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世界的方法論のセオリー・オブ・チェンジを日本に導入したい!
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支援総額

915,000

目標金額 2,000,000円

支援者
99人
募集終了日
2016年12月28日

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2016年11月29日 23:52

【残り29日】 ToC入門 (7) - ToC批判とは -

皆様

 

こんにちは。一般社団法人セオリー・オブ・チェンジ・ジャパン(ToCJ、設立準備中)代表の田辺(自己紹介はこちらをお願いします)です。

 

セオリー・オブ・チェンジ(ToC)入門 (1) - ToCとは何か? - (2016.11.19)

セオリー・オブ・チェンジ(ToC)入門 (2) - ToCの代表事例 - (2016.11.20)

セオリー・オブ・チェンジ(ToC)入門 (3) - 世界を変えるTFA - (2016.11.21)

セオリー・オブ・チェンジ(ToC)入門 (4) - 出所者復帰支援 - (2016.11.22)

ToC入門 (5) - B Lab - & 新着情報の連日更新を当面中止します (2016.11.23)

【残り30日】 ToC入門 (6) - ロジックモデルとの違いとは - (2016.11.28)

【残り29日】 ToC入門 (7) - ToC批判とは - (2016.11.29)

【残り28日】川端、復帰致します!&"オンライン対話会"の予告 (2016.11.30)

【残り26日】 1月来日日程(第一報) & ToCJのFBページ開設 (2016.12.2)

【残り25日】セオリー・オブ・チェンジについて対話する会!(2016.12.3)

【残り24日】問いを立て、システミック・プロブレムを定義する(2016.12.4)

【残り24日】 12/8(木) 朝6:00 ToCウェビナー開催のお知らせ (2016.12.4)

【残り23日】 休眠口座活用法の成立とセオリー・オブ・チェンジ (2016.12.5)

【残り22日】社会的インパクト評価イニシアチブ、パブコメ募集中 (2016.12.6)

【残り21日】セオリー・オブ・チェンジと稼ぐ力 (2016.12.7)

【残り19日】アメリカから1月来日の延期の相談が入りました (2016.12.9)

【残り18日】一般社団法人を立ち上げるきっかけにつきまして(2016.12.10)

【残り17日】外資NPOを立ち上げる上での課題とは (2016.12.11)

【残り16日】 12/14(水) 深夜24時 ToCウェビナー開催のお知らせ (2016.12.12)

【残り15日】社会事業の攻めと守りを整え、燃え尽きを防ぐToC (2016.12.13)

【残り14日】全開でいきます。引換券をフルモデルチェンジ!!!(2016.12.14)

【残り14日】現場と社会インパクト評価の間の、埋まらない溝 (2016.12.14)

【残り12日】「ToCって、難しそう〜 わかりやすい映像を」(2016.12.16)

【残り11日】コレクティブ・インパクトの成功事例の中軸にToC (2016.12.17)

【残り10日】国連や世界銀行等、国際協力機関でのToC活用事例 (2016.12.18)

【残り8日】本プロジェクトの5分間ショートムービーが完成! (2016.12.20)

 

前回はセオリー・オブ・チェンジ(ToC)とロジックモデルの違いについて、凝縮版ですが、お話をいたしました。両者は専門家の間でもよく混同されがちであり、Center for Theory of Change がわかりやすく両者の比較資料をお示ししていることも、ご紹介しました。

 

今回は、前回の予告通り、ToC批判についてお話します。調べた限りでは私は以下の3つの批判を見聞きしてきました。

 

1. ノースキャロライナ大学のジョアンヌ・カーマン(Joanne G. Carman)准教授は、「アカウンタビリティー・ムーブメント - このセオリー・オブ・チェンジで何が問題なのか("The Accountability Movement: What’s Wrong With This Theory of Change?")」という2009年の論文(Nonprofit and Voluntary Sector Quarterly に所収)にて、ToC批判を行っています。 

 

同氏は、ToC批判において、次の4点を指摘しています。(1)プログラム実施者の裁量が大きいと標準化されないこと(unstandardized treatment)、(2)ターゲットを何とするかの混乱(confusion among targets)、(3)包含性(coverage)、そして、(4)成果を生み出すために経営資源の力を絞り込む集中性(intensity)。

 

ただ、上記の論文でToCとして紹介されているのは、下記に引用しますように、ロジックモデルです。

 

 

2. ブリッジスパン・グループのアドバイザーであるマシュー・フォーティ(Matthew Forti)氏は、スタンフォード・ソーシャル・イノベーション・レビュー(Stanford Social Innovation Review)において「セオリー・オブ・チェンジで6つの避けるべき罠(Six Theory of Change Pitfalls to Avoid)」という論文を2012年に執筆し、ToC批判を行いました。

 

6つの罠として、以下が挙げられています。(1)説明責任と希望とを混同する(confusing accountability with hope)、(2)ターゲットに向けての「あるべき像」ではなく、現状の反映に止まってしまう(creating a mirror instead of a target)、(3)団体外の文脈の取り込みに失敗する(failing to take the external context into account)、(4)セオリーの確からしさの確証をしない(not confirming the plausibility of your theory)、(5)測定できないセオリーを作成してしまう(creating a theory that isn’t measurable)、そして(6)全てを解ったかのような気になってしまう(assuming you’ve figured it all out)。

 

そして、フォーティ氏がアドバイザーとしてブリッジスパン・グループがToCとして掲げている中に、ロジックモデルも含まれています。なお同社のToCの解説において、Center for Theory of Change (CToC)が説いている「バックワード・マッピング(逆算でToCの全体構造を創ること、Backwards Mapping)」には言及していませんが、バックワード・マッピングはCToCがセオリー・オブ・チェンジに不可欠としている要素です。

 

3. 論文ではないのですが、本年6月にスウェーデンのストックホルムの大学にて、国際市民セクター学会(International Society for Third-Sector Research, ISTR)第12回大会が開催され、私は「社会起業家の5つの成長段階(Five Stages of Social Entrepreneurship)」という演題で発表を行いました。この発表において、セオリー・オブ・チェンジは骨子を担っています。

 

 

 

すると、発表会場にいらしていた世界各地の研究者の中から、質疑応答において「セオリー・オブ・チェンジは国際協力の分野では問題も生んでいます」とのお声を、お一人でしたが伺いました。

 

「政府機関や財団等が、助成金申請の添付書類として、NGOにセオリー・オブ・チェンジ(ToC)を求めるようになり、NGOは無理にToCをこしらえて助成金申請に走り、助成金を獲得してから、本末転倒の事業をやっている団体も現れています」

 

そこで、ご回答として私は、「それは本来のToCの使用法ではありません。ToCは本来大きく考えて(think big)、作成されるべきものです。特定の事業のためにToCをこしらえてしまうのは、成果も乏しくなります。私たち研究者は大きく考えることの重要性を実践者の方々に説いていかねばならないのではないでしょうか」と申しました。

 

質問者の方はご納得くださり、それ以上に反論をいただくことはありませんでした。

 

今回、セオリー・オブ・チェンジ(ToC)批判についてお話をいたしました。確かに批判について触れるのは勇気がいるのですが、ToCを日本で一般化するために、透明に皆様に私たちが把握している世界の情報も共有したく思います。今後も新たな動きをお知らせしたく思います。

 

セオリー・オブ・チェンジ(ToC)入門 (1) - ToCとは何か? - (2016.11.19)

セオリー・オブ・チェンジ(ToC)入門 (2) - ToCの代表事例 - (2016.11.20)

セオリー・オブ・チェンジ(ToC)入門 (3) - 世界を変えるTFA - (2016.11.21)

セオリー・オブ・チェンジ(ToC)入門 (4) - 出所者復帰支援 - (2016.11.22)

ToC入門 (5) - B Lab - & 新着情報の連日更新を当面中止します (2016.11.23)

【残り30日】 ToC入門 (6) - ロジックモデルとの違いとは - (2016.11.28)

【残り29日】 ToC入門 (7) - ToC批判とは - (2016.11.29)

【残り28日】川端、復帰致します!&"オンライン対話会"の予告 (2016.11.30)

【残り26日】 1月来日日程(第一報) & ToCJのFBページ開設 (2016.12.2)

【残り25日】セオリー・オブ・チェンジについて対話する会!(2016.12.3)

【残り24日】問いを立て、システミック・プロブレムを定義する(2016.12.4)

【残り24日】 12/8(木) 朝6:00 ToCウェビナー開催のお知らせ (2016.12.4)

【残り23日】 休眠口座活用法の成立とセオリー・オブ・チェンジ (2016.12.5)

【残り22日】社会的インパクト評価イニシアチブ、パブコメ募集中 (2016.12.6)

【残り21日】セオリー・オブ・チェンジと稼ぐ力 (2016.12.7)

【残り19日】アメリカから1月来日の延期の相談が入りました (2016.12.9)

【残り18日】一般社団法人を立ち上げるきっかけにつきまして(2016.12.10)

【残り17日】外資NPOを立ち上げる上での課題とは (2016.12.11)

【残り16日】 12/14(水) 深夜24時 ToCウェビナー開催のお知らせ (2016.12.12)

【残り15日】社会事業の攻めと守りを整え、燃え尽きを防ぐToC (2016.12.13)

【残り14日】全開でいきます。引換券をフルモデルチェンジ!!!(2016.12.14)

【残り14日】現場と社会インパクト評価の間の、埋まらない溝 (2016.12.14)

【残り12日】「ToCって、難しそう〜 わかりやすい映像を」(2016.12.16)

【残り11日】コレクティブ・インパクトの成功事例の中軸にToC (2016.12.17)

【残り10日】国連や世界銀行等、国際協力機関でのToC活用事例 (2016.12.18)

【残り8日】本プロジェクトの5分間ショートムービーが完成! (2016.12.20)

 

そして、ご支援を、本当にありがとうございます。次回以降で、あの方の復活投稿があるかもしれません。昨夕、映像ありの電話で様子を伺いましたところ、明るく、素敵な笑顔で語ってくれていました。

 

もちろん私たちがいる日本社会の現実の重さに向き合いつつも、セオリー・オブ・チェンジ(ToC)をテーマにする本プロジェクトから、どんな未来が開かれるのか、という視点で、次回以降、投稿をしていきます。もちろん、ToC入門として、ToCの基礎知識の解説も続けていきます。

 

そして、多くの方々が集われる場であるReadyFor?にて、皆様にお訴えを続けていきたく思います。

 

 

リターン

3,000


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【日本にToCコミュニティを創ろう!】

■心を込めた御礼状
■作成予定のWEBサイトへのスペシャルサンクス掲載(ご希望の方のみ)
■今回の志ある支援者の方々が相互につながれる「ToCJファンコミュニティFBグループ(members only)」への参加権

申込数
35
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2017年2月

10,000


alt

【ToCの独習をガッツリ始めたい方に!】

■心を込めた御礼状
■作成予定のWEBサイトへのスペシャルサンクス掲載(ご希望の方のみ)
■今回の志ある支援者の方々が相互につながれる「ToCJファンコミュニティFBグループ(members only)」への参加権
------------------------------------------------------------------------------------------------
■米国研究機関Center for Theory of Changeが作成したセオリー・オブ・チェンジの解説資料「Theory of Change : A participatory Approach to Planning and Evaluation(セオリー・オブ・チェンジ:戦略策定と評価への参加型アプローチ)」の和訳版+日本語訳に向けたメッセージ
■米国研究機関Center for Theory of Change公認で、2016年10月22日に実施したセオリー・オブ・チェンジについての講座「ゲームチェンジャー・スクール第4回:セオリー・オブ・チェンジ(ToC)とは何か?どう作成し、どう事業を組織化するか?」の様子をまとめた映像並びに関連教材
■米国人専門家訪日レポート
(E-mailにてデータでお届けします。)
■春以降のToCJイベント優先ご招待
■作成予定のWEBサイトへのスペシャルサンクス掲載(ご希望の方のみ)

申込数
61
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2017年2月

3,000


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【日本にToCコミュニティを創ろう!】

■心を込めた御礼状
■作成予定のWEBサイトへのスペシャルサンクス掲載(ご希望の方のみ)
■今回の志ある支援者の方々が相互につながれる「ToCJファンコミュニティFBグループ(members only)」への参加権

申込数
35
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2017年2月

10,000


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【ToCの独習をガッツリ始めたい方に!】

■心を込めた御礼状
■作成予定のWEBサイトへのスペシャルサンクス掲載(ご希望の方のみ)
■今回の志ある支援者の方々が相互につながれる「ToCJファンコミュニティFBグループ(members only)」への参加権
------------------------------------------------------------------------------------------------
■米国研究機関Center for Theory of Changeが作成したセオリー・オブ・チェンジの解説資料「Theory of Change : A participatory Approach to Planning and Evaluation(セオリー・オブ・チェンジ:戦略策定と評価への参加型アプローチ)」の和訳版+日本語訳に向けたメッセージ
■米国研究機関Center for Theory of Change公認で、2016年10月22日に実施したセオリー・オブ・チェンジについての講座「ゲームチェンジャー・スクール第4回:セオリー・オブ・チェンジ(ToC)とは何か?どう作成し、どう事業を組織化するか?」の様子をまとめた映像並びに関連教材
■米国人専門家訪日レポート
(E-mailにてデータでお届けします。)
■春以降のToCJイベント優先ご招待
■作成予定のWEBサイトへのスペシャルサンクス掲載(ご希望の方のみ)

申込数
61
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2017年2月
1 ~ 1/ 14

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