2012年の論文からの引用です。

このプロジェクトは、資源を有効活用できない有害駆除が問題と申し上げていますが、その数字的な根拠について少し触れます。

銃による捕獲は大きく分けて、狩猟者の趣味による捕獲と、市町村や農協が猟友会支部に委託する有害駆除の2つに分けられます。

社団法人北海道猟友会のアンケート結果では、有害駆除捕獲個体のうち、約30%が自家消費、約5%が食肉処理施設への持ち込み、約65%が埋設や焼却などの廃棄となっています。

1998年度から2010年度まで、有害駆除によるエゾシカの捕獲総数は39.8万頭に達します。すなわち25.9万頭分がただ捨てられている計算になります。このことは、許可捕獲数(有害駆除)、狩猟捕獲数共に年々伸びているにもかかわらず、解体処理場への搬入数がほとんど伸びていない(北海道環境生活部資料より)ことからもわかります。

ところが、エゾシカ製品に対する需要は、食肉、ペットフードともに年々伸びています。私たちのプロジェクトはこのギャップを埋めることに貢献します。

有害駆除は農林業被害による軋轢を緩和するために行われていますが、捕獲個体の残滓の処理は狩猟者に委託している場合が多いと思われ、それが活用を阻害している要因でもあります。気温が高い時期に銃で駆除捕獲をすれば、腐敗のしやすさ、ダニの発生などがあり処理場に持ち込むのは困難です。しかし、かといって放置は違法ですので、狩猟者も経済的負担と労力がかかっているのです。


つまり有害駆除は誰も喜ばない仕組みで、これが持続するとは考えられないのです。しかし今、税金が投入されているのはそこです。早く効率的な仕組みに切り替えていく必要があります。

ぜひご支援をお願い致します。




 

新着情報一覧へ