プロジェクト本文
ページをご覧いただきありがとうございます。認定NPO法人IVY(アイビー)の小笠原直子と申します。
IVYではこれまで、2013年から7年間にわたり、中東・イラクを拠点に難民・国内避難民の支援活動を実施してきました。過去4回挑戦したクラウドファンディングでは、多くの皆様からのご支援をいただき、成功裏に終えることができました。ご支援くださった皆様、誠にありがとうございました。(過去4回のクラウドファンディングについてはこちら2015年、2016年、2017年、2018年)

凍える冬、難民の人たちが温かい料理を作れるように、ガスコンロを配布したい!
トルコ軍による軍事作戦により、シリア北部に暮らしていた人たちは避難を余儀なくされています。イラクの難民キャンプでは、料理を作るためのガスコンロが足りていません。温かい料理を食べて冬を越すことができるよう、IVYではガスコンロを配布したいと考えています。
そのためには、ガスコンロセット購入費、輸送費、配布にかかる人件費など、100万円が不足しています。皆様からの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
日常は突然奪われた…故郷を追われた人たちが辿り着いた先は。
今回のクラウドファンディングの背景と内容を説明させていただきます。
2019年10月9日、トルコ軍がシリア北部に軍事作戦を開始し、国境地帯ではクルド人勢力に対する空爆や砲撃が連日続きました。「この地域に住んでいる人たちは無事なのだろうか?」ニュースを見ながら他人事ではいられませんでした。
命の危険を感じた人たちは次々と故郷を後にし、シリア国内のハッサケ県、ラッカ県、デリゾール県などに逃れ始めたのです。戦闘を逃れた国内避難民と難民の総数は最大で20万人の規模に達しました。

SYRIAN ARAB REPUBLIC North East Syria displacement 18th December 2019
https://reliefweb.int/sites/reliefweb.int/files/resources/syrian_arab_republic_nes_displacementreturns_251219f.pdf
避難の波は隣国イラクにも及びました。10月14日以降、既に国境沿いに避難した人たちが到着し始めたのです。現在は主に2箇所の難民キャンプで受入が行われていますが、既に1万7千人を超える人たちが避難生活を続けており、今でも1日あたり30~100人程度の規模で国境を超えて逃れてきている人々がいます。

https://reliefweb.int/sites/reliefweb.int/files/resources/72695.pdf
これまでの経験を活かして。
2013年から、IVYはイラク・クルド自治区を中心にシリア難民・イラク国内避難民に対して越冬支援を続けてきました。過去の経験から学んだことは、その時々で異なるニーズに合わせ、柔軟に対応する必要がある、ということ。難民の人たちが何を必要としているのか、現場に行かなければわかりません。
それを知るために、IVYイラク事務所スタッフは3つのキャンプの中でも難民数が1番多い「バルダラシュ難民キャンプ」へ足を運び、難民の人たちや、キャンプを管理しているマネージャーに聞いてまわることにしました。
バルダラシュキャンプは、IVYイラク事務所があるエルビル市から約50キロ離れたところに位置しており、12月11日時点で、約1万人(2,500世帯)が避難生活を送っています。



「子どもたちに温かい料理を食べさせてあげたい」
そんな母親の声に応えたい!
キャンプ内に暮らしている家庭におじゃますると、ちょうどご飯を食べ終えたところでした。
普段は灯油ストーブの上で料理しているとのこと。しかし、家族全員が食べるご飯を煮炊きするには、大きなお鍋ややかんで料理をしなければなりません。お母さんはその間鍋の前から離れることができず、ひたすら煮えるのを待つしかないのです。

IVYイラク事務所のスタッフは、イラク北部ハッサケ県のカミシリから避難してきた女性に話を聞くことができました。
彼女は6人家族で、一家総出で逃れてきたと言います。
「イラクの冬は寒いから、暖をとるための灯油ストーブをもらったの。
ストーブの上に鍋をかけて簡単な料理はできるんだけど、1品しか作れないから、他の料理を作っている間に冷めてしまうのよ。
料理をするためのガスコンロがあったら、灯油よりも燃料費がかからなくて助かるんだけど…。
これからもっと寒くなるから、子どもたちに温かい料理を食べさせてあげたいんだけどね」
と話してくれました。

必ず故郷へ帰る。だからここで身体を壊すわけにはいかない
難民の人たちは、いつ故郷へ帰れるだろう、この生活はいつまで続くんだろう…という不安と常に隣り合わせで暮らしています。そんな時、温かい食事は人々の心を和らげる力があります。
温かい食事はそれ以外にも効果があります。
真冬には、山間部に雪が降るほど寒くなるイラク。
外に出るのがおっくうになり、室内で過ごすことが増えると、身体を動かさない分、体温も代謝も下がってしまいます。
温かい料理を食べることで、体温や代謝があがり、免疫力もアップし、風邪などの病気にかかりにくくなります。
またガスボンベは灯油よりも安いため、支援でもらった灯油を暖房に使用することができ、冬を暖かく越す手助けになります。
「凍えるイラクの冬、少しでも暖かく冬を越せるよう、自炊できる環境を整えたい」そう強く思い、IVYでは2口ガスコンロの他に、ガスボンベ、ホース、圧力を調整するためのレギュレーターを配布することにしました。
しかし、2500世帯へガスコンロセットを配るためには、あと100万円が足りません。
難民キャンプでも家族団らんの時間を届けたい
シリアでは、お昼になるとお母さんが食べきれないくらいの料理を作り「今日はこんなことがあってね…」とおしゃべりをしながら食事を囲んでいました。
いつシリアへ帰れるか分からない、難民の人たちは不安な気持ちを抱えながら毎日を過ごしています。
家族で食卓を囲む時間だけは安らげる時間であってほしい。
氷点下近くまで冷え込むイラクで、お母さんの温かい手料理を食べて、健康に過ごしてほしい、そのために、皆さんからのご支援が必要です。
ガスコンロセットを難民の人たちへ届けられるよう、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
いただいたご支援の使い道
皆さんからいただいた支援は、ガスコンロセット購入費、輸送費、配布するスタッフの人件費などに充てさせていただきます。
リターンについて
ご支援いただいた皆様には、以下のお返しをさせていただきます。
*E-mailでお届け
・心を込めたお礼のメッセージ
*郵送でお届け
・ポストカード
・プロジェクト報告書
特定寄附金による税制優遇について
本プロジェクトを通じて寄附を行う場合には、以下の税制優遇を受けることができます。
<内容>
・個人の場合:2000円以上の寄附をされた方は、寄附金領収書を添えて確定申告を行うことで
所得税に関する優遇措置として「税額控除」か「所得控除」のうち有利な方を
選択できます。
一部の住民税についても優遇措置の対象となる場合があります。
・法人の場合:「寄付金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入が
できます。
※詳しくは自治体や所轄税務署、国税庁のウェブサイト等をご覧ください。
<寄付金領収書の発行について>
寄附をされた方には、後日「寄附領収書」を送付致します。
領収書名義:Readyforアカウントにご登録の氏名を宛名として作成します
領収書発送先:Readyforアカウントにご登録の「リターン/ギフトの発送先ご住所」にお送りします
寄附の受領日(領収日):Readyforから実行者に入金された日となります。
領収書の発送日:2020年2月下旬を予定しています。発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。
プロジェクト終了要項
・寄贈するもの
ガスコンロセット(2口ガスコンロ+ガスボンベプ+ホース+レギュレーター)
・寄贈個数
100セット
・寄贈完了予定日
2020年3月31日
・寄贈先
イラク共和国ニナワ県アクレ郡バルダラシュ難民キャンプ
プロフィール
1991年、当時、タイ・カンボジア国境にあった難民キャンプにスタディツアーに行き、難民支援の現場に衝撃を受けた山形県人10人が、「地方からもできる国際協力」をめざして設立しました。本部は今も山形市にあります。以来、カンボジアをはじめ、フィリピン、東ティモールで活動を展開。また、東日本大震災とシリア紛争が同じ2011年3月に始まったことから、中東にも目を向けはじめ、イラクやシリアでも活動を開始、現在は4校の学校での教育支援や正規の学校に通えていない子どものために補習校3校を開校、心のケアや先生への研修等も行っています。バングラデシュのロヒンギャ難民支援、ウクライナ国内での医療支援活動も実施中です。Readyforでは、最近では「シリアの子どもたちに給食を届けたい」「ウクライナ緊急支援・各地の病院へ必要な医薬品を届けます!」で500人以上の方々にご寄付いただきました(感謝!!)
ギフト
5,000円
心を込めたお礼のメッセージ
*心を込めたお礼のメッセージ(E-mail)
*寄付金領収書
- 寄付者
- 39人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年3月
10,000円
ポストカード・プロジェクト報告書
*心を込めたお礼のメッセージ(E-mail)
*ポストカード
*プロジェクト報告書
*寄付金領収書
- 寄付者
- 40人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年3月
50,000円
ポストカード・プロジェクト報告書
*心を込めたお礼のメッセージ(E-mail)
*ポストカード
*プロジェクト報告書
*寄付金領収書
- 寄付者
- 8人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年3月
プロフィール
1991年、当時、タイ・カンボジア国境にあった難民キャンプにスタディツアーに行き、難民支援の現場に衝撃を受けた山形県人10人が、「地方からもできる国際協力」をめざして設立しました。本部は今も山形市にあります。以来、カンボジアをはじめ、フィリピン、東ティモールで活動を展開。また、東日本大震災とシリア紛争が同じ2011年3月に始まったことから、中東にも目を向けはじめ、イラクやシリアでも活動を開始、現在は4校の学校での教育支援や正規の学校に通えていない子どものために補習校3校を開校、心のケアや先生への研修等も行っています。バングラデシュのロヒンギャ難民支援、ウクライナ国内での医療支援活動も実施中です。Readyforでは、最近では「シリアの子どもたちに給食を届けたい」「ウクライナ緊急支援・各地の病院へ必要な医薬品を届けます!」で500人以上の方々にご寄付いただきました(感謝!!)