血清亜鉛値に代わる、「味覚障害」の新たな指標の樹立に向けた研究を!
寄付総額
目標金額 3,500,000円
- 寄付者
- 153人
- 募集終了日
- 2023年4月29日
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プロジェクト本文
第二目標達成のお礼と、第三目標(450万円)への挑戦について
130名を超える多くの方々からのご寄附により、ネクストゴール(第二目標)として掲げておりました400万円も達成することができました。心より御礼申し上げます。
そして、残りわずかの期間ではございますが、第三目標金額として450万円を設定しました。今後いただくご寄附については、以下の用途に資金を充てさせていただきます。
<資金使途概要>
第三目標 450万円
味覚障害の認知度アップのための啓蒙活動へ、+50万円(手数料など含む)
※医師/歯科医師への講演はもとより、ラジオなどのメデイア、老人ホーム・公民館などでの講演を考えております。いずれも本研究と合わせ、2026年3月末日までに実施予定です。
立ち上げ段階でこれらのご寄附は、より活動を前進させる大きな力になります。この活動にはまだまだ皆様の応援が必要です。絶対に思いを無駄にしないよう全力で取り組んで参りますので、どうぞ最終日までご寄附・応援の程よろしくお願いいたします。
2023年4月17日 追記
味が分からなくなる「味覚障害」の患者数は全国で増加傾向にあり、2019年の調査では28万人にのぼり、1990年の調査時の2倍となっています。(出典:任 智美、日耳鼻 122:738-743,2019.)
味覚障害は高齢者に多く発症するため、超高齢社会の進展する日本にとって必然的に患者数は増えることが見込まれています。しかしながら、味覚障害の診断基準として用いられる血清亜鉛値の指標は、臨床においてその正確性が課題として残っています。
本研究では、味覚障害の指標となりうる適切な試料、およびその解析法の樹立を目的としています。血清亜鉛値の不安定さを考慮し、味を感じる細胞:味蕾の周囲に存在する唾液を採取して解析し、実際の体内に存在する亜鉛量と味覚障害の状態を比較することを目標として、臨床研究を実施します。
現時点で確保している研究資金が不足していることから、クラウドファンディングにてご寄附を募ることといたしました。「口の専門家」である歯科医師が進める、味覚障害治療のこれからにつながる研究にあなたの力を貸してください。 あなたの温かいご寄附をお待ちしております。
ページをご覧いただきありがとうございます、北海道大学病院口腔内科助教の坂田健一郎です。
札幌生まれ・札幌育ちで、「口腔/歯科医療を通して、社会に還元する」ことを目標に、口腔外科・口腔内科領域の診療/研究に日々取り組んでいます。特に味覚障害治療は10年以上コツコツと取り組み、北大口腔内科独自の診断治療アルゴリズムを構築し、学会・論文発表を行ってきました。
前期後期研修医時代に、多くの味覚障害患者さんを担当する機会があり興味を持ったことが、味覚障害の領域に携わることとなったきっかけです。
年間50例程度の味覚障害患者さんに直接かかわり、多くの患者さんより、「何年も味がしない!」「生きた心地がしない」など切実な思いを聴き、治療が奏功した患者さんからは「本当にありがとうございます、生きる気力が湧きました」など非常に感謝される疾患です。
そこで、1例1例の味覚障害治療経験から、より多くの患者さんに貢献できるように、私たちの診断/治療を発信していき健康増進、QOL向上に貢献したいという思いを抱きました。「どんなテーマでも、10年続ければ形になる」との北川教授の言葉も原動力に、基礎研究と平行する形で味覚障害の臨床研究を始め、本研究に至ります。
味覚障害は、耳鼻咽喉科・内科・歯科(口腔外科/口腔内科)などの診療科が担当する疾患です。
「味がわからない」、「味が薄い」、「違う味がする」、「何を食べても苦い」、「何を食べても変な味がする」など、多彩な症状が現れます。
そして、「食べること」の楽しみを奪うことになりかねない味覚障害は、特に高齢者自身にとっては、周囲が思っている以上に切実な問題です。なぜなら、体重減少/筋力減少、免疫力低下など重大な問題を引き起こす場合もあるからです。
味覚障害の患者数は、全国で1990年に14万人、2003年に24万人、2019年の調査では28万人にのぼり、1990年の調査時の2倍となっています。(出典:任 智美、日耳鼻 122:738-743,2019.)
味覚障害は高齢者に多く発症するため、超高齢社会の進展する日本にとって、必然的に患者数がますます増えることが見込まれています。
家族構成、孤食、ストレス社会、栄養障害、フレイルなど様々な要素/背景があり、その診断・治療も難渋する症例が散見され、「さまよえる患者さん」が多いのが特徴です。
味覚障害の主な原因は体内の亜鉛欠乏であり、現在では血液検査による血清亜鉛値を指標とした亜鉛補充療法が一般的に行われています。
※ なお、亜鉛欠乏以外の要因の場合は、その原因に応じて個別に対応しています。
北海道大学病院口腔内科においても、これまで、血清亜鉛値を指標として亜鉛補充療法を実践してきました。ところが、実際には亜鉛補充療法後の血清亜鉛値と味覚障害の改善に乖離を生じる症例をしばしば認めています。
そこから、「何を指標として亜鉛補充療法を行うべきか?」という問いが生じ、治療を行う上で大きな問題となっています。
臨床症状と血清亜鉛値の乖離の原因としては、以下のような事項が考えられることから、適切な試料の選択、その解析法の樹立が重要な課題となっています。
1)味覚障害症例で必ずしも血清亜鉛値が低下していない。
2)血清亜鉛値が味蕾(味を感じる細胞)に取り込まれた亜鉛量と相関していない。
3)血清亜鉛値自体の日内変動が大きく、食事やストレス・ホルモンの状態に影響を受けやすく、亜鉛欠乏症の指標としての感度に問題がある。
(出典:亜鉛欠乏症の治療指針2018)
新たな診断指標および亜鉛補充療法の治療効果判定の指標を確立することができれば、より効果的な味覚障害治療につながり、ひいては日本国民の健康増進、QOL向上に貢献できると期待されます。
味覚障害の指標となりうる適切な試料、及びその解析法の樹立を目的として、この度の研究を実施します。
血清亜鉛値の不安定さを考慮し、味蕾(味を感じる細胞)の周囲に存在する唾液を採取して解析し、実際の体内に存在する亜鉛量と味覚障害の状態を比較するのが目標です。
本研究から新たな指標が樹立できれば、侵襲を与えることなく採取できる唾液を用いること、臨床現場へも容易に応用できること、という大きな利点にもつながります。
目標金額:350万円
・研究実施に必要な大型器具の購入
・試薬などの研究材料費
・クラウドファンディング手数料など
研究実施期間:〜2026年3月末日までを予定しています。
※本研究は、北海道大学および京都大学大学院生命科学研究科統合生命科学専攻生体情報応答学分野の神戸大朋先生のご指導の下に、詳細な唾液解析を行います。研究実施にあたっては、北海道大学病院自主臨床委員会および京都大学大学院生命科学研究科長の承認の下に行います。
2018年に、亜鉛要求性酵素についての基礎的研究結果が、本研究の共同研究先である京都大学で報告されました(出典:T Takeda, Commun Biol, 2018.)。しかし、実際に亜鉛補充療法前後の唾液サンプルを用いて、この亜鉛要求性酵素を検討した臨床研究は、国内外ともに未だ報告されていません。
本研究は、この亜鉛要求酵素を臨床現場への実用化へつながる研究となり、現代日本人の健康増進、QOL向上へつながると期待されます。
〜2025年度
本研究の完了 症例報告、原著論文の投稿
〜2026年度
実際の多くの味覚障害患者さんに応用
論文などを通して、唾液中の亜鉛について広く発信
〜2027年度
多施設での臨床応用を試みる
神戸 大朋
京都大学 大学院生命科学研究科 統合生命科学専攻応用生物機構学講座 准教授
唾液中には、体内の亜鉛レベルに応じて活性が変化する酵素が含まれています。これら亜鉛酵素の活性は新しい診断マ-カ-として活用できる可能性があります。
山崎 裕
北海道大学 大学院歯学研究院 口腔健康科学分野 高齢者歯科学教室 教授
超高齢社会の中で、高齢者の一番の楽しみである食を守る研究である。
吉川 宜近
吉川歯科医院 院長(大分県)
坂田先生とは大学の同級生です。また、一緒の医学部口腔外科の同門でもあります。
彼なら、本研究を遂行できると思います!ぜひ、皆様の応援を!
岸本 隆太郎
高松歯科 勤務医(北海道石狩市花川)
訪問歯科診療で、味覚障害を訴える患者さんは、増えています。私共の身近な、口腔乾燥(口が乾く)、口腔カンジダ症(口に中が苦い)などでも味覚障害の原因になります。坂田先生の研究はきっと、社会的な貢献ができると思います。
坂田 淳二
坂田歯科医院 院長(北海道札幌市北区新琴似/麻生)
地域の密着型の歯科医院でも味覚障害、口の中が苦いなどを主訴に受診する患者さんが増えている印象です。味覚は大事な感覚ですので、亜鉛を含めて医療者側も知識をアップデートしています。
・本クラウドファンディングは、味覚障害の指標となりうる適切な試料及びその解析法の樹立に向けてのご寄附を募りますが、必ずしも予定したスケジュールどおり進行でき、想定した結果が得られるとは限りません。
・ご寄附の前に、利用規約(https://legal.readyfor.jp/guidelines/others/terms_of_service/)を必ずご一読ください。
・ご寄附確定後の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。
・ご寄附完了後のお届け先の変更はできません、お間違いのないようご注意ください。
・ご寄附完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご承知おきください。
・ご寄附に関するご質問はこちらをご覧ください。
・本プロジェクトのギフトのうち、【お名前掲載】に関するギフトの条件詳細については、こちらのページの「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。
北海道大学へのご寄附については、確定申告を行うことにより、税制上の優遇措置が受けられます。寄附金領収書はREADYFOR株式会社を通じて寄附金が北海道大学に入金された日付で発行いたします。
北海道大学への入金は募集終了の翌々月になりますので、税制上の優遇措置をお考えの方は対象となる年にご注意ください。
※日本の納税者のみ対象となり、海外の方は優遇を受けることはできません。
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。
■ 個人の場合
○所得税の優遇措置(所得税法第78条第2項第2号)
寄附金額が年間2,000円を超える分について、所得控除を受けることができます。
寄附金額 - 2,000円 = 所得控除額
(控除対象となる寄附金の上限額は、当該年分の総所得金額の40%です。)
○個人住民税(県民税・市町村税)の優遇措置
北海道大学を寄附金控除の対象法人として条例で指定している都道府県・市区町村にお住いの方は、翌年の個人住民税が軽減されます。都道府県・市町村により取扱いが異なりますので、お住まいの都道府県・市町村にお問合せ願います。
■法人の場合(法人税法第37条第3項第2号)
寄附金の全額を損金算入することができます。
●寄附金領収書の発行について
寄附をされた方には、後日「寄附金領収書」を送付致します。
※寄附金領収書の宛先は、基本的にリターンのお届け先にご登録のご住所・お名前となります。
確定申告の際は、ご本名と現住所(住民票に記載のご住所)、法人様の場合は登記簿上の名称とご住所での領収証明書が必要となりますので、ご注意ください。
2023年7月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから北海道大学に入金のある2023年6月9日(金)の日付となります。
税制上の優遇措置についてのご質問がある方、またご寄附をご希望される方で当サイトによる操作が困難な方は、下記のお問い合わせ先までご連絡下さい。
北海道大学社会共創部広報課 卒業生・基金室
Email:kikin*jimu.hokudai.ac.jp
*[アットマーク]を@に変えてご連絡ください。
TEL:011-706-2028
- プロジェクト実行責任者:
- 坂田健一郎(北海道大学大学院歯学研究院 口腔診断内科学教室)
- プロジェクト実施完了日:
- 2026年3月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
集まった資金は、血清亜鉛値に代わる「味覚障害」の新たな指標の樹立に向けた研究にかかる、研究実験器具および資材費に使用します。
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プロフィール
【略歴】 2008年 昭和大学歯学部卒業 2011年 大分大学医学部 歯科口腔外科学講座前期後期研修医終了 2015年 北海道大学歯学部口腔診断内科 口腔病態学 博士課程修了 2015年 室蘭日鋼病院 歯科口腔外科, 北海道大学遺伝子病制御研究所ビジティングフェロー 2019年 北海道大学大学院歯学研究院 口腔診断内科学教室 助教 【資格】 博士(歯学)、口腔外科学会専門医、口腔科学会指導医、口腔内科学会専門医、歯科心身学会認定医、口腔機能水学会認定医、北海道警察歯科協力医 【味覚関連の賞】 ・2021年 北海道大学 口腔外科同門会 若手学術奨励賞 歯科における薬剤性味覚障害(総説) 口腔診断学会雑誌34巻(2),101-105 ・2020年 北海道大学 口腔外科同門会 若手学術奨励賞 味覚障害に対する亜鉛補充療法の検討 日本口腔科学会雑誌 69(3) 197
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ギフト
3,000円+システム利用料
【個人向け】3千円 味覚障害の新たな指標の樹立に向けて
・お礼状
上記に加え、北大フロンティア基金からのギフト
・寄附金領収書
・北大フロンティア基金からの御礼(https://www.hokudai.ac.jp/fund/gratitude/)
・銘板の掲出(北大フロンティア基金への寄附累計20万円達成時)
※寄附金領収書は2023年7月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから北海道大学に入金のある2023年6月9日(金)の日付となります。
- 申込数
- 22
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年7月
10,000円+システム利用料
【個人向け】1万円 味覚障害の新たな指標の樹立に向けて
・お礼状
・研究報告書(PDF)
・研究報告書にお名前掲載(希望者のみ/ニックネーム可)
上記に加え、北大フロンティア基金からのギフト
・寄附金領収書
・北大フロンティア基金からの御礼(https://www.hokudai.ac.jp/fund/gratitude/)
・銘板の掲出(北大フロンティア基金への寄附累計20万円達成時)
※寄附金領収書は2023年7月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから北海道大学に入金のある2023年6月9日(金)の日付となります。
- 申込数
- 67
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年4月
3,000円+システム利用料
【個人向け】3千円 味覚障害の新たな指標の樹立に向けて
・お礼状
上記に加え、北大フロンティア基金からのギフト
・寄附金領収書
・北大フロンティア基金からの御礼(https://www.hokudai.ac.jp/fund/gratitude/)
・銘板の掲出(北大フロンティア基金への寄附累計20万円達成時)
※寄附金領収書は2023年7月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから北海道大学に入金のある2023年6月9日(金)の日付となります。
- 申込数
- 22
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年7月
10,000円+システム利用料
【個人向け】1万円 味覚障害の新たな指標の樹立に向けて
・お礼状
・研究報告書(PDF)
・研究報告書にお名前掲載(希望者のみ/ニックネーム可)
上記に加え、北大フロンティア基金からのギフト
・寄附金領収書
・北大フロンティア基金からの御礼(https://www.hokudai.ac.jp/fund/gratitude/)
・銘板の掲出(北大フロンティア基金への寄附累計20万円達成時)
※寄附金領収書は2023年7月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから北海道大学に入金のある2023年6月9日(金)の日付となります。
- 申込数
- 67
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年4月
プロフィール
【略歴】 2008年 昭和大学歯学部卒業 2011年 大分大学医学部 歯科口腔外科学講座前期後期研修医終了 2015年 北海道大学歯学部口腔診断内科 口腔病態学 博士課程修了 2015年 室蘭日鋼病院 歯科口腔外科, 北海道大学遺伝子病制御研究所ビジティングフェロー 2019年 北海道大学大学院歯学研究院 口腔診断内科学教室 助教 【資格】 博士(歯学)、口腔外科学会専門医、口腔科学会指導医、口腔内科学会専門医、歯科心身学会認定医、口腔機能水学会認定医、北海道警察歯科協力医 【味覚関連の賞】 ・2021年 北海道大学 口腔外科同門会 若手学術奨励賞 歯科における薬剤性味覚障害(総説) 口腔診断学会雑誌34巻(2),101-105 ・2020年 北海道大学 口腔外科同門会 若手学術奨励賞 味覚障害に対する亜鉛補充療法の検討 日本口腔科学会雑誌 69(3) 197