古墳の価値を未来に―野中古墳出土品の３D計測プロジェクト―

　こんにちは！大阪大学考古学研究室です。

　前回の更新よりかなり間があいてしまいましたが、今回は、現在のプロジェクトの進捗状況と今後の予定についてご報告します。

①現在のプロジェクトの進捗状況と作業の様子

　前回もお伝えしたように、野中古墳の甲冑の３D画像の撮影では、奈良国立博物館のＣＴスキャンの機器を利用させていただくこととなりました。

　写真は、奈良国立博物館にあるＣＴスキャンの機械です。全容がわかりにくいですが、等身大以上の仏像なども撮影できる機器で、非常に大きい装置になります。

　資料をさまざまな角度からX線で撮影し、そのデータをコンピュータで処理することで、立体的なデータを作っていく、というイメージです。

　ですので、単に機械にのせて終わり！というのではなく、その後の、コンピュータ上での色々な作業が重要になってくるのです。

（もちろん機械での計測それ自体も、一つにつき何時間もかかる大変なものではありますが…）

奈良国立博物館のご協力により、当初の予定より数多くの甲冑の３Ｄ計測ができつつあります。

②今後の予定

　当初の計画では、今年度中にＨＰ作成にも取り掛かりたいと考えておりましたが、資料の運搬や諸準備、膨大なデータの計測とその処理に時間がかかっているため、ＨＰ作成と公開は、来年度へ持ち越しとなります。

　支援者の皆様にお詫び申し上げるとともに、成果の公開まで、いましばらくお待ちいただきたいと思います。

引き続きご理解とご協力のほどを、何卒よろしくお願いいたします。