プロジェクト成立から一ヶ月,近況のご報告など

齋藤です.

皆様,すこし時間が空いてしまいました.

この間Facebookやツイッターでは少し発信してきましたが,大学も新学期を迎え,講義に加え,年度末の締めの延長戦など,相変わらずばたばたしています.

そんな中,「動物型ロボットかかし」プロジェクトも,もうすぐ予算執行可能ということで準備を進めているところです.

 

さて4月に入り,動物型ロボットかかしにつきまして,4月11日に日本農業新聞の1面に掲載,そして公式サイトに動画を載せて頂きました.

 

「未来に吠える 動物型ロボットかかし」

https://www.agrinews.co.jp/p40582.html

 

公式動画 (外装付しろやぎ)

https://www.youtube.com/watch?v=9pDLUCZb1Ts

 

また4月20日に,河北新報の特集「新世代グマと向き合う」の第一弾として掲載頂きました.こちらはウェブになかなか出てこないと思っていましたら,「秋田からの報告」として3日間にわたった特集が22日にまとめて掲載されました.ちなみに(中)はロボかかしプロジェクトメンバーの星崎先生の活動紹介となっています.

 

秋田からの報告(上)「クマ出没 追い払いロボに期待」

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201704/20170422_43052.html

 

秋田からの報告(中)「カメラ導入 精度向上」 

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201704/20170422_43051.html

 

秋田からの報告(下)「森林整備し出没抑制」

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201704/20170422_43046.html

 

23日にはこのロボットについての記事が,YahooニュースのIT欄に転載され,今まで以上に多くの方にプロジェクトの存在を知って頂きました.

 

ロボットへの期待の一方,森の破壊を何とかするのが先だ,対症療法にしかならない等々,批判的なご意見も頂きました.

 

悩ましいところですが,人が出来ることは限られているし,今そこに問題があって、しかも悪化するのが目に見えているとき,対症療法と言われても,こういったロボットはまあ21世紀半ばぐらいの間は実践的に有効な対処法になるのではと思います.

 

上記の秋田からの報告には森林整備の件も含まれており,僕を含め様々な人材が,できる部分で事態改善に向けた努力をしているということで,ご理解頂きたいと思います.

 

ちなみに森林保全や環境保護の観点からは、このロボットは山林表面をあまり傷めない、低コスト脚移動型森林作業ロボットへの布石でもあります.

 

通常の車輪型車両を前提に,山を切り開いて作業道路を作るのは,森の分断や斜面の崩落につながりかねません.だからこそ斜面向け簡易モノレールでの運搬や,簡易ロープウェイでの木材搬出とかが行われると理解しています.

 

北欧では一度植生を傷めると低温や低日照により,回復に時間がかかります.このため,連続的に地面を傷めるような無限軌道や車輪ではなく,6本脚によって点で接地しつつ移動する林業ロボットが20年ほど前から10年程度かけて試作されました.”Walking Forest Machine”で検索するといろいろ見つかりますが,残念ながら試作機に留まっています.

 

点で接地して移動する脚型ロボットによって,自然界へのダメージを抑えつつ作業を行う.私たちのロボットは,このForest Machineのコンセプトに再挑戦できると思います.

 

最後に偶然ですが,4月21日のNHKクローズアップ東北ではクマに限らず,イノシシ,シカの被害について取り上げられました.農地の保全のみならず環境破壊を食い止めるためにも,様々な対策を考えねばなりません.

 

「小さなことからコツコツと」 by西川きよし AND by 無敵団from機獣創世記ゾイドジェネシス

 

齋藤 敬

秋田県立大学

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