大学3年時終了後、ついに1年休学してフィリピンに11カ月間留学しました。

 

留学の後半、マニラ首都圏のケソン市にて、マニラ盲人教会(Manila Blind Church)で、視覚障害を理由に家族から見放された人たちへの自信回復プログラムの一環として、折り紙を教えるというボランティア活動をしていました。

 

クリスマスが近づいても飾りの一つ買うことはできない貧しい教会に集まってくる大人たちは、何十年と家族から、お前なんていらない、生きていても役に立たないと言われ続けてきた人たちなので、本当に自分たちは何もできない存在なのだと思っています。私はみんなに、折り紙などでクリスマスの飾りを作って、クリスマスに向けてこの教会を飾ろうと提案しました。自分たちが作った作品のおかげで、教会が飾られていく経験は、きっと彼らの自信向上に繋がると思ったからです。

 

セッションに参加していた人の ほとんどが学校に通った経験が無く、 何かを学ぶのが初めてだったので、 最初は紙飛行機一つ作るのに1時間かかりました。 そんな彼らも、クリスマスが近づくころには 色とりどりの花を作るまでになりました。

 

受講者の内、一人の全盲女性は、やり方さえ覚えてしまえば、私よりよほどきれいな作品を仕上げたり、自分流にアレンジして、より細かい物やより手の込んだ物を仕上げたりするようになりました。実はものすごく器用だったというか、美術の才能を持っていたということは、もちろん本人も知りませんでした。クリスマス後は、2月のバレンタインデーに向けて、花束と箱を作って互いに交換したり、点字紙を再利用して籠を編んだり、英語とタガログ語とを織り交ぜながら行う3時間は、私たちにとって互いに学び合う大切な時間でした。

 

(次回に続きます)

 

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