プロジェクト概要

9歳で目が見えなくなり、
18歳で耳が聞こえなくなった。

光と音を失った世界。

ぼくの指にきみの指が触れたとき
そこに“言葉”が生まれた。

暗闇と無音の中で感じた人とのつながり:指点字

 

《インターネットでのご支援手続きが難しい方はこちらをご覧ください》

 

【2018年10月22日追記:ネクスト・ゴールを設定いたしました!】

 

この度は皆様のお力添えにより期間が終了まで9日を残して目標を達成することができました。心より御礼申し上げます。

 

このプロジェクトにかかる全体の費用は約358万円を予定しており、 今回ご支援いただきました寄付金によりこの費用を補うことが可能となり、本当にありがとうございます。

 

残りの約60万円は自費で補う予定でしたが、プロジェクトの残り期間で少しでも多く援助していただけますと、 当協会としても活動に余裕をもって専念することが可能となります。

 

盲ろう者の生き方を世界へ向けてメッセージを発信していく挑戦に、どうか変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます!

 

社会福祉法人 全国盲ろう者協会 理事長 真砂 靖

 

 

光と音を失っていく恐怖の中で見出したコミュニケーションと生きる意味。
日本のヘレン・ケラー:福島智さんの著書を翻訳して世界へ

 

9歳で失明、18歳で失聴し、「光と音のない世界」を生きる福島智さん。現在は、東京大学先端科学技術研究センターの教授です。

 

 

「盲ろう者」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。視覚と聴覚の両方を失い、しばしば、発声も困難な状況にある人たちです。すぐにイメージができなくても、ヘレン・ケラーをご存知の方は多いのではないでしょうか。

 

ヘレン・ケラーは大きなハンディを克服して、世界の障がい者に夢と希望を与え、健常者にも大きな感動を与えました。彼女自身の努力と才能もさることながら、その陰にはサリバン先生の献身的な支えがあったことはよく知られています。

 

福島さんも日本のヘレン・ケラーのように、他者とのコミュニケーションを取り戻すことができた背景には、お母様が考案された「指点字」があります。手の指を点字の点に見立てて相手の手の上で打つコミュニケーション方法です。

 

幼い頃から高校生になる過程で、少しずつ光と音を失っていく恐怖から、人とのコミュニケーション方法を見出したときの気持ち。そして、生きる意味を見出していくまでを丁寧にたどった自伝的論文として、『盲ろう者として生きて―指点字によるコミュニケーションの復活と再生』(明石書店)があります。

 

「日本のヘレン・ケラー」ともいうべき著者による同書の翻訳版を通して、世界へ向けてメッセージを発信したいと考えていますが、組版代や製版代など予算が大きく資金面で苦労している現実があり、皆様へご支援をお願いしたいのです。
 

 

 

「見えなくて聞こえない状態で生きるとはどういうことか」
繰り返してきた自分自身への問い。

 

ページをご覧いただきありがとうございます。社会福祉法人 全国盲ろう者協会 理事長 真砂 靖です。

 

東京都新宿区にある全国盲ろう者協会は、全国の盲ろう者の福祉を目的とする唯一の社会福祉法人です。通訳・介助員の養成、派遣事業などを行うために1991年に設立され、現在では盲ろう者関係生活相談や都道府県への盲ろう者福祉の啓発など、様々な活動を行っています。

 

1981年、東京の「福島智君とともに歩む会」での福島さんの大学進学の個人支援から始まり現在の社会福祉法人が設立に至っています。

 

全国盲ろう者協会の初代理事長 小島純郎さんと、大学時代の福島智さん

 

福島智さんからのメッセージ

 

盲ろうになった時の衝撃は失明した時とは比べようもありませんでした。

 

一番困ったことは、「コミュニケーション」

 

社会生活の中で、「コミュニケーションをする」ということがすごく重要なのです。それができないため、孤独を感じ、社会から自分が消えていってしまうような感じがしました。人とのコミュニケーションは、水や酸素、食べ物と同じくらい大切。一方通行のやりとりしかできないと、人と心が通わず魂が死ぬような気持ちになります。

 

2つめは、「情報を得ること」=周りの様子を把握すること

 

話し相手の言葉は何とか分かったとしても、周りの様子が分からないため、今ここはどこなのか、誰がそばにいるのか、何が起きているのかが分からないのです。周囲の状況を把握するための情報を得ることもすごく大事になります。

 

そして3つめは、「移動」のために外を歩くこと、交通機関を使うこと

 

見えなくて、聞こえないと、この「移動」が難しいのです。

 

これらの「コミュニケーション」「情報を得ること」「移動」などには、盲ろう者は通訳、介助者が必要。周りの世界を感じられる唯一の方法なのです。

 

そして、通訳、介助者とのコミュニケーションツールとして、私の世界を広げてくれたのが、「指点字」です。

 

「指点字」という方法は私の母が考案した日本発祥のコミュニケーション方法。指点字が生まれる前は、点字を打つための点字盤や点筆、またはブリスタという道具が必要でした。しかし、手の指を点字の点に見立てて打てばよい指点字であれば道具は不要です。


そのため、点字の構造を理解できれば大変便利な方法となり得ます。

 

「見えなくて聞こえない状態で生きるとはどういうことか」

「生きていることに意味があるのか。」

 

私はこれらの問いを自分自身に投げかけ続けてきました。

 

全国にはおよそ2万人の盲ろう者がいる。その人のために、自分の生命をこれからもつかっていきたいと思います。

 

 

翻訳版の出版について


2011年に発刊した、福島さんの著書『盲ろう者として生きて―指点字によるコミュニケーションの復活と再生― 』。

 

幼くして視覚を、ついで聴覚を喪失し、深い失意と孤独の中に沈んでいく中で「指点字」という手段によって他者とのコミュニケーションを回復し、再生するに至るまでを綿密にたどり直した自伝的論文です。

 

 

そして今回は、英語に翻訳・出版し、世界に向けて、人間にとって他者とのつながりがいかに大切かを福島さんの生き方を通して発信していきたいと思います。

 

海外に目を向けますと、アメリカには盲ろう者専門のリハビリテーション施設である「ヘレン・ケラーナショナルセンター」があります。ここでは日常生活やコミュニケーションの方法、就労に向けた職能訓練などを受けることができるのですが、残念ながら日本にはこのような施設がありません。当協会ではこのアメリカの例にならい、「日本版ヘレン・ケラーナショナルセンター」を設立すべく尽力しています。

 

日本の盲ろう者福祉は、国の制度として盲ろう者への通訳・介助者派遣事業があることや、通訳、介助者養成事業が制度化されていることからアジア諸国の中ではもっとも充実していることがわかりました。

 

そのため、海外の情報収集を行うだけでなく、日本からも情報を発信し、アジア地域の盲ろう者福祉をけん引することが重要であると思うのです。

 

その新たな試みとして日本の盲ろう者関係図書を海外に普及する取り組みがあり、その第一弾として「盲ろう者として生きて」英訳版の刊行と普及あります。


全盲ろう者として、全国初の大学教授となった福島さんの半生を綴った本書は、日本のみならず世界の盲ろう者をきっと勇気づけることでしょう。

 

本書の英語版の翻訳はすでに完成しており、印刷・製本・発刊を行うのみという段階にあります。2019年3月末(2018年度中)の翻訳本の出版を目指しておりますが、その印刷・製本に必要な費用が不足しており、プロジェクトを立ち上げさせていただきました。

 

 

 

言葉が人とのつながりを生み、再び世界を発見する。

 

人とのコミュニケーションの大切さ。それがない時の孤独。目が見えて、耳が聞こえる人も共感できるテーマではないでしょうか。

 

視覚と聴覚の両方を失い、「盲ろう者」となったことにより、そのことを身にしみて実感された福島さんは、文字通り、人の「手」がないと生きていけなかった。

 

そして、人の「手」から指点字が生まれ、福島さんは再び世界を発見したのです。

 

そして、盲ろう者としては日本初の大学教員として、現在は東京大学先端科学技術研究センター教授として活躍。また、地方で盲ろう者の活動を活性化させるための講演活動や世界盲ろう者連盟のアジア地域代表としてフィリピン、韓国、ネパール、タイ、アメリカなどを訪問しています。

 

福島さんの生き方を通して、日本中へそして世界に向けて伝えたいことがあります。

 

「コミュニケーションの保障」「情報の保障」「移動の介助」をサポートする通訳、介助者が増えると、盲ろう者の最低限の社会参加が実現するということです。

 

目と耳の両方に障害がある盲ろう者へのサポートは、まだ十分とはいえません。特に通訳・介助者の不足が大きな課題として挙げられます。

 

通訳・介助者の育成や盲ろう者用の施設の充実への一歩としての今回のプロジェクト。 光と音を失ったからこそ、自分にとっての「言葉」の重要性を再認識した福島さんの紡ぎ出す言葉を多くの方に届けたいと思います。

 

通訳・介助者から視点字で情報を受けとる福島さん。

 

社会福祉法人全国盲ろう者協会

▼紹介ショートムービー

 

《インターネットでのご支援手続きが難しい方はこちらをご覧ください》

 

みなさまからのご支援の使い道について

 

『盲ろう者として生きて―指点字によるコミュニケーションの復活と再生― 』 

翻訳版の出版

 

ハードカバー単行本(520ページ)600部

 

組版代    1,851,000円    
製版代    587,500円    
刷版代    192,500円    
印刷代    277,000円    
用紙代    187,500円    
製本代    141,000円    
電子化代    80,000円    
消費税    265,320円    


必要金額合計: 3,581,820 円

 

上記の一部として、第一目標金額を3,000,000円と設定いたしました。

 

 

特定寄附金による税制優遇について​

 

【税制優遇あり】のコースを選択しご寄附をいただくと、以下の税制優遇を受けることができます。

 

・個人の場合
2,000円以上の寄附をされた方は、寄附金領収書を添えて確定申告を行うことで所得税に関する優遇措置として「税額控除」か「所得控除」のうち有利な方を選択できます。

※一部の住民税についても優遇措置の対象となる場合があります。

・法人の場合
「寄附金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入ができます。


詳しくは自治体や所轄税務署、国税庁のウェブサイト等をご覧ください。

 

※【税制優遇あり】のコース以外のお礼の品がリターンに入っているものを選択いただいた場合は、寄附金受領証明書の発行ができず、上記には該当いたしませんのでご注意ください。

 

 


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