未発送の引換券について、そしてA46「カイカシュについて」

お知らせが遅れてしまい申し訳ないのですが、本日発送予定とされておりました未発送の引換券(Tシャツ、フォトブック、CD)のうちTシャツとフォトブックにおきましては外部に発注している関係上、皆様のお手元に届くまではもうしばらくかかりそうです。楽しみに待っていらっしゃる方、時間がかかってしまい本当に申し訳ありません!

 

しかしオルカの鳴き声CDにつきましては今年持って帰って来た録音の中から私がコツコツと製作しているものですので、もし「待ちきれないのでCDだけでも先に送ってほしい!」という方がいらっしゃいましたらご遠慮なくメッセージにてお知らせください。

 

 


また、今シーズンはシャチや他の野生動物など、少しではりますが現地の動画も撮影してきています!こちらも準備ができ次第、Youtubeか何かで皆様にお楽しみ頂けるように考えていますのでよろしくお願いいたします。

 

 


さて、ひとつ興味深い現地情報を亜知らせしたいと思います。

9月にシャチたちがジョンストン海峡を後にして「シーズンは終わった」と私たちは思ったわけですが、日本時間10月6日、レジデントの群れが再びジョンストン海峡にやってきました。そして私たちは嬉しい驚きでいっぱいになったのです!!

 

 

 

やってきた群れはA34sという家族と、A46というオス1頭でした。
A46…カイカシュくんは、もともとA36sという家族に属していました。
A36sはお母さんのA36さんとオス3兄弟という群れで、お母さんが亡くなった後3兄弟はずっと一緒に泳ぎ続け、その大きなみっつの背びれはジョンストン海峡の名物となっていたのです。


 


しかしシャチたちは母系家族、メスのいないこの家族の血がいつの日か絶えてしまう事を私たちは知っていました。やがて長男が亡くなり、A36sの兄弟は2頭になりました。


そのときちょうどA12というおばあちゃんシャチは息子を亡くしました。
ばあちゃんには娘家族がいましたが、息子恋しさか何なのか…ばあちゃんA12ともともと仲の良かったA36sの2頭は、その後数年まるで本当の家族のように一緒に過ごしたのです。ばあちゃんは新しい息子を、そして兄弟は新しいお母さんを手に入れたわけですね。


 

 

美しい光景でした。
2012年にばあちゃんが亡くなるまで、3頭はずっとずっと一緒でした。
そしてA36sの兄弟はまた2頭になりました。

 

2014年、今シーズン。

 

 


お兄ちゃんのA37(左)はずっと具合が悪かったのです。
観察している限りでは魚を捕っている=食べているはずなのに、ガリガリに痩せていました。オスのシャチとしても高齢だったので私たちはある程度覚悟していました。そしてA37は今シーズンの途中で姿を消しました。


レジデントのシャチのオスというのは非常にストレスに弱く、個体によっては母親を亡くしただけで自分も死んでしまうことがあります。


私たちは残された弟、A46(カイカシュ)くんのことを心配しました。
兄の姿が見えなくなって最初の数日、彼は異常な鳴き方で叫び続けて聞いているこちらも苦しくなるくらいでした。

 

しかしオスとしては社交的なほうだったカイカシュは、兄を失ったのちも心を閉ざしてしまう事はなく、他の群れと一緒に泳ぐ姿が数回見られました。


シャチたちが北へと消えて、私たちもその後カイカシュがどうなったのかずっと気にしてはいたのですが、何の情報もないまま帰国の時が来て、さらに時は過ぎて10月6日。

 


冒頭のとおり、カイカシュはA34sという家族と一緒にジョンストン海峡に戻って来たのです!!

カイカシュは他の群れとも一緒に泳いでいたのに、なぜ私たちはA34sと一緒にいることに喜んだのでしょうか?

 

 


A34sは、A36s兄弟と一緒に過ごしたあの「ばあちゃん」、A12の娘家族だからです!

 

血のつながっている家族ではなくても、方言も心の距離も、きっと非常に近い身内なんです。

 

この家族と一緒に泳いでいる限り、孤独によるストレスをためて死んでしまうなんてことはないでしょう。
きっと来年もカイカシュくんの元気な姿を見る事ができるんじゃないのかな?
そう信じています。

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