プロジェクト概要

 

地元・横手の子どもたちに、バロック音楽に欠かせない「チェンバロ」の音色を届けたい

 

初めまして、「ふるさとにバロック音楽をひろめ隊」の冨永芳憲です。私は、秋田県横手市に生まれ、現在はオーストリアのザルツブルク市に住んでいます。

 

私はこれまで、ファゴット奏者としてザルツブルク、モーツァルテウム管弦楽団員、モーツァルテウム音楽大学講師を務め、3年前に退職してからはバロックファゴットを中心に演奏活動しています。

 

そして、故郷である横手の子どもたちにも本場の音楽に触れ合ってもらいたいという思いから、ヨーロッパの仲間と共に、何度か演奏会を開催してきました。

 

特に記憶に残るのは3年前に開催した、かまくら館でのバロックコンサートです。たくさんの方にお越しいただき、とても楽しいコンサートとなりましたが、その際バロック音楽に欠かせない「チェンバロ」が横手市近郊にはなく、わざわざ名古屋から運んでもらわなければなりませんでした。

 

そこで今回、このチェンバロを購入し、本場の音楽をもっと身近なものにしたいと思い、このプロジェクトを立ち上げました。

 

みなさまの温かい応援・ご支援をお願いいたします。

 

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バロック音楽に欠かせない、ピアノの前身であるチェンバロとは?

 

はじめに、チェンバロに馴染みのない方も多いと思うので説明させていただきます。


チェンバロは17世紀から18世紀中ごろまでのバロックと呼ばれる時代に、ヨーロッパ各国で造られた、現在のピアノの前身にあたる鍵盤楽器です。バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディからモーツァルトの時代までの所謂「ピアノ曲」はこの楽器にために書かれたものでした。

 

スカルラッティの500曲以上ソナタは勿論のこと、当時のミサ曲、交響曲、舞踏曲には必ずと言っていいほどチェンバロが使われました。そのチェンバロが1750年頃には「フォルテピアノ」あるいは「ハンマークラヴィーア」と呼ばれる楽器に取って代わられ、1800年の終わりごろに今のピアノの形が出来上がります。

 

外見はちょっと似ていますが、チェンバロは水鳥の羽軸から作られた爪が弦をひっかき、ピアノはフェルトを固めたハンマーが弦をたたいて音を出します。チェンバロは木材で造られ、ピアノのような鉄枠が入っていません。

 

クラシック音楽の重要なレパートリーであるバロック音楽に、指揮者にも匹敵するチェンバロは欠くことのできない楽器です。前回の古楽器での演奏会では使い慣れた楽器をはるばる名古屋から借りてきました。

 

しかし、運送費、レンタル料、調律料を合わせると1回15万円ほどかかってしまいます。

 

もっとレンタル料の安い楽器もあるのでしょうが、チェンバロ講習会や喫茶店でのサロンコンサート等には、それでも大きな費用がかかると言えます。この楽器は大事に使えば50年以上使えます。そのため、世代を超えた「ふるさとの皆のための楽器」として購入することを決意しました。
 

 

ピアノにはない特徴とその音色

 

勿論、ピアノという楽器は素晴らしい楽器です。そのピアノで例えばバッハを演奏するのもいいのですが、それと共にバッハの時代に使われたチェンバロで演奏すること、その音を聴くことも大切です。

 

ピアノは大ホールで音を響かせるために発達した楽器で音量も大きく、またバロック時代の室内楽のピッチは現在より半音低いため、「古楽器」と呼ばれるバロック・ヴァイオリンやフラウト・トラベルソ等とのアンサンブルは困難です。

 

また、現代のチェンバロは現在の標準的なピッチ(440Hz)とバロック時代のピッチ(415Hz)の切り替えができます。ですからチェンバロで現代の楽器を伴奏することは可能でも、バロック・オーケストラによるミサ曲やオペラなどはピアノで代用することはできません。


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音楽活動が盛んな地方だからこそ、本場のバロック音楽を体感してほしい


横手には、僕らが高校生の頃全国大会三位になったように、各地域の学校にコンクールに入賞するハイレベルのブラスバンドがあり、昔から市民オーケストラや市民コーラス、マンドリンクラブまであるほど音楽が盛んで、加えてとても音響のいい市民会館やかまくら館があり、そこでのコンサートも数多く催されています。

 

現代の何万人もの聴衆を前に電気の力で音を拡声する、あるいはコンサートホールで1000人、2000人の聴衆の前で50人、100人のオーケストラが演奏するのも感動を伝える一つの方法です。

 

でも、それらの音楽も元をたどると中世、ルネサンスと歴史を刻み、今の私たちが耳にする音楽の基礎がほぼ確立したともいえるバロック時代に遡ります。ジャズもポップスもクラシックも、すべてバロック音楽に通じると言っても過言ではありません。

 

当時の楽器は音量が小さく繊細な上に楽器編成も小規模でした。ですから、サロンのような会場での演奏の方が適しています。お互いの顔、息使いを感じる小さなアンサンブルに、そこに集う人々の表情、息使いも加わった相互の関係が「場」と「時間」を紡いでいきます。私たちは大人も子どももみんなを繋ぐ「楽しい」役割を担えればと思っています。

 

今日はバロック音楽、明日はジャズ、あるいはオーケストラ、こんな環境ができたらもっと音楽、さらには生活を楽しめるのではないかと思うのです。

 

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チェンバロで横手を盛り上げる「ふるさとにバロック音楽をひろめ隊」


チェンバロを購入し、独奏からオーケストラとの共演までバロック音楽の面白さを横手や、横手を訪れた多くの人に感じてもらいたい。


チェンバロ講習会やコンサート、ワークショップを開催し、チェンバロを身近に親しむ機会を提供したい。
 

聴くだけではなく自分で体験できる楽器としてのチェンバロとバロック音楽広め、地域の人たちが楽器を囲んで過ごす柔らかな「時間」と「場」を楽しんでもらいたい。

 

こんな思いで、私たちは「ふるさとにバロック音楽をひろめ隊」を結成しました。


チェンバロ講座の企画はもちろん、その貸出、運搬、調律、修理等の手配、音楽会の企画、子どもたちへのワークショップなど、地域の人々にバロック音楽、チェンバロに親しんでもらうさまざまな機会を提供できればと思っています。そして練習用に二台目のチェンバロを購入することができたら、さらに幅広い活用ができると思います。

 

比較的移動の楽なこの楽器があれば、町の喫茶室での小さいサロンコンサートから大ホールでのコーラスとオーケストラのための宗教曲まで、すべて演奏できます。

 

地域の人々にチェンバロを活用してもらうだけでなく、本格的なチェンバロ・コンサートやバロック・アンサンブル、バロック・オーケストラのコンサートの開催など夢は広がります。

 

<このプロジェクトで購入する楽器の詳細>
今回購入するのは17世紀後半から18世紀に使われた「フランコ・フレンチ・タイプ」と呼ばれている楽器のコピーです。2m以上の長さのこの楽器はソロソナタを弾くのにはもちろん、オーケストラとの協奏曲の演奏にも適しています。


基本的には同じ鍵盤楽器なので、ピアノ体験者がチェンバロを習うのは難しいことではありません。「秋田オルガンかわら版の会」顧問の香取先生にチェンバロ講座をお願いしました。


<チェンバロのお披露目コンサート>
第一回の演奏会として我々のバロックアンサンブル「ミュンヘン―ザルツブルク」による「バロック音楽の愉しみ」を5月9日に横手市かまくら館で予定しております。
ご支援いただいた方々にはこのコンサートにご招待させていただきます。

 

 

 

古楽器チェンバロの音色で未来の横手を明るくしていきたい


古楽器と呼ばれるバロックのオリジナル楽器からバッハやスカルラッティなどがイメージした音を再現し、現代の表現に繋げる古楽。日本では数少ない「バロック音楽祭」を横手で開催出来たらユニークな町のイヴェントになるかもしれません。

 

ピアノもチェンバロも弾ける横手の子どもたち、「横手に行くとチェンバロもバロックコンサートも普通にあるね」「チェンバロって何だか面白いかも」「バロック音楽っていいね」と語る人々。そんな姿が目に浮かびます。チェンバロの自然な、やさしい音色は横手の自然によくマッチします。

 

今回購入するチェンバロが「横手のチェンバロ」として永く愛され、使われ、横手の新しい魅力のひとつとなることができたらと「ふるさとにバロック音楽をひろめ隊」は願っています。

 

皆様、是非ご支援の程よろしくお願いいたします!

 

 

「ふるさとにバロック音楽をひろめ隊」現在のメンバー紹介

 

♪冨永芳憲 

ファゴット奏者

「ふるさとにバロック音楽をひろめ隊」代表

 

秋田県横手市に生まれる。ファゴットを武蔵野音楽大学で学んだ後、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学で学び優秀賞を貰って卒業する。バロックファゴットをスイスのバーゼル・スコラ・カントルムで学ぶ。在日中は神奈川フィルハーモニー団員を務め、ザルツブルクではカメラータ・ザルツブルク団員を経て1977年よりモーツァルテウム管弦楽団団員となる。数多くのラジオ、CD録音をする傍ら多くのバロックオーケストラと共演する。教育者として多くの講習会で教える他、1987年より私立音楽教室で教え、1997年よりモーツァルテウム音楽大学講師を務める。2015年両職場を定年退職後、フリーのファゴット奏者、教育者として活動中。2018年12月1日、「ふるさとにバロック音楽をひろめ隊」を立ち上げる。

 

 

♪香取智子

オルガン、チェンバロ奏者

「ふるさとにバロック音楽をひろめ隊」副代表

 

国立音楽大学ピアノ及びオルガン専攻卒業。同大学大学院修了。スイス、ジュネーブ音楽院を最優秀賞及びコンセルヴァトワール特別賞を受賞して卒業。St.Albans国際オルガンコンクールファイナリスト。ヨーロッパ各地、国内各地でソリストとして演奏。また、コンサートやワークショップの企画、オルガン講座等、オルガンとその音楽の普及に努め、全国的に高い評価を得ている。オルガンを故吉田實、リオネル・ロッグ、通奏低音奏法を故クリスティアヌ・ジャコテ、チェンバロを有田千代子各氏に師事。M.スペンサー氏のファシリテーター養成講座修了。アトリオン音楽ホールオルガニスト、日本オルガニスト協会、日本オルガン研究会会員。2018年12月1日、「ふるさとにバロック音楽をひろめ隊」を立ち上げる。

 

 

♪佐々木憲子

ピアノ教師

「ふるさとにバロック音楽をひろめ隊」庶務、会計

 

横手市出身。東京音楽大学ピアノ科卒業。卒業後、ヤマハ音楽教室の講師を経て現在自宅にてピアノ教室を主宰。2000年から2年間、秋田県オルガン奏者養成講座初級受講。2003年から2年間、同講座上級を受講。日本基督教団 秋南教会の奏楽奉仕を勤める。2018年12月1日、「ふるさとにバロック音楽をひろめ隊」を立ち上げる。

 


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