プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました

 

未発見・未調査の遺跡の発見、再発見を通じて人類の遺産を保全したい。

 

こんにちは。NPO南アジア遺跡探検調査会の岡村隆と申します。この夏の探検プロジェクト「スリランカ密林遺跡探査隊2018」の隊長を務めることになっています。

この私たちが行っている、スリランカのジャングルで未知の遺跡を発見・調査するという活動は、現在からもう半世紀近く前の1969年に私が発案し、1973年の第1次探査以来、12回に渡って続けてきている長期プロジェクトです。

 

今回は私のほか、甕三郎、松山弥生、鈴木慎也、木村亮太、吾郷章次、橋富啓嘉、中森あさひ、石田康太朗の計9名(下写真)が、スリランカ政府考古局スタッフとともに探査に挑みます。

 

今回の活動の場所となるヤラ国立公園内の密林の大半は、住民も観光客も立ち入りできない厳格な自然保護区として固く閉ざされ、開発も免れているためにたくさんの野生動物が生息しています。そうした大自然に守られた形で、古代の遺跡も未発見・未調査のまま数多く埋もれているのです。

 

調査対象としている「タラグルヘラ遺跡」(Thalaguruhela)を中心に、遺跡の規模の把握や保存状態の確認、新たな遺跡等の発見をしていきたいと思っています。ぜひ皆様の温かいご支援をお願いいたします。

 

 

手付かずのまま消えゆく人類の重要な遺産たち

 

インド洋に浮かぶ島国スリランカは、古代からの仏教国であり、また東西文化交流の重要な中継地点であったことから、島内には仏教を中心に展開されたさまざまな文化や、人々の生活を偲ばせる遺跡が無数に残されています。

 

それらの遺跡は、同国の貴重な歴史遺産であるばかりでなく、仏教を通じて日本とも深いかかわりがあり、人類共有の文化遺産としても貴重な存在であることは言うまでもありません。

ところが、そうした貴重な存在であるにもかかわらず、これらの遺跡のほとんどは、いまだ科学の光が当てられないまま、島のあちこちに広がるジャングルの中に捨て置かれている状態にあります。

 

すでに学術的な調査がなされ、観光資源としても活用されている「アヌラーダプラ」や「ポロンナルワ」(いずれも古都)の遺跡群など、ごく一部を除けば、スリランカでは研究者や予算の不足、自然の障壁、戦乱などのさまざまな理由から、遺跡の調査はほとんど進んでいないのが実状なのです。

 

それだけではなく、開発の進む地域にあっては、遺跡は絶えず盗掘や破壊の危機にさらされています。その背景にはやはり貧困や住民意識の問題があり、このままでは多くの未知の遺跡が、調査もされぬうちに破壊されるという最悪の状況が進みかねません。

 

 

10回以上もの調査と200カ所以上の発見


私たちは、このような現状にあるスリランカの遺跡を、何とかできないかと考えて、この事業を計画しました。調査が困難な現地の人々に代わって、あるいは協力して調査を進め、少しでも早く明確な文化遺産として世に導き出すことはできないか。また、住民の意識向上をもたらすことで、これ以上の遺跡破壊をくい止めることはできないだろうかと考えました。

 

もともとは私が所属した法政大学探検部の学生やOBを中心に隊を組織して活動し、1969年のモルディブ諸島の調査がきっかけとなり、1973年にセイロン(スリランカの当時の国名)島密林仏跡探査を行ったことが始まりです。

 

マハウェリ川流域(スリランカ北東部)やルフナ地方(南東部)の密林で7回の探査で202カ所の未知・未調査の遺跡を発見し、調査データをスリランカ政府の考古局や日本内外の学界などに報告してきました。

 

また、2008年からはNPOを立ち上げ、一般市民や各大学の学生を交えた新体制でスリランカ政府考古局とも連携しながら活動を続けています。過去4回の調査は同国中東部のジャングル地帯で探査を行い、大規模な仏教寺院遺跡を発見するなど大きな成果を上げました。

 

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クンブッカン川南岸のヤラ国立公園内に残る未調査の「タラグルヘラ遺跡」を再発見し、調査する。

 

今回の活動の場所となるのはスリランカの南部州とウバ州に跨るヤラ国立公園内の密林です。中央高地から南東へ流れ下るクンブッカン川の南側に広がり、南東海岸に近いごく一部の区域は世界的にも有名なサファリの名所として観光客に開放されています。しかし、大半は住民も観光客も立ち入りできない厳格な自然保護区です。

本プロジェクトで調査対象としている「タラグルヘラ遺跡」(Thalaguruhela)は、いまから約百年前の1920年ごろに英領セイロンのイギリス人陸地測量部隊が発見し、「1インチ=1マイル地図」に載せた遺跡ですが、以後一切の実地踏査も行われないまま放置され、ジャングルに埋もれています。

 

前回の2016年もここに調査に行きましたが、密生する有刺植物などに阻まれ本格的な探査には移れないまま活動を中断せざるを得ませんでした。そのため、今回は別のルートで挑戦する予定です。

 

スリランカの政府機関がかかわるプロジェクトといっても、相手国には予算がなく、資金はすべて参加者の自己負担と周囲の知人たちのカンパなどで賄っています。そのため今回は、クラウドファンディングを立ち上げ、多くの方に関心を持っていただいて、少しでもご協力いただければと思いました。ぜひよろしくお願いいたします。

 

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遺跡調査がライフワークです。

 

私たちが、資金のためにクラウドファンディングを利用させていただいた理由はもう一つあります。それは、私たちがプロの探検家ではなく、ライフワークとしてやっているという点です。

 

探検や遺跡のプロ、つまり大学などの研究機関に所属している研究者や企業などから支援を受ける探検家の多くは、獲得した研究費や援助金に基づき、調査を行っています。それは言い換えれば、研究費などの援助がなければ、調査の実施が難しい、という実情があるからです。

 

しかし、スリランカの遺跡は、日々、盗掘や破壊の危機にさらされているために「研究費、予算がないから調査はできない。」と言っている暇は私たちには少したりともありません。私たちのほとんどは、そのような立場には身を置かずにライフワークとして手弁当でこの活動に取り組んでおります。

 

この計画は「広く一般市民の力を集めて、南アジア諸国に残る未発見・未調査遺跡を探検調査し、研究や保存のための啓蒙活動を行う」というNPOの設立趣旨に基づいて実施するものです。

 

日本では初めての「NPOによる探検隊」という試みと、民間団体による国際協力の新たな形を追求することを目指しています。こうした私たちの新しい取り組みに、皆さまのご理解をいただき、ご支援を賜りますよう、お願い申し上げる次第です。 

 

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リターンについて

 

下記のようなお礼品をご用意しております。

 

・2018年度遺跡探査調査報告書(電子版)の送付
*製本用のデータをPDF化し送付いたします。

・報告書の謝辞にお名前を掲載(ご希望者のみ)

・現地からの絵葉書の郵送
*スリランカならではの異国情緒溢れる絵葉書に、隊員が心を込めてしたためます。

・2018年度遺跡探査調査報告書(印刷版)の送付

・調査報告会へご招待
*都内で開催予定の調査報告会へご招待いたします。実際に調査に参加した隊員から生の声を聴くことができます。

 

特定寄附金による税制優遇について

 

本プロジェクトを通じて寄附を行う場合には、以下の税制優遇を受けることができます。


・個人の場合:2,000円以上の寄附をされた方は、寄附金領収書を添えて確定申告を行うことで所得税に関する優遇措置として「税額控除」か「所得控除」のうち有利な方を選択できます。一部の住民税についても優遇措置の対象となる場合があります。
・法人の場合:「寄付金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入ができます。
※詳しくは自治体や所轄税務署、国税庁のウェブサイト等をご覧ください。

 

<寄附金領収書の発行について>

寄附をされた方には、後日「寄附領収書」を送付致します。

領収書の発送日は2018年10月頃(リターン送付月)を予定しています。
発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。


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