能登半島地震|白米千枚田を修復し、再び米作りを。

能登半島地震|白米千枚田を修復し、再び米作りを。

支援総額

18,550,000

目標金額 10,000,000円

支援者
1,092人
募集終了日
2024年4月5日

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2024年09月11日 08:00

「見えない被害」と向きあう日々

おはようございます。

今日は千枚田の「見えない被害」についてお話しします。

 

春から取り組んできた棚田の修復作業。地震当初は亀裂や棚田の崩壊などに悩まされていましたが、春先から作付をする田んぼに水を張ると、それまで分からなかった被害がたくさん表面化してきました。(5月1日活動報告参照)目視できないような被害であるため、私たちは「見えない被害」と呼んでいます。見えない被害は、大きく3つありました。

 

・田んぼの不均平

・細かい亀裂からの水漏れ(水持ちの悪さ)

・沼田化

 

被害確認と修復を行うために、愛耕会では、作付しない田んぼも一度水を張ってみる必要があるとの話しになりました。そこで、7月頃から一部の田んぼ(100枚程)で実験的に水を張って修復を始めてみました。作業工程は次の4つです。

 

①荒起こし(小型耕運機で田んぼを耕す)

②水を入れる

③荒くり(小型耕運機で土と水を撹拌)

④畦塗り(畦に泥を塗りつける)

 

米作り(田植え前まで)とまったく同じ工程を踏んでの修復作業です。目に見えない水漏れを防ぐには、土と水を撹拌したドロドロになった土で、目詰まりを起こさせるのが一番だと考えたからです。

いざ水を張ってみると、春先同様、やはり被害が明るみになりました。

 

水を張ると、高低差が浮き彫りに。奥側が下がっているため、手前まで水が行き渡らない

IMG_3007.jpg

高いところの土を低いところに人力で移動し修復する

一度、亀裂を修復したはずの田んぼも、どこからともなく水漏れを起こしている

 

田んぼの高低差を均一にならした後は、小型耕運機で荒くり作業。土と水をかき混ぜ、ドロドロにして、見えない亀裂に目詰まりを起こさせていきます。

 

田んぼの下の深い亀裂に届くように、前へ進もうとする耕運機をグッと抑えながらじっくり刃を回転させる

 

畦が下がってしまい、水が漏れ出てしまっている田んぼも多いため、畦にも気を配りながらの修復。低くなった畦は、土を盛り付けて高くします。

 

畦が下がったせいで田んぼから水が漏れ出ている田んぼも多い。畦を高く盛る

 

荒くりを行った田んぼは、目詰まりが起きたおかげで水が徐々に溜まるようになりましたが、それでも水漏れが止まらない箇所がいくつもありました。

 

土手から水が漏れ出ている。漏れたところを掘ってみると地中深くに亀裂が走っていたりする

 

水漏れを起こしている箇所には、場所と数を把握するため、旗を立てていきました。(目に見える土手しかチェックできませんが、もしかすると田んぼの中でも漏れが直っていない箇所があるのかもしれません)

 

番号を書いた旗を立てていきます

 

漏れ出ている箇所を図面でもチェック。100枚程の田んぼのうち、漏れが止まらないのは28箇所あった(目視できる範囲)

 

そして最後の仕上げ、畦塗り。

土手側の漏れがどのくらい収まるかを確認します。普段の畦塗りでも、水漏れを防ぐためには有効なため、しっかりと一枚一枚泥を畦に塗りつけていきます。

 

畦の内側を丁寧に塗りつけることで水漏れを防げる

 

28箇所のうち、8箇所は畦塗りをしても水漏れが収まりませんでした。地中深くに亀裂があるのかもしれません。

 

また、水を張らない田んぼでも目視できる被害がないか愛耕会独自で調査していきました。不均平や畦の下がりなどは、目視で被害が確認できた田んぼもありました。

 

IMG_2397.jpg

田んぼの傾きを調査

 

被害状況を共有し適切な支援を受けるため、先月末には行政や復旧に入っている地元業者と話し合いの場を設けていただき、これらを報告をしました。初期の査定では目視できる亀裂や崩壊などしか災害認定されなかったため、さらに追加の査定に入っていただけることになり、愛耕会一同ホッとしています。また、復旧状況や復旧に係る新たな問題点なども話し合うことができ、有効な話し合いの場となりました。

 

 

今後も、具体的な修復の打ち合わせはもちろん、千枚田のこれからのビジョンを各方面と一緒に描いていけるような、大きな枠組みでの「復興計画会議」のようなものも、定期的に行っていけたらいいのではないかと思っています。

 

現在、千枚田は稲刈り真っ盛り。落ち着いたら、草刈り、そして修復の方にまた掛かっていくことになると思います。また報告いたします。いつも応援、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

リターン

5,000+システム利用料


5千円 支援コース

5千円 支援コース

●お礼のメールをお送りします
●活動報告をお送りします

支援者
466人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

10,000+システム利用料


1万円 支援コース

1万円 支援コース

●お礼メールをお送りします
●活動報告をお送りします

支援者
475人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

30,000+システム利用料


3万円 支援コース

3万円 支援コース

●お礼状をお送りします
●活動報告をお送りします

※お礼状に千枚田のふり売りのおばちゃんが作るミニわら草履の同封を予定しています。(避難所等の状況によってはいずれかの段階で実現が難しくなるかもしれません。ご了承ください)

支援者
98人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

50,000+システム利用料


5万円 支援コース

5万円 支援コース

●お礼状をお送りします
●活動報告をお送りします

※お礼状に千枚田のふり売りのおばちゃんが作るミニわら草履の同封を予定しています。(避難所等の状況によってはいずれかの段階で実現が難しくなるかもしれません。ご了承ください)

支援者
29人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

100,000+システム利用料


10万円 支援コース

10万円 支援コース

●お礼状をお送りします
●活動報告をお送りします

※お礼状に千枚田のふり売りのおばちゃんが作るミニわら草履の同封を予定しています。(避難所等の状況によってはいずれかの段階で実現が難しくなるかもしれません。ご了承ください)

支援者
21人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

200,000+システム利用料


20万円 支援コース

20万円 支援コース

●お礼状をお送りします
●活動報告をお送りします

※お礼状に千枚田のふり売りのおばちゃんが作るミニわら草履の同封を予定しています。(避難所等の状況によってはいずれかの段階で実現が難しくなるかもしれません。ご了承ください)

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

300,000+システム利用料


30万円 支援コース

30万円 支援コース

●お礼状をお送りします
●活動報告をお送りします

※お礼状に千枚田のふり売りのおばちゃんが作るミニわら草履の同封を予定しています。(避難所等の状況によってはいずれかの段階で実現が難しくなるかもしれません。ご了承ください)

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

500,000+システム利用料


50万円 支援コース

50万円 支援コース

●お礼状をお送りします
●活動報告をお送りします

※お礼状に千枚田のふり売りのおばちゃんが作るミニわら草履の同封を予定しています。(避難所等の状況によってはいずれかの段階で実現が難しくなるかもしれません。ご了承ください)

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

1,000,000+システム利用料


100万円 支援コース

100万円 支援コース

●お礼状をお送りします
●活動報告をお送りします

※お礼状に千枚田のふり売りのおばちゃんが作るミニわら草履の同封を予定しています。(避難所等の状況によってはいずれかの段階で実現が難しくなるかもしれません。ご了承ください)

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

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