❤応援メッセージ ~ニホンリス専門家(矢竹一穂)様より~

このプロジェクトを立ち上げるきっかけとなるニホンリスの生態調査にご尽力頂いた株式会社セレス(矢竹一穂)様から、心温まる応援メッセージを頂きましたので紹介させて頂きます♪

🌳株式会社セレス http://ceres.jp/

 

当時、ニホンリスに装着した発信機

 

🐿プロフィール

■略 歴;1961年東京都武蔵野市生まれ。玉川大学農学部農学科林学専攻卒、千葉大学大学院園芸学研究科環境緑地学専攻緑地保全学専攻修士課程修了。

株式会社環境サービス入社(現・㈱セレス)から千葉県我孫子市在住。

一般財団法人電力中央研究所応用生物出向を経て現職。

■ひとこと;直接観察を主とするローテクノロジー・フィールドワーク。

■学位論文:「行動調査によるニホンリスSciurus lisの生態と生息環境」(千葉大学)

 

✉応援メッセージ

【当時を振り返って】

2002年~2006年頃まで、あてま高原の森での生物調査に参加しました。あてま高原の森はニホンリスはじめ、カモシカ、アナグマ、ノウサギなどの哺乳類から鳥類、両生・爬虫類と野生動物が豊富に生息する場所で、調査対象には事欠きませんでした。


中でも私は学生時代から研究しているリスの調査を主に担当しました。当時の研究では、特に関東地方でリスの重要な生息環境である森林が分断・孤立化し、そして生息地が消失してしまう変遷を目の当たりにしており、森林がパッチ状になったあてま高原の森は分断・孤立した生息地の存続のしくみを探る絶好の場所だと感じられました。

 

分断・孤立化したあてま高原の森でのニホンリス生態調査


また、リスの好物でもあるオニグルミが豊富に生育しており、リスの生息数も多いように感じました。現に調査で目視する機会も多く、これは我々調査者だけでなく、ここを訪れる利用者でも朝の散歩でリスを見かけるまさにリゾートとなっていました。


ところが、この楽園でもリスの轢死(ロードキル)が少なからず発生していました。どの動物、タヌキなどでもそうですが、轢死の発生しやすい場所があることがわかってきていました。そこで、あてま高原の森で活動しているスタッフの方々が、リスが渡れる橋(コリドー)を作ろうと、試作を重ね、この度いよいよリスたちの橋づくりとなったことは、大変喜ばしいことです。

 

当時のニホンリスの橋

 

3.11の未曽有宇の災害の影響は私には図り知れないところもありますが、当時から調査をされていた方々、スタッフの方々もそれぞれ異なる場所でのお仕事へ散り散りにもなってしまったとも伺いました。その中でも細々でも調査や活動を続けられ、今日に至ったことに敬意を表します。

 

調査は金曜日に仕事が終わってから千葉を出て、あてま高原の森へ向かい、翌日の早朝からリスのテレメトリ調査を行い、日曜日に帰宅ということを毎月繰りかえしました。
今となっては大変ハードだったと思いますが、調査後に温泉に入り、リゾートk気分も味わいました。こんな楽しくもキツイ?調査がこのプロジェクトに役立ったと思うと光栄です。是非またあてま高原の森を訪れたいです。

 

当時のニホンリス生態調査状況

 

【主な論文・著書】

■矢竹ほか(1999)人工放獣されたニホンリスの空間利用.哺乳類科学39:9-22.

■矢竹・田村(2001)ニホンリスの保全ガイドラインつくりに向けてⅢ.ニホンリスの保全に関わる生態.哺乳類科学41:149-157.
■矢竹(2002)リス科 ニホンリス((財)千葉県史料研究財団,編:千葉県の自然誌本編6 千葉県の動物1 陸と淡水の動物 県史シリーズ45) pp.899-900.千葉県.
■矢竹ほか(2003)秋田駒ケ岳山麓における糞粒法とINTGEP法によるノウサギの生息密度の推定.哺乳類科学43:99-111.
■矢竹ほか(2005).千葉県におけるニホンリス(Sciurus lis)の分布状況.千葉県立中央博物館自然誌研究報告,8(2):41-48.
■矢竹(2010)ニホンリスの巣と営巣特性. 森林野生動物研究会誌,35:7-12.
■矢竹ほか(2011)千葉県におけるニホンリス(Sciurus lis)の生息状況の変遷.千葉県立中央博物館自然誌研究報告,11(2):19-30.
■矢竹(2012)千葉県南部におけるニホンリスの生息状況の変遷.哺乳類科学52:99-111.
■矢竹(2015)千葉県北部におけるニホンリスの繁殖期.哺乳類科学,54(2):265-268.
■矢竹(2016)ニホンリスにおける林冠移動と地上移動.森林野生動物研究会誌,41:51-58.

 

【ポポラからひとこと】

矢竹様、応援メッセージ有難うございます。

矢竹様の信条でもあり、指導頂いたテレメトリー調査手法(リスに発信機を装着した直接観察)で、現在も調査を継続しています。雪深い積雪期の調査や橋を架けた後のニホンリスの生態など冬眠しないニホンリスの四季を通じた生態、人工構造物を設置した後の行動様式などまだまだ未解明な部分があるかと思います。豪雪地域であるこのあてま高原の森におけるニホンリスの暮らしを今後も追跡していきたいと考えております。

引き続き、ご指導お願いいたします♪

 

ポポラ館長 荒川 茂樹🐿


 

 

 

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