2018年5月某日、今回のクラウドファンディングの企画説明とリターン提供の相談のために、私は早和果樹園さんを訪問していました。

 

出迎えてくれたのは、おなじみ同社専務のマークンです。

彼は私の幼馴染み。保育所の砂場で泥だんごを作っていた頃に始まり、小中高と同じ学び舎で過ごしました。いちばんよく遊んだのは、小学生の高学年から中学生くらいでしょうか。マークンは明るく周囲を笑わすのが大好きな、クラスいちのひょうきん者、そして学年いちの人気者でした。

 

まずは現在の彼のデスクに向かいます。

 

「おー!なにこれ!?山畑の空撮画像やん!写真撮っていい?こういうの使ってるんか~。最先端のIT農業は違うな~!)

早和果樹園の農業はICT(情報通信技術)を活用しています。従業員の日々の作業記録、従業員が園地で感じた気づきや疑問点などをクラウド、スマートフォン、パソコンで管理し、さらに園地センサーなどからのダイレクトな情報を取り入れて共有しながら、適切な時期に適切な作業を実施するためにシステムを構築しています。数年前にYahoo!ニュースでその取り組みの記事を見た時は地元で活躍する彼らをとても誇らしく思いました。思わずfacebookで「見たで~!」と連絡したのを覚えています。

 

「ほんますごいな~!ドローン活用してるんやろ?」

みかん農業のイメージが、彼らの取り組みにより変化していくのを感じます。

 

ふと、デスクの上部に飾られている物体が目にとまりました。

 

∑(; ゚д゚) .。oO(ハッ!?こ、これはーっ!?)

「フフフ…相変わらず好きよの~!」

 

そのまま乱雑なデスクに目をやると…

∑(; ゚д゚) .。oO(ダークサイド・スキルぅーっ!?)

 

「ダース・ベイダー飛び越してパルパティーン目指してたんか、おぬし!?」

「へッへッへッ…」

「ハイ、本持って悪い表情!」とカメラを向けるとすぐ乗ってくれるのが素敵過ぎる(笑)

 

『ダークサイド・スキル』は、経営やリーダーシップの真面目な本でした。

 

…幼い頃から変わらない童心いっぱいの自分たちが、いつしかこんな本を読むようなミドルエイジになっていることをウッカリ忘れてました(笑)。私たちは1973年、オイルショックの年に生まれました。人口動態で見るとココ。日本最後の人口が大きく盛り上がった世代で、とにかく人が多かったです。

私たちの世代は、日本社会ではこのように呼ばれます。


団塊ジュニア世代

(団塊世代あってのボクらなのですか?…笑)

 

田舎に生まれ育った私たちが子どもの頃に夢中になったのは、有田の山や川や田んぼで昆虫や蛙や魚を捕まえて遊ぶこと。多様な生き物たちの生と死が、遊びの中に、生活の中にあって、誰もが生命の尊さを学ぶことができました。

 

そして、自然の中で遊ぶのと同じくらい楽しかった当時の男児の遊びの中心は、なんと言っても漫画、ゲーム、アニメ!80年代半ば~後半、ファミコン、セガ、パソコンなどあらゆるゲームにはまっていたマークンと私は本当によく遊びました。下の画像は借り物ですが、マークンの家でファミコンやっていた時は正にこんな感じ(笑)。

借り物写真です。80年代は既にカラーでしたがなぜかモノクロ

 

二人が一番ゲームに夢中になっていたのは恐らく1985年。今でも鮮明に覚えています。『スーパーマリオブラザーズ』が発売され、 科学万博(国際科学技術博覧会/つくば’85)が開催され、日本航空123便墜落事故が起き、『バック・トゥ・ザ・フューチャー 』や『グーニーズ』が公開された年。その後のバブル経済に向けて時代が大きく動き始めた頃でした。

 

当時の少年たちの大半が、ファミコンのカセットを持って友達の家に遊びに行き、日が暮れるまでみんなでずっとゲームをしていました(苦笑)。マークンの家で二人でよくやったのは『いっき』。「腰元来るな~!」とか叫びながら二人協力プレイをしてとても楽しかった記憶があります。他にも『ゲイモス』や『スペランカー』…って、なぜかク●ゲーの想い出ばかり…?(笑)

 

あの頃、ながいながい時間を思いきり遊んだから、今の関係があるのだと思います。縁あって同じ時を共に過ごし、同じことを感じたという記憶は、何ものにも代えがたい大切なことなのだと今になってわかります。たとえ幼い頃のくだらない笑い話だとしても、おじさんになった今でも当時と同じ気持ちがよみがえり、ゲラゲラ笑えるのですから不思議ですね!

 

お話は2年前にさかのぼります。2016年の6月のことです。

 

5月の帰省時に不審死を遂げた蜜蜂を集め終え、再び地元に戻った私はマークンと会うことを思い立ち、facebookに連絡します。彼が指定したのは、私の実家からほど近い早和果樹園が管理するみかん畑。恐らく、約二十年ぶりの再会だったのではないかと思います。

 

私が知らなかった早和果樹園の軌跡や互いの近況のことを一通り話して、相談したかったことを切り出しました。これから少子高齢化が一層進み、天候不順が常態化し、日本社会がコンパクトに変化することを見据えて、ふるさと有田のみかん産業の未来を共に考え、共に創りたいと願っていることを。そして上の世代から沢山のことを受け継ぎながらも、改めるべきことを改めて「私たちの世代が考えて、今こそ動こう」という趣旨のことを。

 

そして、話は農薬の使用に入っていきます。

 

農業とは縁遠い会社員の私が、みかん農業にずっと携わってきた農家さんに「地元で使われる農薬を減らしたい」と伝えること。農家さんの営みを否定することではないにせよ、せっかくの楽しい再会の場でこの話題を切り出すことはやはりためらわれました。たとえ幼馴染みであったとしても、です。

 

しかし、私は勇気を出して伝えました。

ことばを慎重に選びながら伝えていたと思います。

 

・地域の生態系が変化してきたと感じられ、農薬起因が予想されること

・蜜蜂が不審な死を遂げたのを機に残留農薬検査をする予定であること

・青みかんのビジネスを興し産業構造に組み込む構想をしていること

・その過程で、地域産業の様々な課題に取り組んでいきたいこと

・以上について、協力をお願いしたいこと

 

すると、一つ一つを私の話を聞いてくれながら彼は何一つ動じることもなく、「そうやと思う」とすべてを受け入れてくれました。しかも「はよやろ!(早くやろう!)」と、何度も背中を押してくれたのです!

 

2年前のその時の写真なのですが、回想シーンなのでセピア色(笑)

 

私は幼馴染みのことばに感激し、ちょっと涙が出てしまいました。

 

その後は異なる話題に移りましたが、話は尽きませんでした。

私が地元を離れて四半世紀が経ちます。年に何度か帰省するものの、永らく会うこともなく話すこともなかった二人でしたが、感じていること、これからやろうと考えていることは、不思議と似ていました。地域の歴史や史跡、生活文化を再発見してその魅力や大切さを地元の子どもたちに伝えたいと思っていることが一致し、「来し方行く末に思いを巡らす」ということばも、なぜか二人のお気に入りでした。

 

みかん畑で、彼は大好きな『三国志』を喩え話にしてこう言いました。

 

「やれるところまでやり切って、あかんかったら次の人らに託そう。」

「後世に名が残ったらええな。」

 

マークン、おっとこ前やんか~!

 

それぞれが観ているものの細部は違うかもしれない。しかし、私たちのヴィジョンは一致しました。未来を一緒に考え、行動することができる。こんなに心強く幸せなことはありません。

 

1985年。

あの頃、遊んだボクらがいるから、今がある。

本当にありがとう。

 

その後、マークンは『Gainaあそびーと』を立ち上げて、地域を活性化する本気の遊び企画を数多く手がけ、早くも地元の子どもたちに大人気です。彼はもう一足先に、自分の描いた未来に進んでいます。こりゃあ負けていられません!

『宮原を解きあかせウォークラリー』『合戦!!ダンボール城 あそびーと春の陣』本気で遊んでるな~!

 

最後に、そんなマークンが企画する高額リターンの紹介をさせて下さい。

 

 

・みかん狩りのシーズンにぜひ有田にお越しください!地元の人も大歓迎!

・早和果樹園名物専務がプロデュースするみかん狩り&工場見学ツアーです!

・企画内容はおあつらえ。支援者様に合わせてマークンが考えます。

・カメラマンが同行して皆様のお写真を撮影します。

・マークンからのお土産らしきものも付いています。

・4名様までのご参加です。ご家族・ご友人の代表の方がご予約下さい。

・日程や集合場所は要ご相談です。期間は11~12月でお願い致します。
 

きっと思い出深い、楽しい1日になると思いますので、どうかご検討下さい!(^o^)

 

クラウドファンディングの公開期間はあともう僅か。大地震をはじめ様々なことがあり、とても暑く、精神的にとても苦しかった42日間の闘いが、間もなく終わろうとしています。応援して下さる皆様のお陰で、あと一歩のところまで進みました。皆様のご支援に心より感謝しております。本当にありがとうございます。

 

『橘久丸商會プロジェクト』は、まだ始まっていません。これから皆様と創り上げていく長期の取り組みです。そして、乗り越えなければならない壁は高く沢山あります。しかし、これからより多くの皆様に支えていただきながら頑張ってまいります。

 

どうか皆様、ご支援とご紹介をよろしくお願い致します!

 

P.S.

マークンが買った『月風魔伝』を「『源平討魔伝』のパクリや!」と言ったこと、ごめんやで。

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