プロジェクト概要

1,000年続く稲作農業によって維持されてきた豊かな里山自然を、無農薬稲作を続けることで保全するために、伝統の田植え衣装(早乙女衣裳)を購入して、そのスタートである「田植え体験イベント」を盛り上げたい!

 

はじめまして、有本智です。(特)自然回復を試みる会・ビオトープ孟子に所属して、孟子不動谷の動植物調査と環境学習の講師を行っています。もともと野鳥を専門に観察していましたが、平成10年頃からトンボの観察を始めました。丁度その頃お世話になっていた県立自然博物館の学芸員の方から「ビオトープ孟子」を紹介していただいたところ、理事長をされている北原さんにも歓迎していただき、そのまま活動のお手伝いをさせていただくようになりました。その後、トンボだけでなく、チョウその他の昆虫、両生爬虫類、得意の鳥類の調査を行っています。

 

孟子不動谷は、南北の丘陵地に挟まれた、とても美しい田園風景を持つ谷間です。19年間調査を続けていますが、全く飽きることのない生物多様性豊かな素晴らしい環境です。県下最多の確認種数(67種)を誇る県下随一のトンボ類の宝庫であることが大きな特徴です。トンボ類を育むのは、「水田」「溜池」「水路」よりなる日本人が稲作農業のために浚渫した水の循環「稲作水系」です。しかし近年、農業従事者の高齢化及び若い後継者不足により耕作放棄地が増加し、トンボ類の個体数が減少してきていたので、10年前から無農薬農法による「孟子無農薬弘法米」の稲作を始めました。

 

その無農薬水田の「キックオフ」的な工程である「田植え体験」は、当法人にとって最も重要なイベントです。このイベントがより注目を集め、この地域のことを知るきっかけになってほしいと、田植えを行う際の「ユニフォーム」である早乙女衣裳の購入を行います。

 

生態観察をすることは、子ども達にとって、「生命」について理解を深めたり、学習(学問)の基本である「集中力」や「観察力」を育む貴重な経験になるのです。その環境を守り続けていくために応援していただけないでしょうか?

 

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未来遺産運動を継続中の「わんぱくクラブB(小学生)のみなさん

 

 

孟子不動谷の豊かな自然を支えてきたのは1,000年以上続く田植えでした。

 

和歌山県海南市の東北部、和歌山県紀の川市との境界に位置する孟子不動無農薬水田は、耕作面積6.8haの美しい里山谷戸環境です。平成21年12月、(社)日本ユネスコ協会連盟主催第1回プロジェクト未来遺産登録を受けた海南市孟子不動谷、その豊かな里山生物多様性の根幹をなしています。カトリヤンマ、アキアカネ、カヤネズミ(和歌山県RDB準絶滅危惧種)など、多くの貴重な動物を育み、美味しく安全な無農薬弘法米を生産しています。

 

県下随一の里山生物多様性を誇る孟子不動谷で、かつての里山の営みを復元し、そこに生息する里山独特の動植物の保全を行うことは、和歌山県の生物多様性保全を推進する上でも大きな意義をもっています。かつては水田周辺でごく普通に見られた生物が、耕作放棄地の増加等に起因して激減しており、子ども達が簡単に観察できない状況になりつつあります。そんな中で、彼らが普通に生息し、普通に観察できる孟子不動谷は、稀有で貴重な環境と言えるのです。
 

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「孟子不動弘法米」の無農薬水田

 

 

その田植え体験に参加するために、毎年50~100名の方が訪れています。

 

孟子不動谷に展開されているのは里山生物多様性です。「里山」とは、人々が農の営みを継続するために周辺部の原生自然の形を作り替え、水田、溜池、水路などの「稲作水系」を浚渫することにより維持されてきた半自然環境です。その半自然環境(里山)に生息を始めた動植物を構成員とする生物群集なのです。

 

6月に田植えがなされ、9月下旬に稲刈りが行われる水田の「農の営み」を1,000年以上継続したことで、その循環に適応した動植物が数多くおり、それらの動植物は水田の営みがとどこおった時点で絶滅してしまいます。

 

無農薬水田の1年のスタートには「田植え体験」が開催されています。田植えの伝統をのこし、孟子不動無農薬水田の田植えを尚いっそう華やかにするため、日本古来の農業風習である「早乙女田植え風景」を復活させたいと思いつきました。

 

カトリヤンマ(やんま科)
水田の中でヤゴが育ち、成虫も水田周辺で飛び回り名前の通りカの仲間を捕食するヤンマ類です。
全国的に減少傾向にありますが孟子不動谷には多く、孟子無農薬水田の豊かさのバロメーターです。

 

 

古来から女性が田植えをする際に見につけた早乙女衣裳を購入し、昔ながらの田植え風景を復活させたい。

 

今回当プロジェクトにでは、皆さまよりご支援をいただき早乙女衣裳25着を購入します。日本古来より、田植えは元来女性の仕事であり、田植えを行う女性のことを「早乙女」と呼びました。早乙女は、菅笠をかぶり、かすりの着物を着て行われたと言われ、早乙女の田植え風景は、初夏の里山の美しい風物詩とされてきた歴史があります。


早乙女衣裳に身を包んだ女性の皆さんによる華やかな田植え風景は日本古来の美しく懐かしい水田風景です。未来遺産登録を受けた孟子不動谷内で、アキアカネ、カトリヤンマ、トノサマガエル(和歌山県RDB準絶滅危惧)、シュレーゲルアオガエル、カヤネズミ(和歌山県RDB準絶滅危惧種)など多くの水田固有の動植物を育む里山生物多様性の根幹である孟子無農薬水田のスタートとなる田植え体験で美しい早乙女田植えを復活させることにより、より多くの方々に孟子無農薬水田を知ってもらいたいのです。

 

今回クラウドファンディングの手法を選択させていただいたのは、それを機にたくさんの方々と「つながる」ことができると思ったからです。早乙女衣裳の購入に向け協力をいただけた皆様にはぜひ、孟子不動谷においでいただきたいと思います。

 

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「菅笠」と「絣の着物」の伝統的早乙女衣裳

 

 

里山学習ができる美しく生物多様で豊かな孟子不動谷を、100年後の未来の子どもたちに継承していきたい。

 

今回皆様のご支援により美しい早乙女田植え風景を復活させたいと思っている孟子不動無農薬水田は、孟子不動谷の里山自然の根幹をなし、多くの里山固有の動植物を育んでいます。(社)日本ユネスコ協会連盟は、この地を未来遺産登録地に対し「100年後の未来の子どもたちに向けての継承」をメッセージに、発信しています。

 

田植えをする子ども達の笑顔は、格別の輝きを持っています。泥に触れ、苗代を植える行為に大きな魅力があるのだと思います。また、水を張った水田の中には、トノサマガエル、ヌマガエルなどのカエルの仲間や、それらを狙ってやってきたヒバカリ、シマヘビ等のヘビの仲間もたくさん見られます。それらを捕まえた時に見せる子ども達の笑顔も、素晴らしいものです。そういう子ども達の笑顔に、このイベントの大きな「手ごたえ」を感じてきました。

 

初夏6月に、美しい早乙女田植えにより幕を開ける「孟子不動無農薬水田」。その営みの中で、古くからの子ども達の「遊び友達」であるアカトンボ、ヤンマ、カエル、ヘビなど多くの命が育まれます。たくさんの生物と楽しく遊ぶことで、「生命」の不思議や重要性を知るとともに、身近な里山環境の重要性について学ぶ「里山学習」がいつでも行えるキャンパスとして、孟子不動谷を「100年後の未来」の子ども達に継承していきたいと考えています。

 

この環境を守り続けていくためには、まず知っていただくことが大切です。どうか皆様のお力を貸してください。よろしくお願い致します。

 

 

リターンについて

 

■お礼のメール

 

■孟子不動谷の動植物の状況やお米の生育状況等を詳しく記載した「孟子不動谷便

 

■孟子不動弘法米10kg

 

■法人刊行の自然観察ハンドブック「孟子トンボ谷」「孟子花ごよみ」

 

■孟子不動谷で行われる自然観察会へのご招待(平成30年3月開催予定)
※体験料金無料で、交通費は各自負担となります。

 

■孟子不動無農薬そば打ち体験会への無料ご招待(平成29年12月~平成30年2月開催予定)
※体験料金無料で、交通費は各自負担となります。

 

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黄金の稲穂が頭を垂れる「孟子不動弘法米」無農薬水田