天国の野菜のお米は、亜鉛が豊富でした!-白米編

 

 

 天国の野菜プロジェクト最後の分析報告、コシヒカリ白米です。

 

 過去のぶどうや舞茸も同じでしたが、分析費用が限られているので、特徴が出ると予測した項目を絞り分析依頼するのですが、お米は難しかったです。

 検討項目が、4つほどありました。

 

 一つ目のテーマは、白米と玄米のどちらにするか?です。

 

 玄米は米糠ごとの分析なのでお米全体の質はわかるのですが、多くの人が召しあがるのは白米なので、どちらを重視するか悩みました。

 でも、召しあがるものの成分が明確なほうが良いと思い、白米を選びました。

 

 二つ目のテーマは、分析項目を何にするか?でした。

 

 ミネラルの分析は必要と考えていたのですが、舞茸の分析で作物の特徴として含有が低い成分も分析したところ案の定参考にならず、その費用を他の項目に回せば良かったと反省したので、どうしようか迷いました。

 

 でも今までの作物2種類はミネラルの項目は同じだったので、この際、お米も共通にしようと考え、今までと同じ内容にしました。

 

 で三つ目は、他にもう1つ何を分析しようか迷いましたが、最終的に、タンパク質にしました。

 

 タンパク質は、お米の味を大きく左右します。含有が多いと、粘りの無いパサパサした食感になります。

 タンパク質の成分となる窒素は作物の成長促進や増収に繋がるので、肥料として多く散布しがちです。でも窒素の吸収にも繋がり兼ねず、それがタンパク質形成に反映されると、結果的に食味が落ちてしまいます。でも過去6年間継続しているお米の食味試験では、必ず天国の野菜のお米の食味は1ランク上がるので、正規の分析試験としてタンパク質を調べることにしました。

 

 最後の四つ目が、分析の時期です。

 

 天国の野菜の作物を食べ続けて気付いたのは、お米とお蕎麦に関しては、年を越すと、とても美味しくなると言うことでした。

 

 天国の野菜で生産したお米は、11月~12月頃にかけて一旦味が落ちることを、何度も経験しました。また蕎麦も、新蕎麦よりも年を越した蕎麦のほうが、美味しく香りも立つことを何度も体験しました。

 何故だろうと考えた結果、貯蔵が効く作物には「熟成力」があるのだと気付きました。例えばさつまいもも、収穫したてより数ヶ月貯蔵した方が甘みがぐ~んと増し、本当に美味しくなります。貯蔵によって自分を守るために有効な成分が作られるのですが、お米に蕎麦にも、似た能力があると感じていました。

 

 ですから作物が自然摂理に沿った成分をしっかり体内に持っていれば、熟成により、さらに充実して栄養成分が生まれて美味しくなると思う次第です。

 

 魚沼産のお米がいつも美味しいと毎年話題になるお米の食味検査も、収穫翌年の2~3月に実施されます。このようにお米の食味試験も、本来のお米としての能力が発揮されるこの時期に、あえて試験を行っているわけです。

 

 と言うことで2月後半に分析依頼し、ようやく結果がまとまった次第です。

 

 

 さて、分析結果で予想外だったのは、マグネシウムと亜鉛が過去の四訂よりも多かったことと、カリウム・鉄・銅が少なかったことでした。

 けれどもこれで、天国の野菜が持つ清浄感に関し、原因の1つが浮かんできました。

 

 実は鉄や銅は、分子状況や水質環境により浄化能力を果たします。鉄は水分中の汚染物質を掴んで除去し、銅は殺菌能力に関わります。

 

 天国の野菜の浄化資材には、少量の銅と多くの鉄分含まれています。ここから推測すると、多く含む鉄が他のお米より少ないのは、意外でした。

 けれども、鉄分が確かに汚染物質を掴みお米が汚染を吸い上げなかったことに繋がり、銅も何らかの殺菌能力を果たし水質汚染に関与したと考えれば、納得です。

 つまりこの二の成分が浄化作用を果たし、天国の野菜の清浄感を作り出したと考えられます。

 

 また鉄分の少なさは、お米の色にも関与していました。

 

 以前、本プロジェクトの記事に、「赤い白米と白い白米」という記事を掲載しました。この記事で、天国の野菜の白米はいつも白く、これは鉄分の酸化が少ないためと考えられるので解明されれば良いな、と記しました。

 

https://readyfor.jp/projects/12328/announcements/55477

 

 今回の分析で、それが証明されました。

 鉄分は、天国の野菜に対し通常のお米は、3倍以上含んでいました。

 鉄分が酸化されると赤さびが出ますが、これと同じ状態で、通常のお米の中の鉄分が酸化されて、天国の野菜より赤みが強くなっていたわけです。

 一方の天国の野菜のお米は、鉄分が少ないので赤味も少なかったわけです。

 

 

 次にタンパク質です。タンパク質は、天国の野菜のお米は含有量は少ない結果が出ました。けれども上に記したタンパク質と食味の関係の通り、これが天国の野菜のお米が美味しい理由でした。

 

 そして、ミネラル総量の目安(灰分)に対する、8種類の必須ミネラルとそれ以外の残りのミネラル量の比率についても、舞茸と同じ特徴が出ました。

 カリウム・鉄・銅などの必須ミネラル量が少ないのに、8種類の必須ミネラル総量が占める割合は、通常米に比較して多い状況でした。その一方で、8種類以外のミネラル量の割合は低い状態でした。

 

 舞茸の分析でも報告しましたが、8種類以外のミネラルには、カドミウムや水銀などの毒性ミネラルが含まれます。特にお米は過去、カドミウム含有が多く見られ問題になってきました。厚労省のデータでは、お米の中のカドミウムは年々減少していますが、お米のからの摂取割合は高いままです。

 そんな中で、カドミウムを含むミネラル量の含有率が低いことは、天国の野菜の白米は、他のお米より安全側にあることを意味します。

 

 

 以上のとおり今回の分析から、天国の野菜のお米は、確かに清浄感を持つことが間接的に証明されました。

 

 でもカリウムや鉄や銅が少ないお米は、栄養として不利ではないの?と考えがちです。

 ところが天国の野菜はマグネシウムと亜鉛をたくさん含んでおり、これが大きな特徴になるようです。

 

 カリウムは果物などに多く含まれますが、腎臓透析などの方はカリウム摂取制限があり、食事から、いかにカリウム摂取を減らすかがテーマになるほどです。ですから主食のお米のカリウム量が少ないことは、透析患者の皆さんにはとても有効です。

 

 その上、天国の野菜の白米に多く含まれる亜鉛は糖尿病で不足するホルモンのインスリンの構成成分ですから、膵臓機能を強化する食品として適しています。しかも亜鉛は味覚にも関与し、亜鉛不足と言われる現代人に味覚障害が増えている傾向もありますから、亜鉛を多く含むお米は、毎日の主食として嬉しい条件です。

 

 そしてマグネシウムですが、これも糖尿病の方が不足しがちな成分とも言われ、食事では過剰摂取することが珍しいほど、摂取しにくい傾向も持ちます。ところが骨の形成にも重要で、不足すると骨粗鬆症にも影響しますから、マグネシウムが豊富なことも、現代人向きの品質です。

 

 

 そもそもカリウムは、野菜や果物にたくさん含まれています。鉄やタンパク質は、お肉や乳製品や卵などにたくさん含まれています。

 銅はイカやタコや魚介や肉類、納豆などにたくさん入っています。銅の一日の必要量はおよそ0.8mg前後ですから、お米一合と納豆、肉や魚などの標準的な食生活でそこそこ摂取可能です。

 

 摂取しやすいこれらの栄養成分に比べ、摂取しにくいマグネシウムや亜鉛が、天国の野菜の白米には豊富でした。

 

 結論として天国の野菜の白米は、糖尿病の方や亜鉛不足の方にお勧めできる、現代人向きのお米でした。

 

 以上、最後の分析報告でした。

 

 下記は、今回の分析米の生産者、稲葉文子さんの水田の写真です。

 茨城県常総市で生産されていますが、一昨年の大水害で水没し、5年間手間をかけてきた天国の野菜の土は、一旦リセットされました。

 

 今年分析をかけたお米は、リセット後の昨年、一年ほどで仕込んだ天国の野菜技術によるものです。一年でも、大きな特徴が出たのは何より嬉しい結果でした。

 

 ご支援頂いた皆様、そして生産者の稲葉文子さんには、心より感謝申し上げます。

 

 ありがとうございました。 

 


 

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