支援総額
目標金額 800,000円
- 支援者
- 53人
- 募集終了日
- 2020年6月30日
にゃんたまサポーター!~80匹の譲渡が叶わない猫と暮らす旅館~
#動物
- 総計
- 88人
日本の食文化の危機。和食の未来を紡ぐ、出版プロジェクト
#地域文化
- 現在
- 4,260,000円
- 支援者
- 58人
- 残り
- 48日
北海道で一番小さな村を盛り上げたい!マンスリーサポーター募集!
#地域文化
- 総計
- 30人
KOMAGANEから元気プロジェクト『マンスリーサポーター募集』
#地域文化
- 総計
- 0人
盛岡の地に新しいシンボルを、みんなで。カワトクとともに、
#地域文化
- 現在
- 16,405,000円
- 支援者
- 980人
- 残り
- 2日
日本いちご協会を設立したい~いちごでつながる幸福ネットワークづくり
#観光
- 現在
- 1,932,000円
- 支援者
- 84人
- 残り
- 10日
地域文化を残し、課題を創造的に解決する 『めぐる、友の会』会員募集
#地域文化
- 総計
- 100人
プロジェクト本文
終了報告を読む
ページをご覧いただきありがとうございます。秋田名物の「いぶりがっこ」をつくっている加藤マリと申します。いぶりがっこの奥深さに魅力を感じ、3年前に地元に戻って農業をはじめました。
what is いぶりがっこ?
いぶりがっことは、秋田県の県南地方発祥とされる、大根や人参を桜やナラの木で燻してから漬けお漬物のことです。秋田には美味しい山菜や食材、面白い漬物や発酵食品が多く、中でもいぶりがっこは、秋田の人にとっても人気の漬物のひとつです。
一言でいぶりがっこといっても、大根の種類、大根の質、燻しに使う木の違い、燻し小屋の形状、燻し加減、漬け原料、漬け方、天気や気温などの違いによって、全く違うものが出来上がります。つくる人によって味が違い、食べる人も好みによって選べる奥深さが、いぶりがっこ最大の魅力です。
しかし、いぶりがっこをはじめとする秋田の魅力的な漬物が、いま徐々に失われようとしています。食品衛生法の改正により、地域のおばあちゃんたちが今までのように漬物をつくって販売し続けることが難しくなってしまうのです。加えて新型コロナウイルスの感染拡大をうけ、これまで通りの直接販売だけでは立ち行かなくなる可能性がでてきました。
そこで今回私は、地域のみなさんが気軽に活用できるシェア加工場をつくり、たくさんの「うちの味」を守りたいと考えています。しかし加工場の建設には多くの資金が必要で、自己資金だけではまかないきれません。皆さん、どうか秋田の魅力的な漬物文化を守るため、クラウドファンディングのご支援をよろしくおねがいします!
私は秋田県仙北市で生まれ育ち、大学卒業後は青年海外協力隊として2年間ケニアで活動していました。厳しい生活の中で日々自分の場所で今に向き合うケニアの青年たちに共感すると同時に、ケニアで農業の面白さに触れました。帰国後、「私も農家をやりたい!」とふるさと秋田に戻りました。
私が農業を始めた理由は、他でもない「いぶりがっこ」を、自分でつくってみたいと思ったからです。
たくさんの師匠たち、つまり地元のおばあちゃんたちの指導のもと、私のいぶりがっこづくりが始まりました。土づくりからこだわり、農薬や化学肥料を使わずに大根を育て、すべて手作業でおこなう無添加のいぶりがっこづくり。いぶりがっこの味は、まるで生き物のように気候や環境によって変わります。なかなか納得のできる味にならず、失敗を繰り返しながら、少しづつ安定した自分らしいいぶりがっこの製造ができるようになってきました。
師匠たちと一緒にいぶりがっこをつくっていると、はっとする瞬間がたくさんあります。
冬の初めの雪が降る中、腰を曲げながら重い大根を黙々と掘る姿。朝から晩まで燻し小屋で火を焚き続け、丁寧に大根の状況を見ながら燻しの調整をし、一本一本大切に漬ける姿。「もうあちこち痛くて大変だから、いぶりがっこづくりは今年で辞める」とボヤきながら、また今年も種を撒く姿。
逞しさと魅力にあふれる師匠たちの姿に触れて、こんな歳の取り方もカッコいいな、こんなおばあちゃんになりたいなと感じるのでした。
これまで秋田県では、漬物製造に関する衛生管理は各製造者に任せられており、しっかり清潔を保った場所であれば、特別な許可がなくても漬物を製造をすることができました。しかし、食の安心安全をより高めるという観念から、2021年6月に新しい食品衛生法が施行され、県から許可を受けた漬物製造施設でなければ漬物を製造することができなくなります。
新しい基準を満たすために、設備にお金をかけられる大規模な加工場は生き残ることができますが、これまで個人で漬物を製造してきた師匠たちが、それぞれ新たに製造設備を整えることは現実的には難しいです。小規模で担い手もない農家は、漬物を製造販売することが難しくなるのです。
加えて新型コロナウイルスの感染拡大をうけ、これまで通りの直接販売だけでは立ち行かなくなる可能性がでてきました。
残念ながら、このことをきっかけに、引退を考える高齢の師匠たちが多くいます。しかし、秋田の厳しい冬を乗り超えるために知恵を絞り、漬物をつくってきた師匠たちひとりひとりこそ、秋田の発酵食品文化を支えた立役者です。最近のいぶりがっこブームも、師匠たちがいなければ生まれていませんでした。バラエティー豊かで魅力的な秋田の漬物文化を、ここで絶やすわけにはいかないのです。
そこで私は、地域の農家さんが気軽に活用できるシェア加工所をつくることにしました。そうすれば、師匠たちは地元で採れた野菜や山菜を使って持ち込んで、今までどおり漬物をつくり、加工品として販売することができます。
加工場をシェアすることで、高齢の師匠たちは、一気に引退という選択だけでなく、できる範囲で漬物づくりを続けるという選択ができるようになると考えています。重いモノを運ぶことや、宣伝や販売といった体に負担のかかる作業は、私たち若手が担当します。またこれからの時代ますます必要となってくるインターネット販売についても、私たちがページを開設し、そこで周辺農家のおばあちゃんたちの商品販売を行っていくことでサポートできればと考えています。
多くの小規模農家が、今までどおり細々と作っている野菜を販売するだけではなく、それを長く保存できる加工品等に商品化し、ネット販売でより多くの方に販売することができれば、師匠たちの新たな販路にもなり、生きがい、やりがいにもつながるはずです。
更に、師匠たちの今までの経験や知恵を次の世代に伝授し、活かしていく、情報交換と関係づくりの拠点としても、シェア加工場を活用したいと考えています。師匠たちのニーズに応えながら、さまざまな「うちの味」を商品化し、世に残していきたいです。
例えば…
食品衛生法上の許可を得るためには、生活空間とは別の厨房施設(一定の広さと、水を流して清掃ができる床、二層シンク、防火対応の壁、換気扇完備)と、手洗い水道着きの包装室などを整備する必要があります。加工場の建設には、設備費も含めると合計で240万円ほどの資金が必要なことが分かりました。
自己資金だけではまかないきれないため、今回こうして皆さんのお力をお借りできないかと考えたのです。クラウドファンディングという方法に挑戦することで、より多くの皆さんにいぶりがっこの面白さや奥深さ、美味しさを知ってもらい、共有するきっかけづくりにもなると期待しています。
秋田をみんなで盛り上げていきたい!そんな想いで、これからも小さな枠組みにとらわれず、挑戦していきたいと思います。師匠たちの知恵と経験、秋田の伝統と技、若手の発想と行動力、今ココにあるモノを良い方向に活かしていける、そんなシェア加工場を目指します。
皆さんのあたたかい応援を、どうぞよろしくおねがいします!
「チーム三吉加工場」
オープン予定:2020年10月頃
設備:
・洗浄設備
・冷蔵冷凍設備
・真空設備
・調理設備
・パッケージ印刷設備
・包装設備
・ミーティングルーム
※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、こちらのページの「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
プロフィール
秋田県仙北市でいぶりがっこを大根栽培から販売まで行う三吉農園代表。 秋田県仙北市出身、小学校から大学卒業までの若き青春時代はアルペンスキーに熱中、その後青年海外協力隊のエイズ対策隊員としてケニアで2年間活動。ケニアで農業の面白さに魅了され、厳しい生活の中で日々自分の場所で今に向き合うケニア青年たちに共感。 ふるさと秋田に戻り就農し今に至る。
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
リターン
5,000円
いぶりがっこお試しコース
・お礼のお手紙
・いぶりがっこ 1種(届く種類はお任せください)
- 申込数
- 23
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年9月
10,000円
いぶりがっこ食べ比べセット
・お礼のお手紙
・いぶりがっこ食べ比べセット
・加工場の完成報告書
・加工場にお名前掲載(ご希望の方のみ)
ーーーーーーーーーーーー
自然栽培、無添加のいぶりがっこ糠漬、柿漬け、ビール漬け、にんじんのいぶりがっこなど、数種のいぶりがっこを詰め合わせてお届けいたします。
- 申込数
- 14
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年9月
5,000円
いぶりがっこお試しコース
・お礼のお手紙
・いぶりがっこ 1種(届く種類はお任せください)
- 申込数
- 23
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年9月
10,000円
いぶりがっこ食べ比べセット
・お礼のお手紙
・いぶりがっこ食べ比べセット
・加工場の完成報告書
・加工場にお名前掲載(ご希望の方のみ)
ーーーーーーーーーーーー
自然栽培、無添加のいぶりがっこ糠漬、柿漬け、ビール漬け、にんじんのいぶりがっこなど、数種のいぶりがっこを詰め合わせてお届けいたします。
- 申込数
- 14
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年9月
プロフィール
秋田県仙北市でいぶりがっこを大根栽培から販売まで行う三吉農園代表。 秋田県仙北市出身、小学校から大学卒業までの若き青春時代はアルペンスキーに熱中、その後青年海外協力隊のエイズ対策隊員としてケニアで2年間活動。ケニアで農業の面白さに魅了され、厳しい生活の中で日々自分の場所で今に向き合うケニア青年たちに共感。 ふるさと秋田に戻り就農し今に至る。