プロジェクト概要


【御礼】第一・第二目標に続き、第三目標を達成しました!
「ふく」の幸せのため、最終日まで挑戦中!
>>>詳しくはこちらから<<<

 

 

2年半の投薬を乗り越えて。ゾウの「ふくちゃん」、結核治療の第2ステージへ

 

広島県の東部にある福山市立動物園には、日本に1頭しかいない“ボルネオゾウ”の「ふくちゃん」がいます。ふさふさの前髪がトレードマークで、動物園のシンボルとして地域の人たちに愛され、県外にも多くのファンがいます。ふくちゃんは親とはぐれたところを保護され、推定3歳の時に福山市立動物園にやってきました。

 

推定20歳で人間に置き換えると、おおよそ30歳のふくちゃんは、甘いものが大好きなレディーです
ボルネオゾウはマレーシアのボルネオ島にだけ住む小型のゾウで、生息地の開発により絶滅が心配されています

 

そんなふくちゃんは、2016年に重い病気を発症しました。結核です。

 

日本に生存するゾウでは極めて異例なことです。後になって、来園して2年目の保存血液を調べた結果、結核菌に陽性反応が出ていました。現地で感染した結核が長い時を経て発病した可能性が高いことがわかりました。

そこから飼育員や獣医師とふくちゃんの、日本では誰も経験のない治療が始まりました。世界の動物園でも症状が進行したゾウの結核が治った例はありません。ふくちゃんは、2度の命の危機を乗り越え、今年10月に2年半にわたる薬の投与期間が終わります。

 

職員が家族のようにふくちゃんを世話する日々が続きます
ふくちゃん応援団も立ち上がり、地域や県外のみなさんに支えられ闘病を続けています

 

 

しかし、この病気に「完治」はありません(一部の結核菌は肺の中で「休眠」しています)。再度、結核を発症させないためには、継続して検査を行い、健康管理に気をつけなければなりません。

 

地方の小さな動物園の予算や職員では、できることに限界があります。
どうか、ふくちゃん闘病のために応援いただき、一緒に救っていただけませんか?

 

 

 

奇跡的に、ふくちゃんの結核発病が発覚「これで治療に専念できる」


2015年11月、ふくちゃんの食欲が落ち体重が減り始めました。翌年、2016年2月には好物の甘いものすら食べなくなりました。立っていてもふらふらで、朝に横たわっていることもありました。これまでにないことで、展示の中止を決定しました。

 

2,500キロほどあった体重は300キロ以上減り、一時はあばら骨が見えるほどやせ細りました。とにかく何かを食べさせないといけない。ようかん、チョコ、トマト、ジュース、果物、ボルネオに生えていそうな植物など、何を試してもうまくいかず…。獣医師も飼育係も「もうだめかもしれない」と覚悟しました。

 

やせ細った時のふくちゃん

 

飼育係や獣医師が焦ったのは、 “何の病気か特定できないこと”でした。

 

子宮の病気などを疑い、さまざまな検査をしましたが病気が特定できません。困り果てていた時、たまたま口から出た痰(たん)を結核専門の先生に調べてもらったところ結核と判明しました。日本で生きたゾウの感染がわかるのは極めてめずらしく職員は驚きましたが,これで治療に集中できるようになりました。

 

結核は人間の世界では、10大死因とされる病気です。
世界でもめずらしいゾウの結核の治療への挑戦がはじまりました。

 

 

 

幼い頃から守り育てた動物園従業員とふくちゃんによる、果てしない闘病生活の始まり

 

2016年3月から薬の投与が始まりました。しかし、ゾウは頭の良い動物です。ふくちゃんは、苦い薬を嫌がり、決して口にしようとしません

 

病気がわかっても薬を飲まないと治らないため職員は必死です。薬をごまかしてでも体に入れる方法を考えました。動物用のスポーツドリンクに薬を混ぜて飲ませるとうまくいきましたが、薬がばれたのか次の日からは飲まなくなりました。

 

 

口から飲まなくても効く薬を選び、おしりから直接入れることにしました。獣医師がふくちゃんのおしりからうんちをかき出して、お湯に溶かした3種類の薬をチューブで注入します。
 

孤児ゾウのふくちゃんと心を通わせるため、飼育員は寝室や運動場の同じ場所に入り、直接触れ合いながら世話をする「直接飼育」を続けてきました。
野生では集団で暮らすゾウを安心させるため、おしりから薬を投与する時もふくちゃんに気を配ります。向き合ってえさをあげる担当、しっぽを振り回さないように抑える担当、そして獣医師など、5人のチームでふくちゃんと向き合います。あばれてしっぽや脚が人にあたると大きな事故につながります。これまでに築いてきた信頼関係が治療に生きてきます。

 

 

 

ふくちゃんは2016年10月に再び体調を崩します。薬の副作用で肝臓が弱まったことが原因でした。

 

便秘が起きて、まともなうんちが2週間ほど出ませんでした。薬を中断し、おしりからチューブを2メートル入れて、点滴用の液体を毎日100リットル近く注入する水分補給で一命を取り留めました。

 

しかし、新しい問題が出てきました。中心となる薬の耐性ができて、効かなくなってきたのです。代わりになる薬は1種類しかありません。「これが効かないともう代わりの薬はない」。職員は祈る思いで最後の手段の投与を進めました

 

ふくちゃんの治療にあたるチームはマスクなど感染予防を徹底。
展示場ではゾウとお客さんとの距離が確保されているため感染することはないといいます。

 

その薬は必ず口から投与する必要があります。でも、やっぱりふくちゃんは苦い薬を決して口にしようとしません。

 

ゾウの結核治療の経験があるネパール人の専門医を招き、糖蜜と小麦粉、1種類の薬を入れた特製の団子の作り方を教わりました。この糖蜜団子と大好物のポン菓子を一つあげると、ふくちゃんは受け入れるようになりました。


毎日、薬のカプセル190個を割って団子を7~8個作り、午前中に団子を食べさせます。午後はお尻から残りの3種類の薬を投与します。この作業を1年半、毎日続けることができれば、薬の投与期間は終わります。ふくちゃんは薬が途中で効かなくなり、薬の種類を変えたため、投与期間は2年半に及びました。この間、人でもきついと言われる結核の副作用とも闘い続けました。

 

結核の薬、糖蜜、小麦粉を混ぜた特製の団子

 

 

ふくちゃんの闘病生活は、11月から第2ステージへ。

 

飼育員とふくちゃんが信頼関係を築いていたからこそできた、2年半におよぶ投薬治療。今年10月末に、ふくちゃんは最後の投薬を終えます。
 

ふくちゃんは、4月には推定20歳を迎えました。誕生日会には、多くのお客さんがお祝いにかけつけてくれました。9月の計測では、体重は約2,700キロで、結核の感染がわかる前と比べて200キロほど上回っています。

 

しかし、結核菌がふくちゃんの体内から消えることはありません。

 

11月から、結核治療の第2ステージが始まります。まだ20歳のふくちゃんはこれから数十年間、結核と闘わないといけない現実があるのです。

 

推定20歳の誕生日を迎えたふくちゃんに、スイカなどをプレゼント

 

クラウドファンディング では、ゴールを3つの段階に分けて進んでいます。

 

 

 

私たちにとっての家族「ふく」が、少しでも元気に長生きするために。

 

飼育員とふくちゃんが信頼関係を築いていたからこそできた治療、そして最後の薬がしっかり効果が出てきたことで、現在、ふくちゃんは少しずつ回復してきています。毎日お客さんの前で元気な姿を見せ、午後には治療の様子も公開されています(投薬が終わる10月末まで)。

 

第一フェーズの長きに渡る闘病生活を乗り越えられたのは、職員の懸命な看病だけでなく、闘病を応援してくれている、多くのみなさんの支えのお陰です。

 

この間、動物園には200通を超える数の応援メッセージが届けられました。

 

 

全国のファンの方が「チームふくちゃん」を結成し、ふくちゃんの治療に役立てられる「ふくちゃん募金」を立ち上げてくれました。

 

2年間で200万円以上が集まり、寒さが苦手なふくちゃんのための特別なヒーターの購入やネパール人の専門医の来園にかかる費用などに役立てました。本当にありがとうございます。

 

福山市立動物園では、これからも職員が家族のようにふくちゃんを世話する日々が続きます。


ふくちゃんが、より良い環境で安心して闘病を続けることができるように。どうか、応援のほどよろしくお願いいたします。
 


 


 

▼朝日新聞DIGITALより、ふくちゃんの動画をご覧いただけます。

以下の画像をクリックいただくと、記事のリンクへ移ります。

 

 


最新の新着情報