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2024年07月28日 10:27

マンスリーサポーター様からの興味深い豪州「ハ号」詳細レポートをお届けします!

みなさんのイメージがどうなのか判りませんが、地元御殿場では実行者小林は戦車を乗り回してるという噂が飛び交っているとかいないとか・・・(笑)

そもそも、戦車は車検を取って公道を走ることは出来ませんし、日常使用に実用的な乗り物ではありません!

 

実際には小林の愛車はデロリアン(某映画のタイムマシーンのベース車として有名ですね)というクルマです。そのオーナーズクラブ「DOCジャパン」で知り合った堀さんは実はミリタリーマニアということで、今回の豪州レポートに繋がりました。

 

前置きはこれくらいにして、堀さん夫妻が豪州旅行に出かけるにあたり、当方とfacebookで繋がっている豪州の戦車レストアラ-を紹介したところ「九五式軽戦車」を特別に撮影することが出来ましたという嬉しい報告が届きましたので共有させていただきます。

 

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The Australian Armour & Artillery Museumは、文字通りに翻訳すると「豪州・機甲&砲兵博物館」で良いのかな?

 

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この規模での私設博物館としては世界屈指ですね。しかも開設は2014年という事で、まだ10年しか経過していません。雰囲気は間違いなく英国ボービントン戦車博物館を参考にしていると思います。

 

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私立博物館なので入場料はちょっと高いですね。ちなみにFV432装甲兵員輸送車の体験搭乗は大人20ドル、子供15ドルとのこと。豪州ドルなので、入場料は大人3,000円程、体験搭乗は大人2,000円程ですね。

 

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そして今回のレポートの目玉はニューギニアはラバウル近郊から終戦時に豪州軍に接収された「九五式軽戦車」です。ニューギニアやミクロネシアの熱帯雨林に放置された車両と違い、豪州に運ばれて軍の管理下にあったことで全体の程度は英国里帰りの4335号車よりとても良いですね。

 

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砲塔内部もご覧のとおり欠損部品が少なく、レストアベース車両としては極上コンディションと言えます。

 

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今回の見学依頼の目玉は、デファレンシャルギアーボックスに打刻されている四桁の製造番号の確認です。車体前部の点検ハッチを開けていただきますと、操行装置やスピードメーターのピックアップ装置も欠品なし!

 

そして刻印位置の場所をアップで・・・・

 

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なにか打刻があるようなないような・・・そもそも4335号車は打刻位置が四角く凹んでいますが、こちらの個体にはそれがありません。これは北海道から来た「ハ号ブル」と同じ形状のデファンレンシャルのようです。現状での推定では三菱以外のメーカー製ということになります。

 

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日本軍戦車の宿命というか、鬼の軽量化追求の当然の帰結といいますか、前後左右のフェンダーとそれにまつわる車外取付品はすべて欠損しています。M4シャーマン戦車や、M3ハーフトラックのフェンダーに触って驚くのはその厚みと強度です。拳銃弾や小銃弾くらいは跳ね返すくらいの迫力です。もちろん人が乗ってもビクともしませんが、日本軍戦車のフェンダーは微妙にペコペコするのです。というより自動車のボディや貨物トラックのフェンダーと同じく泥除け用途であり、人が乗ったりする強度は最低限しかありません。

 

とはいえ、オリジナル空冷ディーゼルエンジン「A6120VDe」が確認できますし、全体にオリジナル度は間違いなく高い個体ですね。

 

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エンジンルームも撮影許可がおり、堀さんが興味津々で潜り込んで撮影してくれた写真をみると空冷用シュラウドの蓋が欠損しているおかげでエンジンの様子が丸見えです!スターターモーターはもちろん、燃料噴射ポンプも健在です!燃料タンクや燃料配管、バッテリーボックスも当時のまま残っていますので「こいつ動くぞ!」という結論。

 

博物館の担当者さんによれば、近日中に修復作業が始まるとのことですので、当会としても全力支援を申し入れました。もちろん、収蔵品で余っている車両等があれば譲渡してもらうという下心は満載です(笑)

 

以上、貴重な豪州からの「九五式軽戦車」内部レポートでした。

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