プロジェクト概要

ご支援いただいた皆さまへ

 

皆さまのおかげで残り17日で、目標金額に達成することができました。たくさんの応援・ご支援ありがとうございました! 4年間、1人で制作して来たことが、クラウドファンディングによって公になり、しかもたくさんの方々に応援していただけたこと、本当に嬉しい限りです。

 

この作品はとても個人的な物語のため、どこまで受け入れてもらえるのか、全く想像がつきませんでした。しかし、クラウドファンディングを通して、中国朝鮮民族に関心を持っている方が多くいらっしゃるということを知り、それが何よりの励みになりました。

 

北と南の他に存在する、もう一つの朝鮮民族。その断片をこの作品を通して知り、ひとつの物語として楽しんでいただければ幸いです。

 

今回の映画制作には、100万円以上の資金がかかっています。そこで、残りの期間で、ネクストゴール80万円を目指していくことを決意しました。いただいた支援金は、広告宣伝費・タイトルバックなどの人件費として大切に活用をさせていただきます。

 

より良い作品に仕上げ、ひとりでも多くの方にこの作品をお届けできるよう努力してまいりますので、引き続き応援・ご支援をお願いいたします!

2018年2月27日 角田龍一 

 

中国の歴史に翻弄されながら生き延びた朝鮮族の家族を通して見る、中国朝鮮民族自治州・延吉の「今」を描いたドキュメンタリー映画

 

はじめまして、角田龍一です。僕は幼い頃から映画が好きで、大学生の時から映画を製作しはじめました。助監督などの経験を経て、今回はじめて監督としてドキュメンタリー映画を制作します。

 

今まであまり描かれて来なかった中国朝鮮民族自治州・延吉の人々の現状を父と子、そしてそれぞれの人間模様を通して映し出しました。

 

 

 

主人公である少年は、中国朝鮮民族自治州・延吉(えんきつ)に生まれ、10歳のときに日本へ移住した。20歳を迎えた少年は、自分の過去を振り返るため、画家だった父を探すことを決意する。

 

故郷である延吉を訪ね、伯父や祖父母に父の行方を尋ねるが誰も連絡先を知らず、さらに父の話題に対してあまり良い顔をしない。なんとか伯父の助けを借りて、父が韓国にいることを突き止め、18年ぶりに韓国で再会を果たした。

 

 

父親は不法滞在の日雇い労働者として生計を立て、借金取りに追われる日々を送っていた。そのような状況でも、父としての虚栄心と自己満足的な愛情を「お金」という形で表現しようとする父に、息子は辟易してしまう。

 

それでも、ファインダ越しの被写体として「父」を冷徹に見つめることで、現実を映画へ置き換えて父と向き合おうとするが…。

 

 

 中国の歴史に翻弄されながら生き延びた朝鮮族にとって、貧しかった過去の記憶がもたらすものは、物質的な豊かさへの渇望と強烈な劣等感。

 

そして豊さの象徴である「コリアンドリーム」を求め、家族と離れて韓国へと出稼ぎに行く彼らの価値観は、親と子の間で微妙にずれながらも確実に受け継がれていくのであった。 

 

とある父と子、そしてそれぞれの人間模様を通して延吉の人々の「今」を描く。

 

 

■作品詳細

タイトル:『성우』(ソンウ) 

スタッフ:山賀博之(映画プロデューサー)

上映時間:1時間(予定)

 

 

この映画では、被写体たちのありのままを撮影し、そこに起きる変化に注目して編集しています。父と子の個人的な物語から、世代間、そして国と国との間にある相違が浮き彫りになります。

 

一方で、画家を志していた父と映画を撮影する息子の間で生まれる表現者としての共通点も見えてきて、それまで断絶していた相違を越えた象徴になるように構成をしました。

 

 

同じ故郷に生まれた民族ながらも、内面はほとんど外国人である「僕」だから映せる、周囲との微妙な違和感とリアリティ

 

この映画の息子は僕自身です。僕は中国の朝鮮民族自治州に生まれました。5歳の時に両親が離婚して、10歳の時に母が働いていた日本へ来ました。大学で国際政治を学ぶ中で、自分が幼少期を過ごした場所がどのような政治的意義を持つのかを次第に理解するようになりました。そして、一度自分の過去を振り返り、知りたいと思うようになりました。

 

その手段として映画を撮ることを決め、まずは自分のルーツである父に会いに行くことにしました。20年近く会っていなかった父。しかし実際に撮影をしてみると、ファインダの向こうにある世界のリアリティに、圧倒されるばかりでした。

 

 

出稼ぎ労働者、不法移民、儒教的偏見、同民族に対する劣等感、拝金主義―。被写体としての父親を非常に興味深いと思うと同時に、肉親であるという事実が僕に現実として迫ってきました。

 

この葛藤や心の揺れ、被写体たちの生き生きとした姿は、半分外部者で半分内部者である僕にしか捉えられない姿ではないかと思います。

 

 

単なるセルフドキュメンタリーではなく、共有されるべき作品として世界へ

 

韓国のDMZ映画祭は、北朝鮮と韓国の平和をテーマにした国内最大級の映画祭です。今回この映画祭での上映を目標にしています。

 

 

メディアでは、朝鮮民族というと韓国と北朝鮮ばかり取り上げていますが、中国朝鮮民族も朝鮮民族のひとつです。実際に、僕が生まれ育った延吉に限って言えば、朝鮮族ほぼすべての家庭でKBS(韓国代表チャンネル)が流れていて、情報統制によって海外放送の閲覧を禁じていたにも関わらず、皆こっそり韓国の華やかな文化に触れ、憧れていたのを記憶しています。

 

一方、市内の至るところに北朝鮮の出稼ぎ労働者がおり、北朝鮮と韓国の文化が共存している数少ない場所です。「脱北者の経由地」という認識しか持たれていなかったこの場所を、今回のプロジェクトで知ってもらえればと思っています。韓国人でも、北朝鮮人でもない、中国朝鮮民族の存在が、平和実現に向けた一歩となることを期待しています。

 

新たなこの挑戦に、皆さまのお力を貸していただけないでしょうか?応援・ご支援をよろしくおねがいいたします。

 

 

 

■映画完成予定:2018年4月末

■映画祭スケジュール

・一次審査:6月15日

・映画祭:9月13日~20日

 

映画祭の上映後は、日本の大学や中国朝鮮民族の大学である延吉大学など、日中韓関係に所縁のある場所で上映会を行いたいと考えています。

 

■資金使途

いただいたご支援は、今ままでの資金では叶わなかったアメリカでの追加撮影、整音やサウンド、そして海外映画祭に向けての字幕通訳をつけるための費用の一部として大切に活用させていただきます。

 

角田龍一 監督 1993年、中国朝鮮民族自治州・延吉で生まれ、10歳で日本へ移住。新潟県立大学卒業。専攻は比較文化学。在学中に長期休暇を利用し、本作品を制作する。自身の作品を制作する傍ら、他の映画製作にもスタッフとして関わっている。

 

山賀博之 プロデューサー

日本の映画監督、脚本家。株式会社ガイナックス代表取締役社長。24歳にしてSFアニメ『王立宇宙軍 オネアミスの翼』(1987年)で監督デビュー。音楽は坂本龍一、作画監督は庵野秀明が務めた。押井守監督は「本格的な異世界ファンタジーをちゃんとやりきれたフィルムなんて数えるほどしかない」と述べ、宮崎駿の『風の谷のナウシカ』(1984年)とともにこの作品を非常に高く評価している。

【山賀博之フィルモグラフィ】

<劇場映画> 

王立宇宙軍 オネアミスの翼(監督・脚本)1987年 

蒼きウル(原案・脚本・エグゼクティブプロデューサー)※2019年世界同時公開予定 

新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 DEATH & REBIRTH シト新生(製作)1997年 

新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に(製作)1997年 

熱風海陸ブシロード(監督) ※制作中断(2005年) 

ワンダフルデイズ(日本語脚本・演出、主題歌日本語版歌詞)2005年 

トップをねらえ!&トップをねらえ2! 合体劇場版!!(企画)2006年 

<自主制作フィルム> 

DAICON III OPENING ANIMATION(背景・演出)1981年 

DAICON IV OPENING ANIMATION(総監督)1983年 

 


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