともいき堂のスタッフはみな終活の専門家です。個人の事情に応じて終活カウンセリングや、また生前意思表示や生前契約など「死後の安心」のためのサポートを行っています。

 

もちろんお寺ですから、お葬式やお墓の相談も承ります。「ともいき堂」では経済的に大きな負担がない形でのご納骨をお引き受けするほか、ご事情のある方には(生活に困窮している方のために)、お布施をいただかないお葬式「ごえん葬」もあります。

 

2:各セクターとの協働(マネジメント)

社会への繋がりをブリッジング(架橋する)ために、「死後の不安」に向き合うさまざまな地域の各セクターと協働します。例えば、地域の訪問看護師や介護者にとって、クライアントの死後の問題は直面せざるを得ない課題でしょう。場合によっては、家族以上に事情に精通する専門家もいらっしゃいます。

 

「ともいき堂」では、医療や介護施設、保険や相続の専門家、高齢者問題に取り組むNPO、あるいは大学の研究者など、地域社会の人と資源をつなぐ<マネジメント>を行い、組織・専門家と連携して、幅広くきめ細かなフォローに努めます。

 

具体的には「終活と社会貢献研究会」が2月に発足、まずは地元大阪市の中心エリアの活動団体・個人と協働する機会をつくりだします。

 

3:市民教育(エデュケーション)

 「死後の安心」とは、制度と実務サービスがあれば満たされるのではありません。死に対する価値観や死後のビジョンなど豊かな死生観を育んでこそです。

 

「ともいき堂」では積極的に死生観教育の場を創出します。檀信徒向けの布教のためでなく、公共的な視点から「死の哲学」として、日本仏教にも学び直します。

 先行する「おてら終活カフェ」「おてら宗活塾」はその一環ですが、さらに「デス・カフェ」のようなワークショップも開催、いずれも広く市民に開かれた学びの場ですが、特に、社会的起業家(ソーシャルファーム)組織や各種専門家にも受講を促し、大きな意味で地域社会全体の死生観の基盤となのるものを涵養していきたいと願っています。

 

多くのイベント、セミナー、カンファレンスが開催されます。その場の一つ一つが「生前の関係性」の結び目であり、その仲介人の役割を担うのが、「ともいき堂」の終活スタッフです。

 

 

写真左より

秋田光軌:仏教の智慧を臨床に紐解く活動を日本各地で行う。2014年12月に浄土宗教師になるための加行を終える。 

 

齋藤佳津子:円環的な生き方やいのちへの視点から、福祉・介護の第三者評価機関の評価者や子育て支援、終活関係の活動を行う。終活初級カウンセラー。

 

沖田都:認知症グループホーム「むつみ庵」職員時代の経験を活かして、應典院の終活プロジェクトに携わる。終活初級カウンセラー。

 

繁沢邦明:高齢者演劇のワークショップなどにも挑戦し、表現の世界からの高齢者の生き方を考える30歳なりたて。終活ガイド資格を持つ。

 

ぜひとも、もろもろの終活に関するご相談はお任せください。

 

 

「ともいき堂」をモデルケースにお寺が中心となって

人々の死後の不安を少しでも緩和できる場所が生まれてほしい。

 

 

既に着工しており、日々工事は進んでおります。すでにその日を見越して、3月お彼岸明けから、ご披露を兼ねた様々なイベントが開催されます。

 

これらは「おてら終活 花まつり」という一連の催しとして実施されるもので、どなたでも気軽に参加できるものです。そこから「死後の安心」へつながるような相談や対話の場を育んでまいります。

 

「ともいき堂」は、多くの方々に「終活」が終わりの活動ではなく、仏教的な円環的ないのちの営みであることを知り、「安心(あんじん)」を持ってもらえるようなプログラムを多々提供いたします。

 

このような取り組みが、他寺院のモデルケースとなり、全国に同様の場所ができ、お寺が中心となって人々の死後の不安を少しでも緩和できる場所がたくさん生まれることを願っています。

 

ご支援、応援のほどよろしくお願いいたします

 

完成予想図


▼プロジェクト詳細、スケジュールについて

建築期間:2019年1月8日から3月20日を予定。
建築場所:大蓮寺現存納骨堂を全面改修
建築物の規模:延床面積52平米(15坪)
設計:有限会社 テクト・スタジオ
施工:株式会社 但馬
建築費用:1500万円(予定)
設置主体:宗教法人大蓮寺
運営内容:宗教法人應典院、縁・ともいきの会

 


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