プロジェクト概要

 

箱根駅伝の創始の中心者である東京高等師範学校(現筑波大学)・金栗四三翁のDNAを受け継ぎ、「知と技」を活かして箱根駅伝復活を目指す現役生の強化費用の支援募集を実施します。教育研究のさらなる活性化と本来あるべき学生競技の姿を示そうと志した【第2弾】となるプロジェクト。

 

「僕たちは、もっと強くならなければいけない」
筑波大学駅伝監督・弘山勉

 

 筑波大学陸上競技部長距離コーチ、男子駅伝監督を務めています弘山 勉と申します。筑波大学では2011年から『筑波大学箱根駅伝復活プロジェクト』と銘打ちチーム強化が始まりましたが、予選突破には程遠い成績が続いています。現在の箱根駅伝のレベルは高く、予選会ですら苦戦を強いられていますが、何としても箱根駅伝出場を成し遂げるために、私は、2015年4月から学生たちを指導しています。

 

 昨年の7月、第1弾プロジェクトでは多くの皆様にご協力を賜りながら、予選会突破はなりませんでした。しかし、チームの記録は飛躍的に向上し、個人としても上位の大会で活躍できるようになってきています。14年振りに全日本大学駅伝関東予選会に出場することもできました。年々「箱根駅伝に近づいている」という確かな実感があります。

 

 昨年の予選会以来「僕たちは、もっと強くならなければいけない」と自らを叱咤激励してトレーニングを積んできました。冬の鍛錬を経て、春のトラックシーズンを通したスピード強化も終了し、いよいよ箱根駅伝予選会に向けた走り込みが開始されます。皆、やる気がみなぎっています。昨年、実力を出せずに悔し涙を流したことを忘れずに、予選会突破を目指して邁進していきます。そんな学生たちを応援してください。

 

全日本大学駅伝予選会出場を目指し日体大記録会10000mで力走する1年の相馬
全日本大学駅伝予選会出場を目指して日体大記録会10000mで力走する1年の相馬

 

 

決して変わることのない“魂”

再び魂に火を灯し継承していく使命

 

 箱根駅伝の創設に尽力したのは東京高等師範学校(現筑波大学)の金栗四三翁であり、第1回箱根駅伝優勝校は、東京高等師範学校です。以降、筑波大学は、計62回の出場を数える箱根駅伝の常連校として活躍してきましたが、1994年を最後に、箱根駅伝から遠ざかっています。

 

 かつての栄光を知る東京教育大学や筑波大学の卒業生らの強い要望のもと、2011年に「箱根駅伝復活プロジェクト」が誕生しました。箱根駅伝には、OBやOGの方々の想いや誇り、汗と努力の結晶が詰まっています。私たちは、箱根路の舞台で、それらの全てを伝統として襷を通して、後世に継承していかなければなりません。それが箱根駅伝の創設校としての使命だと思っています。

 

 筑波大学は、前身の東京高等師範学校や東京教育大学からの精神を受け継いで、今もなお、高等教育機関として学生の教育や指導にあたっています。筑波大学陸上競技部で活躍した先輩は、高度な教育を受けながら自ら創意工夫と努力を重ね、社会人となってからも各界で活躍しています。

 

 例えば、マラソン関連で例を挙げさせていただくと、東京マラソン・レースディレクターを務める早野忠昭氏や現日本陸上競技連盟のマラソン統括ディレクターを務める河野匡氏などを筑波大学は輩出しているのです。私も実業団チームの監督を務め、大学で学んだことを活かしオリンピックや世界陸上の日本代表を育ててきました。

 

箱根駅伝の山下りを力走した河野匡先輩は、現在、日本陸連強化部のマラソンディレクター

 

 現代の箱根駅伝は、莫大な資金力を背景に私立大学の台頭が目覚しく、「資金力で劣る国立大学は苦戦を強いられている」というのは、あながち間違った表現ではないと思います。「筑波大学では箱根駅伝に出場できない」というイメージが定着してしまったことで、優秀な高校生(中長距離選手)の入学が少なくなってしまったことは、教育機関である筑波大学としては大きな痛手となります。

 

 学生が憧れる箱根駅伝は、向上心や創意工夫、己に勝つ強いメンタリティーといった人間力を養うのに、これ以上ない魅力的な競技です。箱根駅伝挑戦を通して心身を鍛錬しながら人間力を磨き、学業で高い知識と教養などを身につけた学生が将来、リーダーシップを発揮して社会で活躍すること。それこそが筑波大学の真の狙いになるのです。
 

「箱根駅伝が自分を成長させてくれた」駅伝主将として花の2区を走る大学4年次の弘山勉/1989年箱根駅伝

 

 つまり、このプロジェクトを立ち上げたのは、「国立大学として箱根駅伝に出場したい」という強い“想い”だけではなく、「日本のトップで活躍する選手の輩出」「日本の伝統スポーツであるマラソンの発展を担う人材の育成」、もっと言えば、「スポーツ界や教育界で活躍することができる人材の輩出」が目的であり、東京高等師範学校から受け継がれる教員や学生に宿っていた“魂”を再び力強く灯したいというのが理由です。

 

 ぐんぐん成長を遂げる今こそが、このプロジェクトを加速させるチャンスだと考えています。しかし、出場するまでが茨の道であり、私一人の力で成し遂げられるほど甘い世界ではありません。文武両道を貫く現役学生を応援いただき、伴走者として箱根路を目指して一緒に走っていただけないでしょうか。多くの皆様から協力を得られることができれば、筑波大学の「知と技」で箱根駅伝出場の可能が高まっていきます。

 

1920年の第1回大会を制した東京高等師範学校(筑波大学の前身)/ 写真提供:茗溪会

 

 

あともう一歩。

箱根駅伝への階段を確実に上がっている


 ここで近況をお伝えします。私が駅伝監督に就任して、1年目は5000m、2年目は1万mの記録向上を視野に強化してきました。思い通りにチームの記録は上昇を辿ってきています。

 

5000mの上位10人の平均タイムは、「14分41秒⇒14分30秒⇒14分24秒」

10000mの上位10人の平均タイムは、「31分13秒⇒30分50秒⇒30分10秒」

 

 記録の伸び率は目覚しく、記録的には他大学に通用する域までもう一歩のところまできています。しかし、長距離の強化には時間を要しますので、箱根駅伝予選会では、トラック種目の記録向上が期待ほど結果に結びついてこないのが現状です。ただ、今年は「チーム改革に着手して3年目」になりますから、予選会での記録も順位も大幅に押し上げられると思っています。

 

昨年の予選会での悔しさを忘れずにチームを引っ張っている4年の河野誉駅伝主将

 

 昨年の予選会では、私の就任2年目にして予選通過ラインである10時間15分を意識して大会に臨むことができました。結果は散々たるものでしたが、悲観はしていません。むしろ、学生共々、個とチームの成長を実感できています(昨年は私の采配ミスが要因です)。過去の2年間で、日常生活や練習に対する意識改革をし、スピード養成を図ってきました。かなりの成果が得られており、いよいよ箱根駅伝を意識する段階に来ていると感じています。

 

昨年の箱根駅伝予選会から急成長を遂げている4年の森田

 

 昨年末には、5000mの記録会で、現4年の森田が13分51秒の筑波大学新記録を樹立し、現大学院1年の才記も14分3秒という歴代3位の記録をマークしました(学生当時)。今年になって、1500mで3分44秒の筑波大学新記録を森田が再び樹立すると、現3年の小林も3分46秒をマークし、関東インカレでは、ともに3位と4位に入賞しました。筑波大学の長距離選手がW入賞を果たしたのは、“一体いつ以来になるのか”というくらいの画期的な出来事なのです。

 

 さらに、先日のホクレンディスタンスチャレンジシリーズでは、第3戦の北見大会で小林が森田の記録を塗り替える3分43秒78をマークし、その4日後の網走大会において、小林がさらに記録を短縮する3分41秒81、森田が3分43秒01という好記録をマークしました。ともに筑波大学新記録であり、小林の記録は、本年度日本ランキング1位。記録の伸びは顕著に現れています。

 

昨年から筑波大学新記録(歴代1位)を連発する森田と小林

 

 そして、チームの走力向上という点では、新入部員の加入も挙げられます。2017年の新入部員13名のうち9名が5000mで14分台の記録を有しています。もちろん、筑波大史上最大の数字です。都大路を経験した者が3名いたり、駅伝のキャプテンを務めた者もいます。速いだけではなく、その中身が濃いところに心が高揚してきます。

 

 これで、5000mで14分台の記録を持つ部員が20名を超えました。他大学からすると「何だそれくらいのことで」笑われるかもしれませんが、私が着任した時は、わずか7名しかいませんでした。選手層の厚さは、強みとなって今後の強化に生かすことができるので、チームの躍進を遂げるための背景としては大きな意味を持つのです。
 

入学してわずか数ヶ月で自己記録を30秒以上更新し29分台をマークした1年の相馬(左)

 

 さらに、チームの成長を証明することがありました。昨年の箱根駅伝予選会後からチーム目標に掲げてきた「全日本大学駅伝の予選会出場」を14年振りに成し遂げたことです。この予選会には、チームの上位8人の1万m合計タイムで出場資格が与えられます。昨年本戦で6位に入ったシード校を除く、限られた20の枠。そのゾーンに筑波大学が突入したことは、チームにとって相当な価値を見出すことができます。

 

 6月3日ラストチャンスとなった日本体育大学長距離記録会で2名が29分台を記録し、2校を抜いて19番目となって出場を決めたわけですが、そこには、チームとして初めて流す嬉し涙がありました。指導者としては、後がない“ここぞ!”というプレッシャーの中で結果を出せたことは、「アスリートとしての強さを身に付けつつある」と感じます。上位のステージに上がろうとするほど、半端な覚悟や精神では通用しないわけですから、予選会で戦える心身の強さが養われているという手応えを掴むことができました。

 

関東インカレ1500mの翌週の記録会でチームのために1万mを力走した小林

 

 それは、1万mの記録を伸ばすために、学生で何度も話し合いをしてきたからであり、学生自身が自らチームを成長させようとする意志が働いたからです。記録会でも自らペースメーカーを務め、「仲間のために」という意識が出てきたように感じます。チームとしての連帯感や結束力の高まり、箱根駅伝を目指すチーム作りが着々と出来上がりつつあることを証明していると思っています。

 

全日本大学駅伝予選会出場を決めた瞬間、先輩にもみくちゃにされる1年の相馬

 

 そして迎えた6月18日の全日本大学駅伝関東予選会では、結果的に18位と惨敗でしたが、2週間前まで記録を伸ばすためにレース出場を繰り返していましたから、ピークを合わせることは困難でした。それでも、3名が自己新記録をマークし、「僕たちは、この場でも十分に戦える」という感覚を抱いたことが何よりも収穫でした。弱小集団から脱皮し、少しずつ自信が芽生えつつあると感じています。

 

 同じ練習をこなす大学院生の才記が29分13秒で走ったことは「僕でも出せる」と学生にとっても自信となりましたし、2年の池田が、レースに向けてこんなにも集中した姿を見せたのも初めてのことでした。しかも、29分49秒という記録が伴ったことがチームにとっても池田自身にとっても、大きな一歩となったはずです。

 

2年の池田(左)と大学院1年の才記(右)は、ともに1万mと1500mで自己新記録をマーク

 

 こうしたチームの成長を実感し、昨年までとはまた違った雰囲気で箱根駅伝予選会に向けた練習が消化できるのでは…と期待が高くなるのは当然です。私も高次元の意識を持って学生に接し指導していくつもりですが、今のメンバーならば、それに十分に応えてくれると信じています。

 

 また、コーチが私一人というチーム状況の中で、しっかりとした走力を有し、人格も申し分ない大学院生の吉成と才記は、学生の牽引役も務めています。その存在は頼もしく、今のチームは、とても良い雰囲気です。このチームが、夏の走り込みを経て、どんな成長を遂げるのか、伴走者になっていただける皆様とともに楽しんでいきたいと思っています。

 

「筑波大学で全日本大学駅伝に出場したい」という想いだけで競技を続ける大学院生の吉成

 

 

国立大学故に資金不足

箱根路を目指す伴走者となってください


 第1弾クラウドファンディングで協力いただき、昨年からスタートさせた「栄養サポート」ですが、部員数が増え、新たな課題も出てきています。現在は、アパートの一室を食堂にしていますが、わずか12畳に37人が集まり食事を摂っている状態です。コンディショニングで最も大切な栄養サポートを充実させたいと考えています。

 

 また、昨年も、故障者が出てしまい予選会はベストメンバーで戦えなかったり、故障明けで走った学生もいました。トレーナーの合宿同行や脚が不調な場合のフィジカル面のコンディショニングサポートを受けさせて、今年はベストメンバーで予選会に向かいたいと思っています。

 

 サポートスタッフの練習や大会、合宿同行も必要です。秋には、つくば近郊のロードコースでロード実践練習を繰り返したいと思っています。それらの旅費交通費や移動車輌の確保という課題も、資金不足から実現できないというのが現状です。

 

 これらの環境が整えば、戦う準備ができます。良い練習と質の高い回復のサポートができる体制を築くために、どうか皆様のご協力をお願い致します。

 

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わずか12畳に37人が集まり食事を摂っている状態

 

 学生は、頑張っています。勉強や研究が忙しい中、厳しい練習にも決して音を上げることなく、黙々と。食事が提供されるのは夕食の週3回のみで、管理栄養士に出してもらったメニューを元に、食事当番制で自炊しています。贅沢までは必要ありませんが、疲れきっている学生たちを見ていると、最低限の環境は整えてあげたいと思うわけです。

 

 真面目で頑張り屋の学生を箱根路へ!伴走者となっていただける方々と共に箱根に向かって歩んで参りたいと思います。

 

 

目標金額と資金使途

 

 

 

※ 税制上の優遇措置について

 
 筑波大学へのご寄附に対しましては、確定申告を行うことにより税制上の優遇措置が受けられます。(詳細はこちら:https://futureship.sec.tsukuba.ac.jp/tax/index.html


優遇措置の内容

■ 個人でご寄附をされる場合
− 所得控除
所得税法上の「寄附金控除」の対象となる特定寄附金(所得税法第78条第2項第2号)の税法上の優遇措置を受けることができます。具体的には、総所得金額等の40%を上限とした寄附金額について、「寄附金額-2,000円」の額が所得から控除されます。

 

− 住民税の軽減
お住まいの都道府県・市区町村が、条例で筑波大学を「寄附金税額控除」の対象として指定している場合、総所得金額等の30%を上限とする寄附金額について、下記の金額が翌年の個人住民税額から控除されます。

・都道府県が指定した寄附金 [寄附金額 - 2,000円]×4%に相当する額
・市区町村が指定した寄附金 [寄附金額 - 2,000円]×6%に相当する額
※県・市町村の両方が、寄附金税額控除対象指定を行っている場合、都合「寄附金額 - 2,000円」の10%に相当する額となります。

※本学を寄附金税額控除対象指定している自治体は、茨城県、千葉県、つくば市など多数があり、詳細は「寄附金に係わる税制の優遇措置に関するご案内(2017年1月)313KB」をご覧ください。

 

− 計算例
課税所得500万円でつくば市にお住まいの方が、10万円寄附された場合の計算方法は以下のとおりです。

(所得税の軽減額)
・寄附していない場合
  5,000,000円×20%(税率)-427,500(控除額)=572,500円
・10万円寄附している場合
  {5,000,000円-(100,000円-2,000円)}×20%-427,500(控除額)=552,900円
  572,500円-552,900円=19,600円(所得税の軽減額)

(個人住民税の軽減額)
(100,000円-2,000円)×10%=9,800円(個人住民税の軽減額)です。したがって、つくば市にお住まいの方が10万円寄附された場合、 19,600円(所得税の軽減額)+9,800円(個人住民税の軽減額)の合計29,400円が税制上の優遇措置による軽減額となります。
※上記はあくまでも目安です。実際は収入の種類、各種所得控除等により変動が生じることがあります。

 

優遇措置を受ける手続き

本学では、寄附金のご入金を確認しますと、ご寄附を頂いた方へ「寄附金受領証明書」をお送りしています。この証明書を添えて、所轄税務署で確定申告を行ってください。(住民税の寄附金控除のみを受ける場合は、市区町村に申告することになります。)なお、この証明書は、税制上の優遇措置を受けるために必須の書類ですので、大切に保管してください。


※一般的な所得税の確定申告提出期間は、毎年度、翌年2月16日から3月15日までの1ヵ月間です。なお、この期日が土曜日・日曜日と重なると順次繰り下げ、月曜日までとなります。


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