皆様

 

こんにちは。一般社団法人セオリー・オブ・チェンジ・ジャパン(ToCJ、設立準備中)代表の田辺(自己紹介はこちらをお願いします)です。

 

最初に、これまでご支援くださいました皆様、本当にありがとうございます。心から御礼を申し上げます。

 

先ほど、以下の鈴木 悠平さんの原稿がシェアされて、偶然ですが、目にしました。

 

若者たちが着の身着のままで、リュックを背負い、寒い夜空の下、都内を歩く姿が目に浮かびます。

 

私自身も、近い経験をたくさんしてきています。

 

とても他人事に思えず、本当に、心にしみます。

 

胸が、いっぱいになります。

 

カネがなかった頃の話(2016.12.22)

 

(以下、引用します)

 

"そんな僕だが、最近「カネがない」年下の子たちと接する機会が増えてきた。

 

休学して地方から東京に出てきて企業でインターンをしたり、既卒なんだけどアルバイトをいくつか重ねて正社員を目指していたり、一回企業に就職はしたんだけど色々わけあって続かずにまたアルバイトをしながら次の正社員就職先を探したり…そういう子たちである。

 

ちょっと当時の僕に似ている、「はざま」や「ねじれ」の時間を過ごしている子たち。こういう状態の時は、よっぽど実家が太くない限り、往々にして「カネがない」。そして同世代を横目に見ると「安定」を手にしている友人が出てきている。なかなかこういう時は不安である。

 

「いやいや、そうなることがわかってるならちゃんと計画立てて動きなよ」と言う人もいるかもしれない。でも、こういう子たちが全くの向こう見ずで無計画なモラトリアムかというと決してそうではなく、一人ひとりなんらかテーマを持って行動を起こしてはいる。ただそれが粗削りで稚拙だったり、内面の煩悶と社会との折り合いの付け方に時間がすごくかかるゆえに、他のみんなほど上手に世渡りできなかっただけのことだ。"

 

"僕が予想するに、君たちの「カネのなさ」というのは、あともうちょっと続く気がする。見ていて、そんなに劇的に儲かりそうな気がしない。だけどきっと、じわりじわりと状況が好転していくとは思う。同じような時期を過ごしたパイセンが言うのだから安心してほしい。"

 

(引用終わり)

 

確かに、じわりじわり状況の好転があろう、とのご意見に、私も賛成です。

 

一方で、状況の好転の機会を得られる人と、その機会を得られずに慢性的にお金がない生活を何年も続けていく人とに、分かれてしまうのではと、今の経済社会を慮るに、私は懸念するのであります。

 

経済学者のピケティは「格差は拡大し、かつ固定化している」と指摘しました。

 

貧すれば、鈍します。

 

経済的貧困は、精神的貧困(=気持ちのひもじさ)をより強固にし、さらに経済的転落を誘発してしまうのが、貧困の恐ろしさと思います。

 

ただ、それで行き着いたドヤ街(=路上生活者の街)は、「すり鉢の底」と関係者の間では呼ばれるように、一度落ちてしまったら、なかなか這い上がるのが難しい。

 

今の若い世代に想いを馳せますに、生まれた時はとうにバブル崩壊した後で、日本社会の上り調子の光景を、生まれてこのかた見たことがない世代です。

 

父親母親の世代が、全てを投げ打って、がむしゃらに会社に滅私奉公し続けても、勤続25年ほどでリストラされた憂き目を、親の背中から学んできた世代です。

 

「いずれ会社がもたなくなってリストラされるなら、たった一度しかない人生、社会課題に向き合い、やりがいある生き方をしたい」。

 

ですので、就職活動はしたものの、三年内で辞めてNPOに移ったり、新卒や学生起業でNPOに関わり出すのです。

 

そのように、懸命に人生や社会を考えている若者たちが、この年末も、1,000円、いえ、100円に事欠きながら、腹を空かせつつ、友達の家を泊まり歩いたり、公園のベンチや、ダンボールをコンクリートの上に敷いて、野宿したりしているのです。

 

 

ですが、そのNPO業界は、例えばこちらの新着情報でも申している通り、圧倒的多くの団体が、経営の骨子たる経営の方法論を持ち合わせず、砂漠を突き進むしかないという現況です。

 

海外のNPOでは、大学院のエクゼクティブMBAプログラムへ財団助成等で受講する機会もなくはありません。

 

しかし、日本のNPOでは、創業者一人に国内研修へ声がかかって参加できれば、大変ラッキーなのです。まずその機会は大多数のNPOにはありません。

 

まして、創業者以外の方々には、研修受講の機会はたえてありません。

 

よって、創業者一人が国内研修で思考法が突然変異して団体に帰ってきても、見ている風景がもはや違ってしまうため、ミスコミュニケーションが増えてしまうという課題も聞きます。

 

スタッフの方々も、存分に研修に参加できる環境が必要なのです。そこで初めて、研修の値打ちがでてくるのです。

 

つまり、これまで学習機会がNPO業界として重視されてこなかった、と言っても過言ではないのです。

 

上記で鈴木さんが "君たちの「カネのなさ」というのは、あともうちょっと続く" と示唆されていますが、NPO業界のリーダーや、現場スタッフを問わず、私たち一人一人が、重く問いかけられていると私は思います。

 

このままNPO業界は、従来通りの仕事の仕方から脱皮しないで、いいのでしょうか???

 

結果的に、ボランティア、または「有償スタッフ」といいながらも、人生設計が立たないわずかな謝金で、若者たちに懸命に働いてもらう構造を続けていくのでしょうか???

 

手厳しい指摘かもしれませんが、ニーチェは「脱皮しない蛇は死ぬ」と説いています。

 

 

脱皮するのは、もう待ったなしと私は思います。

 

TFJ創業者の松田悠介さんが私たちにお寄せくださった応援メッセージで説かれるように、なぜアメリカのティーチ・フォー・アメリカが、巨額の財源を得て経営できているかといえば、間違いなくセオリー・オブ・チェンジがあるからです(解説はこちらをお願いいたします)。

 

社会から資源を集められる大義名分にセオリー・オブ・チェンジは確実になっているのです。

 

ティーチ・フォー・アメリカが、下記のような資金調達パーティを華々しく開催でき、各界の著名人がスピーチなさるのも、セオリー・オブ・チェンジという大義名分があり、生産性ある大仕事をして、成果を出せているからです。

 

(4th Annual Gala Highlight Video)

 

海外動向に学ばず、国内での研修も結果的に軽視し、その因果として、メンバーにひもじい思いをさせ、さらには、不意に心身が折れる若者たちを発生させるのは、もうやめませんか?

 

もっと私たちは賢い働き方ができるはずと思いますし、ますます人手不足時代は深刻化し、そうせねばならないと思います。

 

その起点には、世界各地の動向を踏まえると、セオリー・オブ・チェンジになるのです。

 

決して私は海外礼賛論者ではなく、日本固有の歴史や文化を尊重しつつも、いいものはどんどん合理的に考えて、日本の私たちの現場に取り入れてはと、今回申し上げております。

 

構造は変えられる。

 

未来も切り開くことができるはずです。

 

ピケティは累進課税を提案していますが、それはちと人間不信で夢がないかもしれなくて、むしろアントレプレナーシップを奨励して、新たな価値をもっと社会に生み出せるのではと思います。

 

これからの世代が、経営の骨子を得た仕事の仕方ができ、人生設計がなりたつNPOで働けるようになるために。

 

NPOに限らず、非営利の社会貢献事業(教育、ヘルスケア、農林水産業、国際協力)の方々が、社会で肩身がせまくて後継者不足に悩む状況を脱却できるように。

 

ぜひとも、今何が必要か、何卒皆様にお考えをお願い申し上げます。

 

もしご不明の点やご希望等ございましたら、ぜひこちらへメールをお願いいたします。

 

そして、先日川端さんからの投稿にありましたように、12/26(月)夜に、オンラインまたはリアルにて、セオリー・オブ・チェンジについて対話する会を開催いたします。セオリー・オブ・チェンジ・ジャパン(ToCJ)の事業計画や、日本におけるToCの可能性等、日本社会の未来に目を向けた対話を、ご一緒できればと思います。ぜひご参加をよろしくお願いいたします。

 

専用のFacebookページも開設しました。ぜひ「いいね!」をして、最新情報のご購読をお願いいたします。

 

セオリー・オブ・チェンジ(ToC)入門 (1) - ToCとは何か? - (2016.11.19)

セオリー・オブ・チェンジ(ToC)入門 (2) - ToCの代表事例 - (2016.11.20)

セオリー・オブ・チェンジ(ToC)入門 (3) - 世界を変えるTFA - (2016.11.21)

セオリー・オブ・チェンジ(ToC)入門 (4) - 出所者復帰支援 - (2016.11.22)

ToC入門 (5) - B Lab - & 新着情報の連日更新を当面中止します (2016.11.23)

【残り30日】 ToC入門 (6) - ロジックモデルとの違いとは - (2016.11.28)

【残り29日】 ToC入門 (7) - ToC批判とは - (2016.11.29)

【残り28日】川端、復帰致します!&"オンライン対話会"の予告 (2016.11.30)

【残り26日】 1月来日日程(第一報) & ToCJのFBページ開設 (2016.12.2)

【残り25日】セオリー・オブ・チェンジについて対話する会!(2016.12.3)

【残り24日】問いを立て、システミック・プロブレムを定義する(2016.12.4)

【残り24日】 12/8(木) 朝6:00 ToCウェビナー開催のお知らせ (2016.12.4)

【残り23日】 休眠口座活用法の成立とセオリー・オブ・チェンジ (2016.12.5)

【残り22日】社会的インパクト評価イニシアチブ、パブコメ募集中 (2016.12.6)

【残り21日】セオリー・オブ・チェンジと稼ぐ力 (2016.12.7)

【残り19日】アメリカから1月来日の延期の相談が入りました (2016.12.9)

【残り18日】一般社団法人を立ち上げるきっかけにつきまして(2016.12.10)

【残り17日】外資NPOを立ち上げる上での課題とは (2016.12.11)

【残り16日】 12/14(水) 深夜24時 ToCウェビナー開催のお知らせ (2016.12.12)

【残り15日】社会事業の攻めと守りを整え、燃え尽きを防ぐToC (2016.12.13)

【残り14日】全開でいきます。引換券をフルモデルチェンジ!!!(2016.12.14)

【残り14日】現場と社会インパクト評価の間の、埋まらない溝 (2016.12.14)

【残り12日】「ToCって、難しそう〜 わかりやすい映像を」(2016.12.16)

【残り11日】コレクティブ・インパクトの成功事例の中軸にToC (2016.12.17)

【残り10日】国連や世界銀行等、国際協力機関でのToC活用事例 (2016.12.18)

【残り8日】本プロジェクトの5分間ショートムービーが完成! (2016.12.20)

【残り8日】個人の人生と仕事に効く、セオリー・オブ・チェンジ (2016.12.21)

【残り7日】「よくあるお問い合わせ」をまとめました。(2016.12.21)

【残り6日】トヨタが教えを乞う伊那食品工業が示唆するものとは (2016.12.22)

【残り6日】第1号案件!秋田でセオリー・オブ・チェンジ講座!! (2016.12.22)

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